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1. Kaien代々木 7月3日に開所しました
7ヶ所目となる就労移行支援事業所「Kaien代々木」がオープンしました。これまでの事業所よりもより一般枠での就職を目指したり、月給20万円を越える月給を目指す拠点にしたいと思っています。すでに20人を超える人が登録しており、今後希望が有る方はご利用説明会にお越し頂ければ幸いです。
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2. 今月のメディア・講演情報 「日本小児神経学会の企画セミナーに登壇」
大阪で行われた日本小児神経学会にお招きいただき、当社の事例を発表しています。
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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「未経験の職種への転職」他
ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。
未経験の職種への転職
Q1. 私は今年で35歳になります。長く営業職をしておりましたが自身の特性上、この職種が合わないと痛感し、別の職種に転職したいと考えております。自信としては自分の特性にあった職種で再チャレンジをしたいと考えておりますが、未経験職種となるためうまく転職できるかが不安です。kaienさんの事例で構いませんので私と同じくらいの年齢の方が未経験職種に就いた事例などありましたらご教示いただければ幸いです。
A. 当社就労移行支援の利用者の中にも、未経験の職種に転職される方は多くいらっしゃいます。修了生の9割は障害者枠で就労されており、7割は事務系の職種に就いてます。発達障害の人が得意とする後工程の業務が多い事務職への転職は、未経験でも十分可能性はあります。またその他の専門職でも素養があれば補助業務からスタートできることもあります。障害者枠では選考過程に1週間程度の実習が行われることが多く、そこで企業担当者に適性を判断いただくことになります。
また年齢についてですが、こちらも障害者枠であればあまり問題にならないと考えていただいて大丈夫です。障害者枠で最も重視されるのは、勤怠が安定していて長期的に継続就労できるかどうかです。同じ未経験でも長く就労経験がある方は職務経験がない方よりもアピールの材料になります。実務経験でアピールできない分は、未経験の業務も主体的に学んで身につけようとする意欲があることを伝えましょう。当社の職業訓練では様々な業務に挑戦していただきますが、その際にも前向きに取り組んでいたというエピソードを面接などで伝えても良いでしょう。
【参考】 30種類以上の仕事に対応 充実の職業訓練
二次障害のある方への職業訓練での対応
Q2. 私は鬱病も併発していますが、特別な配慮はありますか。また、そのような訓練生もいますか。
A. 訓練生で二次障害がある人や以前二次障害があった人は全体の4割程度いらっしゃいます。二次障害がなくても週5日・1日5時間の訓練に参加する体力がまだ十分でないという方もいます。そのような場合はまずは週3日から利用をスタートし、訓練でかかる負荷の状況を確認しながら少しずつ利用日数を増やしていくこともできます。また訓練中も5分以内の短い休憩であれば自主的に取っていただいて構いませんし、15分を超えるような長めの休憩が必要であれば講師に報告していただければ別室で休んでいただくこともできます。
鬱の方で一番困るのは、少しずつ自分のペースで訓練にも挑戦したいが、今の自分にちょうど良い業務量や時間がわからず、気づくとキャパシティを超えてしまい急に気分の落ち込みがやってくることではないでしょうか。担当スタッフとのキャリアカウンセリングで現在の体調についても定期的にお話しして確認したり、それ以外にも日々の訓練で体調に気になることがあれば、すぐにスタッフに相談いただくことができます。万が一負担が大きくなり気分の落ち込みが出たとしても、1~数日お休みして、体力と気分を回復させてまた訓練に参加していただけばと思います。個別相談でも訓練の参加ペースについてご相談いただけますのでよろしければお申込みをご検討ください。
【参考】発達障害の二次障害
一般枠・休職から復職したい
Q3. 一般企業で発達障害を告知せずに就業、その後二次障害とみられる鬱で休職中です。発達障害からくるストレスや自尊の低下をケアする方法をこちらで学び、一般企業に復職することは可能でしょうか。
A. 当社の職業訓練は障害福祉サービスの「就労移行支援」というサービスになります。就労移行支援は失業中や就労経験のない方など、現在就労されていない方向けのサービスです。従いまして休職中の方には基本的にご利用いただけませんのでご了承ください。
在職中の方向けのサービスとしては「キスド会」という働く当事者のための勉強会・当事者会がございます。月2~3回、第1・3週の土曜に開催しており、1回ワンコイン500円でご参加いただけます。一般枠でクローズドで就労するということは、基本的にご本人が自分の「働きづらさ」の原因を見極め、対処方法を検討して実行していく必要があります。そのためには今のご自身の状況を客観視することが大切になります。キスド会では発達障害ならではの困りごとをスタッフのファシリテーションのもとグループでお話しいただきます。自分の困りごとを話し、他の当事者の方が同じような状況をどのように捉えどう対処しているかシェアしてもらうことで、新たな視点やアイデアを得ることができます。他の人の困りごとを聞く中でも新たな気づきが得られるはずです。ご興味がありましたら是非利用説明会にお越しください。
【参考】定着支援(キスド会の説明あり)
高校新卒の学校外での就職活動
Q4. 長男が高等特別支援学校在学中です。卒業後の企業就労は毎年9割近いものの、学校とパイプの繋がっている就労先は求人数も限られている為、職種に関してはほぼ選択する余地はないのが現状です。出来ることならば時間がかかっても本人の希望と能力に沿った就労先を探したいというのが親の本音です。 Kaienでの高校新卒の平均利用者数や求人、職種の傾向等現状を知りたく、今回説明会に参加させていただきます。
A. もし新卒で4月からすぐに就労することにこだわらないのであれば、卒業後就労移行支援などの職業訓練を受けながら就活に取り組むことは一つの考え方でしょう。たしかに最初の仕事の種類や給与レベルがその後の仕事にも響く可能性があるからです。
ただし多くの親御さんは正社員でずっとその会社でと思われるかもしれませんが、今の世代はおそらく70歳まで働きます。50年間一つの会社というのは稀有な存在になっていくと思いますので、障害者枠であっても何度か転職をする人生になるであろうことは前提とされていたほうが良いでしょう。転職のタイミングがいつになるかですが、ある程度働いて職業人としての力が高まった22歳頃に就労移行支援などにはいってその時にPCなどを練習し、よりご本人にフィットした仕事を狙い直すというのも手です。実際障害者枠は未経験の業種職種でも、一般枠よりは転職しやすくなっています。
このように特に決まった答えがあるわけではないのが就職活動だと思います。当社では小中高生はTEENSという放課後等デイサービスに通っていますが、高3の利用者は概ね30人ぐらい、その後就職するのは半分ぐらいだと思います。その就職組のほとんどはKaienの求人ではなく学校が開拓した求人につながっています。なお特別支援学校に通っていないお子さんは高3の最後は放デイから離れて受験勉強に備える子もいますので、実際はTEENSを利用したことの有るお子さんの大多数は専門学校や大学に進学します。つまり高卒後すぐに働く割合は当社では少ないと思われます。以上、考え方や当社の状況をご紹介しました。
最後にご質問にお答えすると、高校新卒の平均利用者数は20人の定員のうち多くても数人程度。拠点によっては全くいないところもあります。求人や職種は軽作業が一般的だと思いますが、事務補助も合わさったり、PCにも触ったりするような仕事も含まれますし、汗だくになりながらする仕事もあれば、オフィス内でメール便などの軽作業もあります。Kaienの就労移行支援に通うと、特別支援学校のときよりも選択肢は広がるかもしれませんが、職務内容や給与レベルが極端に変化するわけではないと思います。
【参考】トップクラスの就職・定着実績
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