1. コロナで変わる就活環境と就労支援
- Kaienでは5月2日に特別企画「コロナで変わる就活環境と就労支援」を開催。セミナー内でご紹介した4つのKaien独自調査をチャート化しました。発達障害*やグレーゾーンの方をめぐる就活や雇用環境の変化を数字でご確認いただけます。調査で分かったポイントは下記4点です。
- ①障害者雇用への影響は軽微(求人が取りやめになることはない)。一方この時点で既に選考が止まっている企業が増加していた。
- ②採用選考は半分程度が停止は増え続けていた。ほとんどの企業が在宅ワーク(または自宅待機)へ移行済み。在宅求人への期待はあるものの未知な部分が多い。
- ③雇用不安・給与減・勤務状況など様々な面で一般枠の契約社員(時間給)に大きな影響。正社員や契約社員、特に障害者雇用への影響は軽微。
- ④対象としている利用者の状況で支援者の体感。平均として就活の質・量とも4~5割落ちている。
コロナで変わる就活環境と就労支援
2 障害者手帳がなくても応募可能!発達障害・異才を活かす開発ユニットのメンバーを募集!<デジタルハーツプラス社>
オープニングメンバーを募集。2020年6月14日(日)が応募の一次締め切りです。ゲームのデバッグで業界No1のデジタルハーツ。その特例子会社であるデジタルハーツプラスとKaienとの共同プロジェクトとなります。ITの実務経験豊富な即戦力人材であるものの、機会があれば障害をオープンにして配慮を得て働きたい。そんな方にピッタリな求人です。
デジタルハーツでは上流のシステム開発から受託してテストまで一気通貫で行うような案件も多数存在しており、開発エンジニアの採用を積極化しているほか、ビジネスパートナーに外注している案件もあります。
IT領域の専門性や実務経験を持ちながらも、「コミュニケーションの面で苦手な部分がある方」、「長く働き続けるためにコンディションに合わせたペース配分が必要なタイプの方」など、凸凹がある方々が、気兼ねなく自分の障害特性を開示し、実力を十分に発揮することができるサテライトオフィス。場所は東京立川でこの夏に立ち上げ予定です。ぜひ積極的にご応募ください。
(参考)発達障害に理解ある企業 インタビュー特集 vol.009 「異能が活躍するプラットフォーム」~国内シェアNo.1のゲームデバッグ会社が手掛ける特例子会社~
https://www.kaien-lab.com/job-interview/friend009/
3. YouTubeチャンネルからピックアップ
KaienのYouTubeチャンネルから厳選動画をピックアップ。ウェブサイトでご確認いただけます。
厳選動画をご紹介
Kaien特別セミナー ベストプラクティスから学ぶ「コロナ時代に必要な当事者会・親の会のオンライン&オフライン運営」
Kaien特別企画「先が見えない今こそ知りたい社会保障 福祉とお金と安心の話」
緊急企画第4弾 「福祉でのオンライン支援 実話に学ぶ10のポイント」 ~経営者・管理者・従業員の立場から~
4. イベント情報
4・5月に引き続き、無料配信のイベントを複数開催。ウェブ開催「お勧め!6月の無料イベント」でご確認いただけます。
ウェブ開催!無料イベント
- 6/11(木) 11:15 生活訓練 体験「職場で配慮が上手く調整できないときの相談先」 (支援者の見学可)
- 6/12(金) 17:00 ガクプロ 特別セッション「書類作成&WEB面接講座」(支援者の見学可)
- 6/12(金) 19:30 エンジニア出身のKaien支援者による座談会 ~IT業界で発達障害者が活躍するためのヒント~
- 6/19(金) 20:00 発達障害学生のオンライン就活支援を考える ~大学・専門学校の現場を念頭に~
5. 今月のQ&A
今月のQ&Aお寄せいただいた質問に当社代表取締役の鈴木慶太がお答えします。
Q1. 大学4年生で、この春から就活中です。本人はまだどのように自身に適する職種や志望企業を選択してゆけばよいのかが、納得できないまま就職活動に取り組んでいるようです。発達障害の自覚を持っておりませんが、これから本人がどのように取り組んでゆけばよろしいのかを、アドバイスいただければありがたく存じます。
A. 当社は発達障害の診断ではなくても利用いただけます。特にガクプロは行政が定めた障害福祉サービスではないため、法的な制約がなく、様々な方が利用されています。
なお今年度の新卒の就活は、大企業に限ってはまだ影響を受けている業種は限定的です。ただし残念ながら当社で支援される方の場合は中小企業が主戦場になることが多く、その場合景気の影響を受ける可能性を危惧しています。このため今年度は、当社を利用する方、利用を考える方の場合、大企業の障害者雇用に流れる学生が多いと思っており、そのための対策を当社のような機関で練習することは有効だと思います。
公的な機関はオンラインでの支援への対応は出来ない、あるいは限定的な部分が多く、大学などの支援組織もいつも通りの支援体制に戻っていないと聞きます。今年度・来年度は就活で何が起こっているかを把握するだけでも学生には難しい可能性が高いです。例年以上に、積極的に親御様が確認したり、提案したりして、効果的に時間を使えるようにされた方が良いでしょう。
Q2. 私は公務員として働いております。仕事の処理の仕方や優先順位について、上司や先輩に良く注意され、後輩からは冷笑されてます。辛いのは、高度な話になるとついていけなくなることです。特に話しながら展開が変わっていくペースの早い会話が苦手です。また空気を読んで話すのも苦手なので、日常会話は、墓穴を掘らないように笑顔を顔に貼り付けて黙って聞いてます。恋愛等プライベートでも相手の気持ちを理解するのが苦手なのであまり続きません。友達が少なく周りから人が遠のいて行く感覚を20年以上味わっています。こちらに参加させていただくことで、少しでも改善出来たらと思います。
A. 当社を設立した11年前には数えるほどだった当事者会。各地に作られて様々な自助活動が行われています。当社の場合は、就労移行支援や生活訓練といった無業・失業者向けのサービスの他、在職者向けの定着支援サービスや支援者付きの当事者会「キスド会」を開催しています。(キスド会についてはコロナショックの影響で3か月活動を停止していましたが7月から再開予定です。)
障害福祉に関わらず、日本の支援は仕事に就いている人には薄く仕事に就いていない人に手厚い印象があり、当社も例に漏れないのですが、できる範囲でサービスや支援を提供していますので、一度利用説明会にお越しいただければと思います。説明会はオンラインでも参加いただけます。
Q3. 私の場合仕事はそこそこ出来ますが、とにかく続けることが出来ません。転職回数は10回以上。ここ5年位で子供を通して自分の特性があるのに気がつきました。気がついたものの抜け出し方が未だよく分からない。仕事は好きで働いて自立したいという思いはありますが、今までと同じではしんどいと思っていて今回説明会に参加したいと思いました。
A. 「今までと同じではしんどい」という風に思え、ご連絡いただいた時点で、解決に向けて既に大きく前進された印象です。一方で、自分の言葉を否定するようですが、完全な解決ではなく、今後も違和感は残られると思います。違和感を残しつつも、これまでよりもご自身が気持ちよく、安定的に働くにはどうしたら良いか。そこには王道はあるものの、決して簡単ではなく、自己理解、可能な限りの対策の確立、自分に合った職場の選定、職場での理解・配慮、という順になるでしょう。当社の説明会で少しでもヒントを得ていただきたいですし、サービスを利用されたら支援者の視点や工夫に頼りながら、安定したキャリアを目指していただきたいと思います。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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