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Kaienニュースレター 2014年7月号
Kaienは、発達障害*の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです
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- 採用情報 発達障害の人たちと企業・社会をつなぐ”架け橋”となる4つの職種
- 寄贈願い 中古品(服、おもちゃ、本)のご提供にご協力ください
- 今月のメディア・講演情報
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
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1. 採用情報 発達障害の人たちと企業・社会をつなぐ”架け橋”となる4つの職種
業界未経験者が半数以上を占める職場です。20~70歳の約60人が働いています。多彩な力を活かし、当社の3つの役割を理解し貢献していただける方々を募集しています。
<Kaienの役割>
・凸凹のある人の特性を理解し、活躍の場をつくりだすこと
・企業に凸凹のある人材の活用方法を伝え、資本主義社会の本来の力を引き出すこと
・凸凹のある人が仕事を通じて職場に貢献していることを社会全体に伝えること
主に4つの職種(フルタイム)で募集しています。
<募集職種>
・就労移行支援事業管理者
・ブリッジコンサルタント(Kaien就労スタッフ)
・TEENS児童発達支援管理責任者
・エイブルシーカー(TEENSスタッフ)
加えて、インターン(大学生・大学院生)も募集中。主にお子様向けのサービスで活躍していただきます。
<リンク>
・ETIC. DRIVE ソーシャル・NPO・ベンチャー求人情報 http://www.etic.or.jp/drive/job/1476
・当社採用サイト https://www.kaien-lab.com/company/recruit/
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2. 寄贈願い 中古品(服、おもちゃ、本)のご提供にご協力ください
就労移行支援事業の一環として、訓練生によってKaienオンラインショップを運営しています。実際にアマゾンや楽オクで出品し販売することで、リアルな仕事イメージや就職後の安定につながっています。
着払いで送っていただけますので、ぜひご協力ください。詳しくは以下のリンクの説明をお読みください。
<リンク>
・商品を探しています(Kaienオンラインショップ) http://kaien-shop.com/?p=895
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3. 今月のメディア・講演情報
今月は、臨床心理士向けの専門誌での掲載のほか、各地で登壇しました。
<リンク>
・日本精神神経学会「第110回日本精神神経学会学術総会」(横浜・西区) https://www.kaien-lab.com/?p=4480
・日本産業カウンセラー協会東京支部「キャリア・コンサルタントの集い」(東京・文京区)
・東京都立中部総合精神保健福祉センター「精神保健福祉研修」 (東京・渋谷区)
・金剛出版「臨床心理学」 シリーズ・発達障害の理解 に寄稿 https://www.kaien-lab.com/?p=4498
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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
<当社サービス 小中高生向けについて>
Q1. TEENSに興味があります。家の外では緊張で緘黙になってしまいますが、それでも支援を受けることは可能でしょうか?
鈴木. TEENSでは体験セッションを週末に行っています。説明会に来ていただいて当社の方針をご確認いただいた後、お子様と一緒に体験セッションにおいでください。体験セッションを受けた8,9割のお子さんはその後、ご利用に結び付いたり、ご利用の待機リストに入ったりしていただいています。緊張で言葉が出にくいお子様の受け入れもあり、中には場面緘黙に近かった子も一気にお話が出てくるケースもありました。
・TEENS 利用説明会 http://www.teensmoon.com/flow/seminar/
・TEENS 体験セッション http://www.teensmoon.com/flow/es/
Q2. TEENSのような段取力、質問、相談力、自尊心を付けられる居場所を探しています。関西でありますか?あるいは夏休み期間等で参加できるようなシステムはありますか。
鈴木. 長期休暇の時だけ北海道から参加される方がいますし、長野や静岡から毎月通われている方もいます。今は、新宿・横浜ともほぼ満員ですが、半年後をめどに3号店となるTEENS秋葉原を計画しています。当社が首都圏以外でサービスを行うことは今年はありませんし、今後も具体的な計画はまだありません。またほかの団体が当社と似ているサービスを行っているとも聞いたことはありません。TEENSで行う「お仕事体験」は、療育の世界ではかなり異端であり、うまく行くこともある反面、社内でも日々いろいろと議論をしながら改善しているところです。当社が拡大するにせよ、当社のイズムがほかの企業・団体に広がるにせよ、より良いものを大きく広げていきたいと思っています。
<当社サービス 大人向けについて>
Q3.発達障害と言っても障がいの特徴は人それぞれだと思うのですが、その人に合わせた支援を行っていただけるのでしょうか。
鈴木. 仰る通り人間はそもそも一人一人別々で、発達障害の特性もそれぞれに違うものだと思います。一方で、発達障害は根っこの部分はみな似通っており、当社はその本質に届くプログラムを作成・運営することを目指しています。つまり多くの部分は画一的なプログラムです。ただし、画一化は個別対応が不可というわけではなく、むしろ画一化した部分があることで効率的な運営ができているため、一人一人にオーダーメイドする余裕があるともいえます。例えばキャリアカウンセリングで、あるいは職業体験の運営の仕方で最終的には個々人に応じた対応をさせていただいています。
Q4. 現在、50代の者です。現在、自営と言いながらも開店休業状態です。何らかの形で就労の機会があればと望んでいますが、年齢が年齢だけに。御社で過去、高齢者の就労実績はあるものなのでしょうか。
鈴木. 40・50歳代でもこれまで就職支援で成功している方はいらっしゃいます。ただし、どの人間でもそうなように、年齢を重ねるにつれて自分自身の習慣(思考パターン・行動パターン)は変わりにくいと思います。このために例えば20代の人に比べて、困難さはやや高いと言わざるを得ないと思います。換言すると、自分の就職への意欲や変化への意識があれば年齢のみがファクターになる可能性は低く、その人のポテンシャルが勝負のカギになると思います。
<発達障害 就職の現状>
Q5. 発達障害の就職の内定率は、どうなっているのですか。発達障害と健常者との比較では、その後の生活は差ができますか?
鈴木. もともと発達障害の方の人数が、国、その他行政で統計がほぼない状態と言えます。このため、当社では8割の就職内定率ですが、国全体として発達障害の方の就職内定率がどの程度かはわかりません。(そもそも発達障害をどのように定義するかで、母数が変わってしまいます) 発達障害と健常者との比較について。もちろん診断があっても楽しく裕福に暮らしている方もいますし、残念ながらそうではない方もいます。”健常者”といえども生きづらさを強く感じながら必死に生きている人もいます。発達障害は選択できるものではなく、後天的になるものではなく、先天的な特徴ですので、”健常者”と比べることはあまり有益ではないかと思います。
なお、発達障害の人が一般枠を選ぶか、障害者枠を選ぶかの時の生活の違いということで考えても、クリアにお答えするのは難しいです。一般枠でフィットしている方もいますし、障害者枠でもサポートが得られない方もいます。あえて一般的な違いをあげると、障害者枠のほうが定着がしやすいです。給与レベルもあまり一般枠と初めは変わりません。一方で、管理職、マネジメント層にはならない人が多いので、障害者枠のほうが給与の伸びは低いと思います。
Q6. 発達障害(ADHD)と診断され、現在コンサータを服用しております。障害者手帳は今のところ取得しておりません。今後の就職活動の進め方等につき、相談したい項目は次の3点です。①自分の適職と思われる業種の絞り方 ②今後の就職活動をどのような形で進めるべきか(一般枠か、障害者枠か) ③障害者枠で就職する場合は、どのようなサービス、公的機関を使用すべきか。
鈴木. 業種・職種について混同されている方もいますので、注意して書くと、業種よりも職種による適不適の差が大きいと思います。絞り込みの仕方はさまざまな体験をして自分で納得感を持つことがよいと当社では思っていますが、それがかなわない場合は業種・職種をできるだけ幅広く知っている方に相談することがよいと思います。後者については現代日本の業種・職種の理解が必要ですので、直近の動きについて勉強熱心なキャリアコンサルタントに相談されると良いと思われます。2点目については、個別相談でお話を伺いながらアドバイスしております。ご家庭の状況、年齢、これまでのキャリア、特徴・性格などご本人に関係する部分でアドバイスが変わりますし、景気など社会の状況にも左右されてしまう部分です。3点目については、一般に就業・生活支援センター(通称:なかぽつセンター)につながっておくと良いと思います。自分の代弁や、企業側の解釈を通訳して伝えてもらう役割の人を持つという意味です。
<未診断のケース>
Q7. 親である私自身まだ、発達障害について良く分かりません。もし、子供だけでなく、親の説明会か集まりがあれば、理解を深められる様に思います。ご紹介頂けましたら、有り難いです。
鈴木. 東京ですと鈴木も役員をしていますが、東京都自閉症協会のアスペ部会が親の支援を行っています。ただし発達障害は頃合いがわかりにくい特性であり、頃合いがわからないというところでは一緒ながらしゃべりすぎてしまうタイプや全くしゃべらないタイプなど(根っこは一緒でも)、言動への出方が正反対ということもあり、一般化がしづらい部分もあります。当社でも保護者会という大きなくくり以外にミニ保護者会や保護者面談など小さい規模で似たタイプの課題や特性を持つ子の親たちとの細かな頻繁な接点を持つようにしています。
・東京都自閉症協会 高機能自閉症・アスペルガー部会 http://www.autism.jp/introduction/group/asperger.html
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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