1. どう解釈する「今月の発達障害ニュース 8.8%」
文科省が行った「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年度)」。各メディアで数字に衝撃を受けた方もいるかもしれません。
ポイントを見てみましょう。
・10年ぶりの調査。過去には2002年、2012年と10年ごとに行われている。
・特別支援学校など特別支援教育ではなく、いわゆる「通常級」にいる子どもが対象
・今回から高校が追加。小中高とデータが揃う。
さらにデータについて見てみましょう。
・前回の6.5%(前々回は6.3%)から2ポイント以上増加。
・学年別は小学10.4%、中学5.6%、高校2.2%。
・タイプ別(小中)は学習面6.5%、行動面4.7%、学習面&行動面2.3%。
文科省の公表ページは次のURLで確認できます。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2022/1421569_00005.htm
2. 既に750人超が回答!筑波大学・Kaien合同調査 2022年度版 発達障害のある方の就業実態調査(〆切 1/31火曜)
筑波大学と株式会社Kaienは、発達障害の診断や傾向のある方が働く際の実態や状況、満足度と関連する諸要因について研究しています。そこで、現在または過去に就業経験のある方や就労移行支援・自立訓練(生活訓練)を利用している発達障害の診断や傾向のある方に調査へのご協力をいただきたいと考えております。詳細は下記の通りです。
【研究の内容】発達障害の診断や傾向のある人を対象として質問紙調査を行い、仕事に関連して必要とされるスキルを評価する指標を作成します。また、職場に対する発達障害の開示と関連するスキル、職務満足度の関連を明らかにするとともに、就労移行支援など福祉サービス利用の有無による影響を検討します。個人によって差はありますが、回答時間は約35分です。
【対象者:本研究にご協力いただきたい方】下記の(1)または(2)に該当する方
(1)発達障害の診断や傾向があり、現在または過去に就業した経験のある18歳以上の方
(2)発達障害の診断や傾向があり、就労移行支援や自立訓練(生活訓練)を利用した経験のある18歳以上の方
アンケートURL:https://forms.gle/zgVBCmAbiaa1jup67
本アンケートの締め切りは1/31(火)となっています。ご回答いただいた方に対して、抽選で350名の方にAmazonギフト券(メール送付)500円分をお渡しいたします。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答やアンケートの拡散にご協力をお願いいたします。
3. メディア・講演情報 AERA dot 発達障害人材の未活用は「2.3兆円」の損失 オムロンは高いスキルの技術者を積極採用
メディア
- 12/17 AERA dot 発達障害人材の未活用は「2.3兆円」の損失 オムロンは高いスキルの技術者を積極採用
- 12/15 こころの科学 2023年1月号(通巻227号) [特別企画] 発達障害の支援をつなぐ
- 12/14 AERA 2022年12月19日号 巻頭特集:大人の発達障害 「就労 発達障害人材を戦力にする」
講演
- 12/11 NPO法人EDGE 「LSA(学習支援員)養成講座・本コース2022義務教育後も使える支援」(オンライン)
講演研修依頼: https://corp.kaien-lab.com/media-lecture/lecture-request
メディア掲載一覧: https://corp.kaien-lab.com/category/media-lecture/publicity
4. 今月のQ&A <社会に出てから困らないコミュニケーション>
お寄せいただいた質問に当社代表取締役の鈴木慶太がお答えします。
<在宅で使える?>
Q1. オンライン生活自立訓練に関して市役所に問い合わせしたら月一回の事業所の訪問は必要ですいわれました。利用は可能でしょうか?よろしくお願いいたします。
A. 当社のサービスでも例えばガクプロは障害福祉サービスではない(つまり自治体に利用申請をする必要がない)のですが、自立訓練(生活訓練)や就労移行支援は法律に基づいた税金が使われているサービスです。厚労省が利用対象を決めていますが、細かな条件はお住まいの自治体によって変わることがあります。在宅利用はコロナ前に比べてかなり緩和されましたが、このように一定程度は事業所への通所を義務付ける自治体が多いと思います。逆に言うと行政のルールに従って頂ければ当社は受け入れ可能です。
<社会に出てから困らないコミュニケーション>
Q2. 発達障害傾向のある大学生が社会に出てから困らないようにコミュニケーション等のトレーニングが出来ればと考えています。どのような形でのトレーニングになりますでしょうか。
A. 学校の世界よりも働いてからのほうがコミュニケーションが楽になる場合もないわけではありません。しかし通常はコミュニケーションの難易度は上がります。しかも少し上がるわけではなく段違いに上がります。このため「社会に出てから困らないように」という姿勢よりも「困るだろうけれども上手に対応できるように」という姿勢のほうが良いでしょう。なお、発達障害の方の子育て・支援の時の考え方として、特徴は一生続くため、治す・トレーニングする発想よりも(そもそも定義的に出来ないわけですので…治せる/トレーニング出来ると言っている機関は不誠実でしょう…)、困る場面から自分を遠ざけたり、他人の力を活用したりサポートを上手に受けたりが重要です。
つまるところもちろん知っておいたほうが良い知識を付け、職場で想定される実践例を事前に練習しておくことはしつつも、自分のコミュニケーションのタイプをしり、苦手さが出ない職種や環境を選ぶこと。また避けられない苦手なコミュニケーションでは他人に配慮をどう要求するかをレクチャーやワーク、カウンセリングで学ぶことが、当社で取り組むことになります
<支援者のご同行・ご見学>
Q3. お電話させていただきました、XX市立XXX特別支援学校の進路担当のXXでございます。今回は、弊校3年の生徒・保護者から、貴所へ見学に伺いたいという希望がありましたので、学校から申し込みをさせていただきました。今回、できましたら、学校としてもぜひご見学させていただきたく存じます。(本人、両親、学校職員の4名)今後、個別相談等を本人・保護者が希望される場合は、メールの登録が必要ということは、見学受け入れ可能のお返事をいただいた際に、保護者、本人に申し伝えます。お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
A. ご関心をお持ちいただきありがとうございます。まずご利用希望者やご家族に、支援者の方が同席されることは可能です。説明会・個別相談・体験セッションなどにご一緒にお越しください。なお、支援者の方だけの見学は、たびたび「見学会」を開催しています(今月は立川で予定しています、来月は津田沼での予定です)し、一定程度以上の支援者の方々でグループを組んでいただければ特設の見学会を開催することも可能です。
参考)Kaien立川の支援者見学会
参考)Kaien津田沼の支援者見学会
5. 公式アカウントに是非ご登録を!
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YouTube最新動画「専門家に聞く【発達障害とグループホーム】 (ゲスト:浮貝明典氏 特定非営利活動法人 PDDサポートセンター グリーンフォーレスト」
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます