- 「Kaien代々木は7月開所を目指して準備中 スタッフ採用のため会社説明会を4/29に初開催
- 今月のメディア・講演情報 「放送大学講座 『障害を知り共生社会を生きる』」
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「発達障害のある人の就活 家族が支援できること」他
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1. Kaien代々木は7月開所を目指して準備中 スタッフ採用のため会社説明会を4/29に初開催
当社7拠点目の就労移行支援事業所「Kaien代々木」を今年7月に開設できるよう鋭意準備を進めています。正式に都の指定を受け開所が決定しましたら改めてウェブサイトやSNS、ニュースレターでお知らせします。拠点拡大に伴いスタッフも募集中です。4月29日(土・祝)には当社初の試みである採用説明会を開催予定です。
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2. 今月のメディア・講演情報 「放送大学講座 『障害を知り共生社会を生きる』」
放送大学の講座「障害を知り共生社会を生きる」で、当社の職業訓練の様子や就職支援の方法論、また当社を利用して働いている方のインタビューが取り上げられました。当社が取材を受けた第9回「発達障害を知る」は6月8日(木)19:00~19:45に初回が放映されます(地上波は12チャンネル、BS放送は231チャンネル)。2020年までの4年間、放送大学のテレビ放送で本講座をご覧いただけます。
メディア
講演
- 3/24 「自分にウソをつかない働き方」を知ろう 〜はじめて学ぶNPO・ソーシャル企業の仕事〜(東京・港区)
- 3/29 学校法人電子学園 日本電子専門学校(東京・新宿区)
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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「発達障害*¹のある人の就活 家族が支援できること」他
ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。
発達障害のある人の就活 家族が支援できること
Q1. 現在の最たる希望は、本人にもよくわかっていない自分の本質や得意分野を生かせる仕事について、一緒に考えてもらえる存在です。情報の収集と整理が苦手で、これまではその分野を母親が補ってきましたが、複雑化している就職活動の中、母の情報収集力にも限界を感じているところです。ぜひ、ご協力いただけたらと願っています。(母)
A. これまで進路選択でご本人がより良い選択ができるようにお母様が中心となってサポートしていらっしゃったのですね。受験と比べると就活は内定に到るまでの道のりや求人を絞り込むための判断軸がさらにわかりづらく、膨大な数の求人の中からご本人に合った職種や応募先を選ぶのが難しいと感じていらっしゃるのだと思います。一般枠では一昔前と比べるとオンラインで求人情報や就活を行うときの手順などの情報を得やすくなりましたが、障害者枠就活の具体的な情報はまだあまり得られないのが実情です。
スタッフブログの記事でも触れていますが、この春からガクプロでは「ガクプロ手帖」、就労移行支援では「Kaienパスポート」というシステムをスタートします。これまで利用者の方にはオンライン上で訓練や就活に関する情報を閲覧いただいていましたが、オンライン上の情報に加え、当社が蓄積してきた発達障害のある人のための就活ノウハウを1冊の冊子にギュッとまとめたものを作成しました。生徒手帳のようにガクプロ生や訓練生にいつも自分の手元に置いて読んでいただきたいと考えています。それぞれのプログラムに参加する際の基本ルールはもちろんのこと、就活の基本的な流れや、今自分の就活レベルはどのくらいか、次はどんな課題にチャレンジすればいいかが一目でわかるような作りになっています。
ガクプロ手帖やKaienパスポートはご自宅にもお持ち帰りいただくことができますので、サービスを利用開始されましたら是非家族の方もご一読ください。今後どのような流れで訓練や就活を行っていくのかご理解いただけると思います。またご家族の方に就活のフォローで特にお願いしたいのは求人選定の部分です。スタッフが訓練でのアセスメントに基づいてお勧めの求人を絞り込んで提案もいたしますが、最終的にこの企業に応募しようと決めるのはご本人です。必要であればご家庭で相談する機会をつくり、ご本人が企業選定しやすくなるようフォローをお願いします。ガクプロでは個別相談でご家族の方とスタッフとの面談を行うこともできますし、就労移行支援でも必要に応じてご家庭と連絡を取り合っておりますので、企業選定の基準についてなど何かご相談がございましたら連絡いただければ幸いです。
「話す」能力に難しさがある場合
Q2. コミュニケーション力に問題があり原因を①言葉からイメージ、イメージから言葉への変換力の不足②失敗体験を積み重ねたことによる精神不安③吃りだと思い、これらを改善するために本を1行読み内容を絵に書くを繰り返す訓練座禅瞑想をやり精神を安定させる発声練習、有酸素運動で吃り改善などのことを4年程続けてきました。けれども、多少の改善は見られたものの職場で支障をきたすレベルのままです。なのでやはり脳機能に問題があり、脳には臨界期があるので改善不可能なことなのかなと自分では思っていますが、専門的な人にも一度お話を聞きたいなとも思っています。こちらの個別相談などで学習障害*²の診断基準の詳しい話を聞きたいと思っていますが可能でしょうか?よろしくお願いいたします。
A. 一人で作業を行うだけであれば手順の理解や実行に言葉はあまり使わずにイメージを把握することで行うことができるが、共同作業をするときにはどうしても言葉で情報共有をしないと作業を進められないので困っていらっしゃる状態、と文面から推測しました。苦手なスキルを何とか向上させようと努力されてきたようですが、今後は「苦手をなくす」努力というよりは「苦手をカバーするための対策・工夫」を探すことも始めてみてはいかがでしょうか。
働く上での対策として考えられるのは、まずは臨機応変に口頭のコミュニケーションが必要とされない、ひとりでコツコツと作業できるような求人を選ぶことです。ひとりで作業するといっても作業指示を受けたり、指示の内容を確認・質問したり、作業が完了したら報告するといったやり取りは必要になってきます。そのため2つ目の対策としては、口頭で通常行う業務コミュニケーションの一部をメールなどの書き言葉でのやり取りに置き換えることができるか企業に確認することが挙げられます。質問内容を拝見したところ書き言葉であれば伝えたいことを表現することはできていらっしゃるようですし、その場で相手に話したいことを考えて伝えることの負荷に比べれは、時間が少しかかっても一人で書いてまとめたものを伝えたほうが相手の時間を奪うことが少なくなりコミュニケーションがスムーズに流れやすいでしょう。まだ数は多くないのかもしれませんが、メールやチャット文化が根付いている企業であればあまり違和感なく受け止めていただけるのではと思います。
応募プロセスに実習が入っている求人で、実際に任せていただく業務を体験して、どんなやり取りであればご本人も指示する上長も負担が少なくできそうか確認することをお勧めします。当社個別相談で診断基準などの医学的なお話をすることは難しいですが、これまでに学習障害の方がどんな形で働いていらっしゃるかという事例であればお伝えできるのではと思います。ウェブサイトでも大人の学習障害について詳しくご説明していますのでよろしければご一読ください。
- 【参考】大人のLD(学習障害)
発達障害を踏まえた就労/生活についてのカウンセリング
Q3. 何年もカウンセリングには行ってないですが、悩みがアスペルガー的なもので困ってます 生きてるのも苦しいです
A. 当社就労移行支援で行っているキャリアカウンセリングは、職業訓練や就職活動についての振り返りや目標設定を中心に、その他「働く」ことに関すること全般のご相談をお受けしてます。発達障害のある人特有の就活や就労での困り感やその対処法についてはこの7年で知見を蓄積しスタッフ間で共有してきましたので、支援者に話してみたけれどなかなかこちらの話を分かってもらえないとこれまで悩んでいらっしゃった方にも、Kaienのスタッフには話が分かってもらえると感じていただけるのではないかと自負していますし、困り感の軽減や解決に実際につなげられるように日々の支援に取り組んでいます。
「働く」ことに関すること全般について相談をお受けしていると書きましたが、例えば趣味に集中しすぎて就寝が遅くなったり、日々の生活のタスクに時間がかかり過ぎたことで訓練に遅刻してしまうなど、発達障害特有の生活上の課題のために職業訓練や就活に支障が出ることもあり、それらのお悩みもキャリアカウンセリングの際にお伺いしています。ただし中にはカウンセリングでは対応しきれない、例えば昼夜逆転が継続していて睡眠外来の受診をお勧めするようなケースや、一人で家事がさばききれないため他の障害福祉サービスで定期的に家事援助を受けて負担を減らした方がよいこともあります。その場合は適切な支援先へのご紹介をしたり、ご本人の許可を取ったうえでご本人の特性などの情報を支援者間で共有しています。発達障害のある人と企業の橋渡しだけでなく、発達障害のある人と医療機関や他の支援機関との橋渡しも行っています。
首都圏以外から当社利用説明会・個別相談に参加する手順
Q4. 地方(関西)から相談にうかがう場合の、おすすめの手順や説明会・相談予約の仕方、準備事項についてのアドバイスがほしいと思っています。
A. 当社サービスの利用を検討いただいている方向けに①利用説明会と②個別無料相談を実施しています。(就労移行支援利用希望の方は必須、ガクプロ利用希望の方は①②をスキップして直接体験セッション参加も可能です。)
①利用説明会は発達障害の(疑いの)あるご本人様もしくはご家族の方が参加いただけます。オンラインフォームもしくは電話で予約を承っています。開催日程をオンラインフォームに掲載していますのでご都合のつく日時にお申込みください。所要時間は90分程度で、毎回およそ30名の方に参加いただいています。イベントの最後に個別無料相談の予約を受け付けています。利用説明会の翌日以降で予約枠を設けていますので、事前にご本人や同席される家族の方の予定を確認しておいていただけるとスムーズに予約いただけます。
遠方から参加される方で、交通費や宿泊費の関係で利用説明会当日に個別無料相談を希望される方もいらっしゃるのですが、最低限のスタッフ数で運営をしている関係で当日の相談はお受けしていませんのでご了承ください。利用説明会の翌日以降では個別無料相談で来所するのが難しい場合は、首都圏以外からの参加者に限り個別無料相談をSkypeで参加いただくこともできますので、予約の際にご相談ください。
②個別無料相談を予約いただいたら、イベント当日までにオンラインで事前情報登録をお願いしています。予約時に登録いただいたメールアドレスにオンラインフォームのリンクを掲載したメールをお送りしますので、ご自宅のPCから必要事項に記入いただき、履歴書・職務経歴書のファイルを添付して送信ください。個別相談はお1人あたり30分実施します。利用説明会はご家族のみの参加もお受けしていますが、個別無料相談はご本人の参加を必須とさせていただいています(ご家族の方の同席も可能です)。平日午後開催の回では就労移行支援の実際の訓練の様子を相談の前後に見学いただけます。
ご自宅からSkypeで参加いただく場合は使用されるSkypeアカウント名をメールで当社までご連絡ください。当日イベント開始前に当社公式Skypeアカウントよりご連絡差し上げますので、開始5分前までにはサインインをしてお待ちください。
利用説明会に日帰りで参加いただき、個別無料相談にSkypeで参加いただくのが時間的にも経済的にも最もご負担が少ないかと思います。ご検討ください。なお、関西は直営拠点を立ち上げる計画があり、今後ご利用頂ける機会が出てくるかもしれません。もう少々お待ちいただけますと幸いです。
*1発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*2学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます
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