ガクプロを担当している株式会社Kaienの藤です。
次々と新しいサービスを作り出している当社の教育事業「TEENS」(発達凸凹のある小中高生向けの放課後等デイサービス)。先日福祉制度に基づかない『発達障害*専門塾 まなびTEENS』を立ち上げたばかりですが、この春も特徴ある春期講習を開催するということ。TEENS 春期講習 | 発達障害のある小中高生のための進学・進級 準備講座。こうした社内の動きに刺激を受け、ガクプロも新しいプログラムを実施することになりました。(個人的にTEENSには負けられないですからね。)
というわけで、チームガクプロが立ち上げるのが・・・
です。これまで500人以上の大学生・専門学校生を支援してきたノウハウをギュッと集めて2日間に渡ってお送りします。
「大学デビュー講座」発達障害のある新大学生向け 入学直前プログラム
今春から大学生(専門学校生)の皆さまへ ガクプロがお送りする春期講座です
高校→大学は(発達障害のある子にとって)想像を絶する大変化
これまでガクプロは出口、つまり就職の可能性を高め選択肢を広げる就職支援をメインに活動してきましたが、学生生活や学業をサポートする修学支援も大学生支援では大事な部分です。今回の講座はこの修学支援をメインにプログラムを作成しました。
修学支援って何をするの?と思われるかもしれません。発達障害の学生と言ったって、小学・中学・高校と通っているじゃないか。大学に通うからと言って、何か変わるの?という感じに・・・。でも発達障害のある学生にとって、高校から大学は実は大変化なのです。
そもそも高校までは”ほぼ義務教育”ですので、ご本人の力を高めるという狙いのもとボトムアップ的な教育体制が敷かれていますが、大学というのはアカデミックなレベルを越えることを基本的に前提にしていますので底上げの体制が取っておらず、自主自立で動いていかないといけません。レールが敷かれてない世界に突入する、と言った方が良いでしょうか?
またクラス単位の行動が(ほとんど)存在しないのでクラスメートがいるという安心感がない、教科書が多すぎ分厚すぎて、どこが試験範囲でどのような問題が出るのかわかりづらい、レポートという自分で問題を設定してそれに答えるという形式がとっつきづらい、履修でも必修や選択科目など多すぎず少なすぎず取っていかないといけないし、朝から授業があると思ったら、昼からの日もあって、生活リズムが整えにくい、おまけに空き時間があったらどのようにキャンパスで過ごせばよいかわからず結局一人で図書館にこもっちゃう、など様々な落とし穴があります。
また保健室に駆け込めば良い、担任の先生が見てくれている、という周囲のサポートも弱く、多くの場合は自分から相談できる場所を探して、自分から相談しに行かないといけません。もちろんサークル活動やアルバイトとの両立など、大学生らしい課題もあります。これらが本当に難しいのです。
大学生活に躓いた既存学生も参加可能 女子向けの講座も
というわけで主に新入生向けに春期講習を開催するのですが、2・3年生などで同じ悩みを抱えた学生も参加可能です。また実験的な取り組みになりますが、男子学生に比べて特有の悩みが多い上に、男子学生よりも(いわゆる精神年齢としての)成長が早いためにかえって苦しんでいる女子向けの講座も開催予定ですので、ぜひご参加をご検討ください。お申込みは以下のサイトから。
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます