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Kaienニュースレター 2013年11月号
Kaienは、発達障害*の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです
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- 福祉・医療・教育関係者向け見学会のお知らせ
- 訓練生が運営するオンライン店舗 中古品の寄贈にご協力ください
- 今月のメディア掲載情報 昭和女子大学生活心理研究所公開講座
- 講演依頼の受付について
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
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1. 福祉・医療・教育関係者向け見学会のお知らせ
支援者の方々に訓練生を紹介していただいたり、就職した修了生を当社と協働で多面的にサポートしていただいたりする形で、地域とのつながりが深まってきています。そこで就労支援事業の現場を見学していただく機会を定期的に設けたいと考えています。
・地域の福祉関係者、医療関係者、行政・教育関係者を対象に致します。
・スペースの関係で1回10人程度を予定しています。
第1回は12/13(金)午後、第2回は1/10(金)午後に予定しています。時間は90分程度で、内容はスタッフとの情報交換と当社訓練の見学を考えています。お申し込みは以下のウェブサイトからお願い致します。
<リンク>
・Kaien 福祉・医療・行政・教育関係者向け見学会 お申し込みフォーム https://www.kaien-lab.com/?p=3932
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2. 訓練生が運営するオンライン店舗 中古品の寄贈にご協力ください
訓練生が運営するオンライン店舗。KODOMO福(子ども服)、Toy-en(おもちゃ)、こしょこしょ(本)。それぞれ中古品を販売しています。商材となる中古品の寄贈にご協力ください。 探している中古品の内訳や送付方法(着払いのため無料でお送りいただけます)について詳しくはウェブサイトをご確認ください。
<リンク>
・Kaienオンラインショップ(サイトも訓練生が制作・運営) http://kaien-shop.com/?p=676
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3. 今月のメディア掲載情報 昭和女子大学生活心理研究所公開講座
昭和女子大学が主催する「平成25年度 公開講座 障害のある人の学習・就労・生活を支える」の第3回に『発達障害の特性を活かした職業訓練と職場開拓~民間企業での取り組み~』という演目で登壇しました。
<リンク>
・当日のプレゼンテーションスライド Kaien社長ブログ「”健常”と”障害”の状態の「円」での理解」http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
・今後の代表鈴木が登壇するイベントなどについては以下のウェブサイトをご確認ください。
http://ksuzuki09.blogspot.jp/p/blog-page.html
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4. 講演依頼の受付について
メディア掲載情報でもお伝えした通り、当社ではご依頼に応じて講演に伺っています。今年は月1回程度を目安にお受けしていました。お陰様で「来年度の講演を依頼したい。いつ頃頼めばよいか?」といったご相談を複数いただいています。
来年についてご希望がある場合は、以下の情報をメールにて publicity@kaien-lab.com にお送りください。
・ご希望の日時と場所
・主催団体
・ご担当者の名前、ご連絡先
・想定される主な参加者と人数
・希望される講演内容(仮タイトルなど)
講演料についてご相談いただくことが多いのですが、ご依頼いただく団体の内規や慣例に基づく額で承っております。
<リンク>
・お問合せ https://www.kaien-lab.com/contact/
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5. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
<障害者手帳>
Q1. 息子は会社に障害者手帳を取ってくださいと言われました。不安を感じています。①手帳は取りたいので取れるものではないでしょう(2年前に医師の診断書をいただきました)。②手帳を取ったら、待遇が悪くなるではありませんか。
鈴木. 誤解を受けるかもしれませんが、診断がある場合は「取りたければ取れる」に近い状態と言えます。次のように説明ができます。街ですれ違っても、一緒に暮らしていても、おそらく「障害者」と思うことは無いタイプが多くいます。ただし、生活面と仕事面などで求められるスピード、作業の質が大きく異なり、家庭で課題がなくても、社会的に制約を受けていると言えます。その際は、障害者手帳が発行されることが多いようです。実際、非常にうっすらとした特性でも障害者手帳をとっている方が多くいます。たしかに障害者枠の求人を見ると給与水準は芳しく有りません。一方で、障害者枠では”企業が考える”安定した人材が少ないため、売り手市場になる場合があり、障害者手帳をとることで待遇がかえって良くなっている人もいます。一概に言えない状況です。
<障害者雇用と障害者手帳>
Q2. 転職支援サービスは、障害者雇用枠でのご紹介とのことですがそうなると、障害者手帳の交付を受けている事が必須になるのでしょうか?
鈴木.職業訓練は「受給者証」のみが必要で、障害者手帳は不要です。転職サービスのみ障害者手帳が必要になります。
<発達障害の軽度・中度・重度>
Q3. 利用されている方はみなさん、軽度の方が多そうですが、中度、重度の知的障がいの方の利用はないのでしょうか?
鈴木.当社の場合はボーダー層(「療育」手帳をとるか取らないかの境にある人たち)についても、効果を実感していただける支援プログラムだと思います。これまでも多くの療育手帳の保有者が当社訓練を受けて就職を果たしています。また、ボーダー層や知的障害が若干あるタイプの方にも当社のプログラムを活用していただけるよう、プログラムを幅広くしています。特に新設した秋葉原サテライトはその拠点として知的障害・ボーダー層の方も活用していただいています。
<高学歴の場合の支援>
Q4. 息子は東大の大学院に在学中です。就活に失敗し、校内の学生支援室の先生より、おそらく発達障害だろうということで、御社の紹介を受けました。本人は公務員志望で国家公務員上級に合格しましたが、昨年、今年と官庁訪問で落ちました。どのような就活支援をしていただけるのでしょうか?同様のタイプで成功例があればお聞きしたいです。
鈴木. 高学歴向けの特別なサポートというよりも、当社の「擬似職場」での職場体験や、面接練習などでの対人スキル・コミュニケーションのプログラムを必要としているタイプと思われます。ただし、なにを持って成功というかは難しいところです。いわゆる高学歴で就職戦線を突破したとしても、リーダー職や管理職を任される年齢になると限界を感じ、離職に追い込まれたり、うつを患ったりする例もあります。それに比べると、早い段階で自分の中長期的に適した方向性で、お給料は低いながらも、働くことも幸せかもしれません。私の大学時代を振り返っても、今思うと、発達障害と思われる人がかなりの割合でいたと思います。すでに当社の登録者や利用者で東大をはじめとした高学歴の人はたくさん来ています。学力と仕事力は、あまり相関がないことを社会が気づき、その人にあった職業や生き方を胸を張って選べればと思います。当社経由でも、高給の仕事に就く方もいると思いますが、障害者枠の人もいる。同じ大学出身でも本当に人それぞれです。ぜひ個別相談に来ていただければと思います。
<障害者枠での職務経歴>
Q5. 社会人二年目で現在の会社は12月で在籍一年が経ちます。ただ、転職を考えております。社会人経験が少なくても転職サポートとして利用は可能でしょうか。
鈴木. ウェブサイトの表現が言葉足らずで申し訳ございません。年数だけではなく技能・意欲なども関係しますし、必ずしも分厚い職務経験を求める会社ばかりでもありませんので、いわゆる社会人経験が少なくても転職先をご紹介できる場合があります。
<発達障害にやさしい大学>
Q6. 本人は現在高校2年です。関西では発達障害の大学生を対象にした民間のサポートがありません。テレビで御社のことを知り、大学入学時に家族で東京に引っ越したいと思っております。大学に関する情報もお持ちでしたら是非お聞かせ願いたいと思います。
鈴木. 大学で「組織・仕組み」として発達障害の学生のサポートを行っているところは数えるほどです。またそのサポート体制についてもあまり大きく宣伝しないと聞きます。一方で現場のスタッフの興味・関心・想いに支えられて、今の大学の支援は行われていると思います。鈴木の講演にもたくさんの大学関係者がいらっしゃいます。どの大学であっても、組織的なサポートよりも、キーパーソンを上手に捕まえることが重要だと思います。
<発達障害の診断>
Q7. 息子(本人)はじめ私たち両親ともに、息子が完全に発達障害と認識していません。しかし、部分的にあてはまり、本人は非常に苦しんでいるようです。グレーだと思います。人間関係で小さなトラブルもあり深い中の友人や恋人もいません。就活も面接でひっかかるようです。障害枠以外での支援はいただけますか。
鈴木. まず一般枠での支援は常に行っています。一般か障害者枠か、どちらを選ぶかはご本人のお考えにお任せしています。少しご質問からズレますが「部分的に当てはまる」という点は少し気になりましたです。当社にいらっしゃる当事者の方々にお会いしていると、発達障害で代表的とされる特性のうち、いくつかの項目において当てはまっている場合が多く、すべての項目が当てはまっている方というのはほとんどお見かけしません。(※すべての場合においてグレーとも言えます) 発達障害である可能性は頭においた上で白黒つけ無くてもよいですから当てはまる部分は何か(特に企業人の目から見た時にどうその人が見えるか)を冷静に見つめる必要が有ると思います。
<関西の拠点について>
Q8. 関西にも同様の体制がありますか。
鈴木. 態勢が整えば全国どこへでも拠点を作りたいと思いますが、まだ当社の力では具体的な計画をつくるまでにはいたっていません。
<未診断 利用説明会の可否>
Q9. まだ診断は受けていません。家族からこの説明会のことを聞きましたが、未診断の人でも参加することはできるのでしょうか。
鈴木. 未診断の方でも説明会は問題なくご参加いただけます。
<TEENS 送迎サービスの有無>
Q10. 送迎サービスはありますか?できれば来年度から学童保育として利用したいのですが・・・
鈴木. 申し訳ございません。現在のところ送迎サービスはございません。
<TEENS 待機状態について>
Q11. 小学校卒業を入学した私立中学では、どうにか折り合いをつけてやってきましたが、高校では勉強に大幅に遅れが出てしまい、留年の危機にあります。委員長などもやった子なので、先生には「まじめにやってない」と思われがちです。本当に、いま二次障害を起こす寸前まで来ているように思われます。どうか、すこしでも早く参加させて下さい。
鈴木. TEENSについては現在、新宿事業所はほぼ満員の状況です。このため、第2事業所を横浜に新設する方向で考えています。そうしますと、現在の2倍に定員が増える計算になります。ただし、新拠点の設立は、さまざまな行政機関からの了解をもらって動く仕組みであるため、今すぐに立ち上げるのが難しいのですが、半年から1年以内に設立を考えています。お待たせしてしまいますが、ご理解・ご協力いただけますと幸いです。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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