異業種からKaienへ 入社2か月の気づき

強みを武器へ 発達障害の支援者として
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 Kaien横浜の石川です。今年10月に入社しました。新人ですが2児を抱える母であり、異業種からの転職です。ブリッジコンサルタントとして産声を上げたばかりですが、Kaien横浜の様子や、入社してみて思うことなど、新米目線でお伝えします。

Kaien横浜ってどんなところ?

 朝9時30分。元気な挨拶とともに続々と訓練生がKaien横浜に“出勤”してきます。今は常時、20人以上います。

 朝のミーティングではまず、スタッフからホットな求人のお知らせ。Kaienには独自に開拓した求人が多数あり、随時更新されるので、ここでもれなくキャッチです。

 そのあとが「注目記事」の時間。訓練生が交代で、最近気になったビジネス記事を発表します。それをもとに中身の濃いディスカッションがあちこちで繰り広げられ、いい感じに温まったところで、スッとそれぞれのお仕事へ。さながら本物の会社のようです。

 Kaien横浜では大きく2つの訓練プログラムに取り組んでいます。一般事務などを想定したオフィスワークと、実際のオンライン店舗で古書を販売するお仕事です。「上司」役となる講師の指示のもと、適宜、「報告・連絡・相談」を繰り返しながら、与えられた仕事に対して成果を出していきます。もちろん最初からスムーズにはいきませんが、ここで求められるのは成功ではありません。むしろ失敗を重ねることで、自分の得意・不得意を洗い出し、企業に売れる「強みのもと」にしていきます。

スタッフはどんな人たち?何をしているの?

 現在Kaien横浜には講師4名、フルタイムスタッフ5名がいます。大手企業の管理職経験者、医療・広告・人材派遣業界出身者など多彩なメンバーです。

 スタッフの大事な仕事のひとつがキャリアカウンセリング。訓練生の「強み」をどう「武器」に変えていくか、その道筋をマンツーマンで話し合い、最適な求人にマッチングしていくのです。「あなたの強みは何ですか?」というセリフは、新人の自分にそのまま返ってくるようで悶絶します・・・。一方、訓練に来るのが精一杯で「強み」どころではない、そんな人もいます。今できているところを認める、その第一歩からの伴走もします。

 そのほか、履歴書作成のお手伝い、面接練習、ビジネススキル講座、企業・行政とのやりとりなど、スタッフの仕事は盛りだくさん!1日が飛ぶように過ぎていきますが、とにかく訓練生がわが子のようにかわいく、楽しい毎日です。

なぜ異業種からKaienへ?

 Kaienは就労移行支援事業では珍しく、意図的に多彩な人材を採用しています。私もその一人です。

 私が発達障害と出会ったのはテレビ局でディレクターをしていた10年前です。担当番組で特集を組み取材に入りました。シリーズで何本か作るたびに「人間ってすごいな」との思いを深めていきましたが、それがなぜかはよくわからないまま、発達障害がずっと気にかかっていました。

 2人目も生まれ、徹夜仕事ができなくなって初めてキャリアチェンジを考えました。テレビの仕事は相手が見えないうしろめたさもあったので、今度は「顔が見える相手と向き合う仕事」がしたいと思っていたころ、Kaienのウェブサイトと出会いました。

 一番面白かったのは社長ブログでした。発達障害について語っているのですが、それは入り口に過ぎず、見ているのは人間のあり方そのものだと感じました。また、「強みを生かす」働き方は発達障害者でなくてもあてはまる基本です。Kaienの場合、福祉×ビジネスの経営スタイルが目をひきますが、やっていることは実は古風であるところに普遍性を感じました。あとは、原則「残業禁止」に惹かれました(笑)

訓練生の“全力”から学ぶ毎日

 10年前、発達障害者と向き合ったとき「人間ってすごいな」と思った理由。Kaienに入社した今気づくのは、彼らが強い個性と葛藤しつつも、それぞれのステータスで毎日全力で生きている姿に、単純に感動している自分がいることです。圧倒的にこちらが学ぶことが多いのです。一方で、器用にふるまえない彼らは、どんどん不寛容になる社会が置き去りにした何かを一手に引き受けさせられているようにも感じ、切なくもあります。

 ぜひ、発達障害が気になる人、今の働き方を見つめ直したい人、キャリア再開を考えているママさんたちにも、こんな私たちの仲間になってほしいです。

関連リンク

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