在職者向けのキスド会(土曜夕方に秋葉原と新宿で開催している、発達障害のある在職者向けのしゃべり場)での会話を皆さんの承諾をもとに記事にしています。今回は「資格と就活・仕事」について議論しました。
資格よりは実務能力
Aさん) 資格があると仕事が有利になると聞きます。自分はAT限定自動車免許ぐらいしかなくて、それ以外は何も持っていません。皆さん資格取得についてどう思っていますか?資格取得を取りたいと思っていますか?
Bさん) 私は一般枠でSEをやって20年ぐらい経ちます。まず取った方が良いか良くないかについては、当然無いよりはあった方が良いです。ただし、SEの世界・IT業界の中で言わせてもらうと、資格があったからと言って仕事が多く貰えたりとかいうことはほとんどないと思います。若い時は資格があると多少影響があるかもしれませんけど、30越えたら実力でしか評価されない、実務でしか評価されないです。なので資格があるからと言って有利になることは30過ぎたらそんなにないのかなと思います。ただ資格を取得すると自分の自信にはなりますよね。その意味で言えばとった方が良いと思います。
Aさん) SEの仕事というのは、それに関する資格ってMicrosoft Officeとかですか?
Bさん) もう少し専門的なものですね。ただ資格を取ろうと勉強したってことはほとんどなくて、実務の勉強する中で取れそうな資格だけ取っていったという感じです。
障害者枠の”資格”は「安定して出勤する」こと
Cさん) Aさん。障害者枠、一般枠どっちで行きたいのかを伺ってもいいですか?
Aさん) 自分は障害者枠とか、そういうのはまだわからなくて。一般枠か障害者枠かはまだわからないです。
Cさん) 今は何の仕事してるんですか?
Aさん) 接客の仕事です
Cさん) 私の経験ですが、新入社員の頃は一般枠でマイコンの組み込みエンジニアだった時があります。その時は、基本情報技術者の資格はしっかり取れと言われました。覚えることが凄く多くて、資格取得によって業務理解につながるからと。それと資格持ってないで実務をするのは車の免許を持ってないで運転するのと一緒だって言われたことがあったんですよ。ただ障害者枠で今働くようになったのですが、障害者枠では資格はあるに越したことは無いけれども、一過的に集中して成果を上げるというよりも一年二年と長いスパンでちゃんと細く長く来れるかどうかが重要で、それが出来ないのに資格なんてもってのほかだよという話を、今の会社やKaienで先輩で沢山の方から伺いました。なので障害者枠では、ちゃんと勤怠を安定させることが、私の中で資格だと思っています。
Dさん) 資格自体は確かに取ることによってモチベーションの向上にもつながりますし、自分自身の一つのステータスができるという気持ちにはなると思うんですよね。ただ、そのステータスの欲しさとか自分で資格取りたいということで気持ちをそれに向け過ぎると勤怠が不安定になってしまうといったような懸念もありますので、そういった所は気をつけていただきたいなと思います。
資格取得者に事前ヒアリング
Eさん) 例えばMOSとか宅建とか色々資格ありますけど、そういう資格の勉強をする前に、その資格を取った人から、どうやって取ったのかとかその資格を取るためには何をしたのかっていうのを聞いた方がいいかもしれないですよね。そういう人達が何を目的にしてきたのかということを聞いてから、自分の中で資格がモチベーションとしてどう活きるかって考えて、それから資格の勉強を始めた方がいいと思うんですよね。
Fさん) 私もEさんの意見に賛成です。まず資格を取るにあたって、何のために取るのか、本当に自分の技量に合ってるかを見極めるのが大事です。自分が無職の状態で、何をしたいとか、何が向いているとか、わかんない状態のまま資格勉強はしないほうが賢明ですね。
Gさん) 僕の考えとしては、隣の芝生は青く見えるけど、転職はバラ色ではないと思うので、まずは今やってる仕事でよりよくできるようにする事を考えた方がいいんじゃないかと僕は思いますね。今やってる仕事でまず上司に高い評価を貰う事が重要だと思うので、そのうえで資格が役立つなら資格をとればいいし、あと短所、「ここもっとうまくできないかな」といわれたら、そこをうまくできるようにするために、その上司のアドバイスとか、自分が考える工夫とかで乗り越えていくほうがいいんじゃないかな。繰り返しですけど、隣の芝生は青く見えるを繰り返すだけになっちゃうと、人生がもったいない気がします。
教えます!資格勉強のモチベーションを保つ方法
Hさん) 自分の話は資格を何故取るかというよりも、資格勉強のモチベーションをどうやって保つかをお話ししたいと思います。自分は今資格取得に向けて勉強をしているのですが、自分の同じ時期に入社していた人たちがみんな資格取得していたので、どちらかというと自分もそれぐらいの実力を身に着けて認められたいっていう意識が芽生えてやろうと思っています。つまり対抗できる相手を見つけるというのがコツということですね。あとは申し込みの時期が来たらすぐ申し込んでお金を払って、お金払っちゃったからやるから無駄にしないと思って、自分の知人とかにも資格を取得するんだと伝えて、自分を追い込んでいくことも良いですね。自分ひとりでやっていくとなると「自分ひとりでやってるから別にいいや」と思っちゃうんですけど、周りを巻き込むことによって、実際にお金を払うことによって、どちらかというと「やんなきゃいけないな」という気になってきてます。
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