Kaien社長の鈴木です。あけましておめでとうございます。今年はKaienにとって勝負の年になるな、と感じています。
大学時代の恩師に会う
その2020年の初仕事(!?)として、丸の内で大学時代の恩師にあってきました。私が東大時代に一番面白かった授業である片平秀貴先生です。先生のマーケティングの授業を取らなかったら、その後MBAを目指さなかったと思いますし、MBAに行かなかったら今のKaienも起業していないと思いますので、自分の今を形作った方でもあります。すでに東大を退官されて、ご自身で丸の内ブランドフォーラムを主宰されていますが、なぜか大学のゼミが今も続いているというすごい先生です。有名な本はたくさんありますが、Kindleで読めるのは例えば下のパワーブランド論があります。
2020年版の「夢」・「革新」・「一貫性」
先生からは「原点」=「夢」・「革新」・「一貫性」を大切に、とアドバイスを受けました。2009年に起業したころと比べて、発達障害の人を資本主義の中で活躍させるための手法も10年以上たって大きく変わりつつあります。時代の変化に立ち向かっていかないと「夢」・「革新」・「一貫性」は無いというのを先生に20年ぶりにお会いして改めて思いました。昨秋あたりから強く認識し動きつつあったので、これまでの方向性にお墨付きをもらえたなという印象です。
Kaienの2020年の「原点主義」は、例えば元日にお伝えしたチャレンジ!Kaien365に凝縮されていますが、それだけではなく他のアクションを次々起こしていきます。社外向けのものもありますが、社内向けのものもあります。
支援に携わる全スタッフが学習完了を早期に目指す! ウェブ・IT・デザインのクリエイティブコース
さきがけとなるアクションが「社員全員クリエイティブコースを学習する」というものです。障害福祉でExcelを操ればすごいという時代は10年前。今の福祉の支援者は、HTMLやCSSは理解していないといけないし、画像加工などデザインも理解していないといけないし、RPAやマクロなどの業務効率化ツールも理解していないといけない。だってそういう仕事に発達障害の人が就職する可能性がどんどん増えているからです。
一部の社員に頼っていたKaienのクリエイティブコースを真の意味で磨き続けるには、大人向けの支援に触れるすべてのスタッフがクリエイティブにならないといけない。もちろん人によって、深く理解する人と、だいたいプログラムの内容を理解する程度の人がいると思いますが、それでも社員に聞けば、ある程度のアドバイスや方向性を伝えてもらえるという安心感は通っている人にポジティブに働くと思います。ちなみに私は昨年末までに概ね受講を完了させました。
3月末までに全員が学び終わって、より良い支援に繋げられるようにしたいと思いますし、Kaien365に代表される発達障害の力を生かした求人開拓にもIT・デザインを社員全員が理解することを存分に活用していきたいと思います。
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴