こんにちは、Kaien池袋スタッフの森谷です。
今回は2017年5月12日(金)に開催されました第8回Kaien合同面接会の様子をお伝えします。
緊張の一瞬! 発達障害*に理解のある面接会
面接会には発達障害に理解のある9社の企業様がいらっしゃり、それぞれのブースでKaienの利用者(就労移行支援、大学生向けガクプロ)約70人と面談しました。
控室に人が集まるにつれ、どんどんと熱気が高まっていきます。続々と集まってくるKaienの利用者たちは皆一様に表情が強張っています。右手と右足が同時に出そうなほどぎくしゃくとした動きからも緊張しているのが伝わってきました。通された控室では、目を閉じて精神集中する人、用意した書類に目を通している人、思い思いの方法で面接に備えていました。
「コミュニケーションが取れるのか」「自身の障害を受容出来ているか」「安定して勤怠できるのか」
企業の方もより良いマッチングのため、様々な質問をされていました。質問の内容は、これまでの職歴、Kaienの訓練でどんなことを行っているのか、何が得意で何が苦手か、自身の障害特性から服薬の状況まで多岐に渡ります。限られた時間の中で良いところを聞き出そうとしてくれているのを感じました。
前日に面接練習をした彼はうまく話せているだろうか……。私も遠目に見守りながら心の中で応援していましたが、面接官の方が大きくうなずいているのを見て、まずはひと安心。後は良い結果につながることを祈るばかりです。
一方、同じ会場の少し離れたところから、面接の様子を見学しているガクプロのメンバーもいました。模擬訓練にはない「本番の面接」の緊張感は、彼らにとって非常に刺激になったようです。
発達障害に理解のある企業様による講演会
また同日午前中には発達障害に理解のある企業様による、企業向け講演会を開催していました。
障害者を雇用する専門部署の立ち上げ、また雇用した後の社内での業務の切り出しや他部署との交流についてお話しいただきました。今でこそ社内の多くの部署から業務を請け負っているものの、立ち上げ当初は「障害者に任せる仕事なんて思いつかない」と言われ苦労をしたそうです。そういった部署の方にも、実際に働いている様子を見てもらうなどして徐々に理解を深めていき、今の形にまでなったとのことでした。
講演後はランチミーティングを行い、各企業様でお話しいただきました。今後この輪がもっと大きく広がることを願っています。
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます