ハローワーク面接会のなくなった障害者枠はどうなる?

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各地のハローワークが主催する障害者雇用の面接会が軒並み中止になっています。

年3回のペースで数百社が集まり、多数の就職者を出していた面接会はもちろん…

 

最近増えている、発達障害や精神障害の新卒学生(の障害者枠)の面接会も中止になりました。(写真はいずれも東京労働局のウェブサイトから)

横浜では、今年度、つまり来年3月まですでに中止が決まっていると聞きます。

面接会が重要な理由

障害者雇用は9割の求人がハローワークにあるといわれています。そのハローワークの面接会がなくなると、大きな打撃を受けざるをえません。

もちろん面接会がなくなっただけで、求人はあるはず。きちんと検索すればよいのではと感じる方もいるでしょう。確かにその通りです。

しかしながら…障害特性から一つの目標に向かって準備することはわかりやすい方が多く、その意味でハローワーク面接会は貴重でした。面接会がないと明確な目標がなく、ウェブサイトやハローワーク検索機の”奥底”にある情報を探すのが難しいのです。

また一般枠はより状況は厳しいと思われ、当社で支援している人でも就活が止まりやすい…。マイナーリーグ面接会という当社主催の面接会に利用者を誘導していますが、まだまだ足りない印象です。

2020年型の就活支援

就労移行支援は通常2年の最長利用期間が1年延ばされるなど行政も対応をしてくれていますが、早く就職したいという求職者の気持ちはこういう状況だから強いと思います。当社では「2020年型の就活支援を!」という掛け声で、求人の開拓や発掘を行いながら、この時期を乗り切ろうとおもっています。

文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS大学生向けの就活サークル ガクプロ就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴