在職中の転職は不利!?一般雇用から障害者雇用への転職活動

発達障害の人の視点で議論してもらいました ~キスド会 2018年1月 開催報告~
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 在職者向けのキスド会(土曜夕方に秋葉原と新宿で開催している、発達障害のある在職者向けのしゃべり場)での会話を皆さんの承諾をもとに記事にしています。今回は「特に障害者雇用に、一般雇用から在職中に転職すること」について議論しました。

まずは一般雇用から一般雇用への転職体験

Aさん)一般雇用から障害者雇用に転職された方。転職活動の最中についてアドバイスをいただければ幸いです。どういうタイミングで転職しようと思ったか、転職してる最中どういう生活をしていたか、ってことも聞ければありがたいです。

Bさん)参考になるかもしれないですけど。僕は2回転職をしてます。最初の会社は営業の会社で、半年くらいで精神的に病んじゃって。「あっこれ、ブラック企業だからこうなったんだな」と思って公務員の試験を受けることにしました。で、受かることはできて、公務員として働いたんですけど、そこで2カ月半でダメになっちゃいました。精神的に「抑うつ状態」って言われて。で、おかしいなって思って、その時に色々調べて発達障害だって言われたんで。

Aさん)はい。

Bさん)そこで悩みました。一般雇用で働くか、こういうところを利用して障害者雇用で働くかをすごく悩みました。で、結果としては、一般雇用でもう一度頑張ってみようってことになったんですけども。さっきおっしゃった適材適所ですね。それを考えてちょっと転職をしてみました。対人交渉というか、調整が多い仕事だったので。それで2回つまずいてるので、もしかしたら人じゃなくて物が相手の仕事なら続けられるんじゃないかと思って、来年から働く仕事は工場の現場の仕事です。一般の雇用なので。なので、転職をするタイミングっていうのは、自分の苦手なこと、得意なことをある程度分かってきた時がタイミングなんじゃないかなって思います。

Aさん)ありがとうございます。

Cさん)私の例もお話しさせていただいてよろしいでしょうか。

Aさん)どうぞどうぞ。

在職しながらの転職活動は1年かかった

Cさん)私は今と同じようにシステムエンジニアとして働いていたのですけども、ちょうど4年目ぐらいで仕事でつまずいて、体調を崩して、休職に至ったっていうような経緯があります。

Aさん)はい。

Cさん)その休職している間に私は転職活動をずっと続けておりました。わざと仕事を離れないで、その会社に籍を置いたまま異動、転職活動をしていったということですね。私の場合は仕事がなくなるということは選択肢をなくすっていうような部分があるのかなっていうふうに考えておりまして、その点について就労移行支援を使うことは仕事を離れなければいけないことになるので、そういった意味で私はKaienとかそういった施設を利用しないで転職活動を継続していました。私の場合一般雇用と、障害者雇用両方でやって、たまたまその障害者雇用の方が通ったっていうのもありまして、結果1年近くかかってしまったんですけれども、転職活動を終えたっていうようなことですね。

スタッフ)ありがとうございます。他はいかがですか?

発達障害の非開示就労(クローズ)からオープン就労への転職

障害者雇用への転職は一回無職状態になったほうがスムーズ?

Dさん)私の例なんですけど、私は一般雇用から障害雇用に就職していて、在職中に辞めずに転職しました。結構苦労したのが在職中に転職活動すること。面接の日程決めたりとか会社説明会参加したりとか基本的に平日出来ないためです。障害雇用で行くのにKaienとか使ったわけではないので相談できるところも当時ハローワークくらいしか知らなかったので、そこの障害者就労の援助みたいなのをしてるところに行って、履歴書に書く文章とかを見てもらいました。仕事終わってから夜に文章考えて、次の日の朝出社前の15分で添削してもらってっていうのを繰り返したんですね。

他にも、ウェブサーナとかクローバーと言った障害者就労支援のサイトの合同企業面接会、土日とかに結構やってるんで、それらに参加して応募してというのをずっと繰り返してやってました。面接が通ったあとも、実習がある企業もあって驚いたんです。障害者雇用って働いていない人を取るのが前提みたいな感じでスケジュールが組まれているんだなと。すごいやりにくかったって記憶があります。働きながら実習2週間参加しないといけないみたいな、そんなこと出来るわけがないんですけどね。なので実習の期間短くしてもらってとかで早くしてもらいました。さっきも言いましたけれども支援機関の有無も大事です。Kaienとかの支援機関はほかにも色々あると思って、そういうところに登録しておかないとダメとか色々一般雇用に比べてやりにくいというか条件があります。その辺を考えると自分のように働きながら転職活動をやってもいいと思うんですけど、一回辞めた方が障害者雇用の方がやりやすいのかとも思ったりしました。

Aさん)ありがとうございます。

Eさん)結論から申し上げますと、直近で一般雇用で働いていたんですが、そこの上司から、手帳を取得し、自社でも一般雇用から障害者雇用に切り替える。それでやってみたらどうかと勧められました。でもその時は、職場が広島だったんですね。それだとお給料的に生活やっていけないんじゃないかと思ったので。結局一般雇用で働き続けました。でもその会社はクローズで働いていたため、自分の障害特性に近いものが出てしまって辞めることになったんです。去年の11月の終わりに、退職して、その後関東に帰り、去年の今頃くらいに、Kaienの説明会に参加し、あと同時に障害者取得の、手続き等をやったりし、そして6月からKaienに入って、それで今障害者雇用で内定をもらう事ができた状態です。

Aさん)ありがとうございます。

どうして在職者は障害者雇用に転職しづらい?

Fさん)ちょっとさっき気になる発言があったんですけど、なぜ今在職している人の方が逆に入りづらいのでしょうか。

Dさん)在職者の方が入りづらいわけじゃないです。むしろポテンシャルはあると企業は思っていると思います。だけど、実習などの選考があるのでその選考に乗ってきてくれない。

Fさん)実習は丸一日使うから、そんなに有給は取れない。実習期間も5日とか10日とかあるところで、有給を使っちゃうから、ですかね。

Gさん)おかしいですよね。夏休みを使わないと転職活動は実質無理だよね、みたいな感じになっちゃうんですよね。もう一つは在職者の場合はサポートしてくれる機関が無いのも苦しいですよね。多くの企業は障害者雇用の場合、なんらかの外部の定着サポートが欲しいとおっしゃるので。なので就労移行支援に所属している人の方が受かりやすいっていうのはあるでしょうね。

Hさん)まさに私、そういう局面に直面しているっていう感じなので、なるほどって思いました。

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