Kaien社長の鈴木です。
2019年版 発達障害 就業実態調査から
年末に3回に渡って、下記の通り就業実態調査をお送りしました。今日は営業的になってしまいますが、Kaienまたは他機関(回答多い順にリタリコ・ウェルビー・ディーキャリア・リンクビー・さらぽれ就労塾などなど)をなぜ利用したのかの分析します。というわけでこの記事は[promotion]としての目線でお読み下さい。
経済面・精神面・人生全般で計測した 利用後の満足度
最近は障害のある方の選択肢が増えました。どこを利用するか、どこに就職するか、そもそも障害者枠じゃなくて、クローズド(普通の求人に診断・特性を告げずに)働くのか、あるいは当社もアドボケートしはじめたオープンチャレンジ就労(普通の求人だが診断・特性を告げて)にして働くのか…。職種も事務補助や軽作業だけではなく幅広くなり、給与の幅も自然と大きくなる。もちろんリスクや失敗も増えやすく、意思決定前の情報の分析や、相談する人が重要だと思います。
当社も、社員の質、現場での社員教育、そして利用者へのサービス内容、には圧倒的な差があると自信があるもののなかなか違いが伝わらない。というわけで、どういう点でKaienが他の就労支援機関と違うかを、いくつかのチャートでご紹介していきたいと思います。
①経済面
7段階の調査。左が低く(つまり不満が大きく)、右に行くほど満足度が高くなります。
調査対象は全部で500人以上でしたが、利用後に就職した人に絞ったチャートです。ですので、利用したけれども就職ができなくてという人はそもそもチャートから外れています。(念の為、当社は創業以来、就職率は全国トップクラスであることは明らかだと思っています。本当はナンバーワンと言いたいのですが、しっかりしたデータがないので言えないのが口惜しいところです…。)
さてようやくデータのご紹介です。Kaienの就労移行支援を利用すると全員が大満足!と言いたいのですが、そうでもなく、平均は3.6。どちらとも言えないというぐらいでしょうか。しかしその他の支援機関を使った方は半分以上が大きな不満を抱いていることと比べると、データ上、当社の優位性はわかって頂けるのではないかと思います。
なお、ガクプロという学生向けのサービスだと違うがあるかと思っていたのですが、ほとんど違いはありませんでした。念の為こちらのチャートも貼り付けておきます。
②精神面
別の設問では、職場での人間関係や家族の関係も聞いています。そのあたり合わせた精神状態が今どの程度になっているかということ。
こちらは経済面ほどではなかったですが、極端なネガティブなところにとどまっている方が少ないこと。そして全体的に満足を選んでいる人がやはりKaien出身で多いことがわかります。
③人生全般
全体的に人生うまく言っていますか?という質問もKaienに来た方は満足度が高まっていることがわかります。今回は終わってみてどうですか?という一時点だけのデータですので、今後は支援を受ける前後のBefore・Afterの比較をしたいところです。
Kaienコミュニティは一生モノ
なお当社の利用をしてくださった方はご家族からの推薦が多く、ご本人だけで何らかの理由で決めた方は案外少ないことがわかります。個人にまだまだ語りかけられていないとも言えますし、ご家族と相談をしていただければ良さがわかって頂けているということだと思っています。どんな経路でも当社の特徴が伝わって利用を納得していただくとともに、Kaienコミュニティは一生モノ、ということを引き続き伝えていきたいと思います。
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴