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Kaienニュースレター 2013年7月号
Kaienは、発達障害*の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです
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- 秋葉原事業所 サテライトオフィスを新設 20人から40人へ定員増枠
- 社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリでノミネート
- 今月のメディア掲載情報 障害者福祉総合情報誌「ノーマライゼーション」
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
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1. 秋葉原事業所 サテライトオフィスを新設 20人から40人へ定員増枠
秋葉原の就労移行支援の定員拡大です。サテライトオフィスを秋葉原駅から徒歩5分ほど(千代田区岩本町)に構えます。これまでよりも作業系の業務も増やす予定です。今回の変化によって秋葉原の就労移行支援は、本社(千代田区東神田)に20人、サテライト(千代田区岩本町)に20人のあわせて40人の受け入れとなる見込みです。
詳しいことは当社の利用説明会にお越しください。
<リンク>
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2. 社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリでノミネート
ソーシャルビジネスグランプリ2013夏の『グロースアップ部門』に当社がノミネートされました。ソーシャルビジネスグランプリは社会起業大学が2010年から開催している社会起業家大賞のビジネスプランコンテストです。当社がノミネートされたグロースアップ部門(創業3年以上)に加えて、スタートアップ部門(創業3年未満)、ソーシャルイントラプラナー部門(社内起業)の合計3部門があります。コンテストは8月4日(日)午後、東京都港区にあるニッショーホールで700人を集めて行われる予定です。
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3. 今月のメディア掲載情報 障害者福祉総合情報誌「ノーマライゼーション」
障害者福祉総合情報誌「ノーマライゼーション」(公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会)で当社が取り上げられました。列島縦断ネットワーキングのコーナーで、「働きたい人を支援する ~発達障害の強みを活かすKaienの事例~」というタイトルで、当社の就労支援についてブリッジコンサルタントの藤(とう)が寄稿しています。
<リンク>
・『ノーマライゼーション 障害者の福祉』 2013年7月号に掲載 https://www.kaien-lab.com/?p=3494
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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
<大人の発達障害について>
Q1. 通信制大学と作業所に通っている20代女です。アスペルガー症候群と診断されましたが自己診断でADHDも疑っています。「割り切る」「臨機応変」が苦手で自分や周囲の使っている敬語などが「正しい言葉遣いか」にこだわりがあります。集中力には自信がありよく「まじめ」「優しい」と言われます。「発達障害者は対人関係が苦手だ」と言われますが私は人と関わるのは苦痛ではありません。むしろ気の合う人とのおしゃべりがストレス発散です。「対人関係がそんなに苦痛ではない発達障害者」は少数なのでしょうか?
鈴木. 「自分のペース」での対人関係が得意で積極的に求める方はたくさんいらっしゃいます。ですので「対人関係がそんなに苦痛ではない発達障害者」は少なくないと思います。ただし、苦手なところは、「相手のペース」でコミュニケーションを取られた時にどの程度対応できるかが苦手なことが多いのが発達障害の方の特性の一つだと思います。例えを使うと、多くの”健常者”といわれる人は「ジェル」のように自分自身を若干変容させながらその場や応対する人のタイプによって自分のコミュニケーション方法を自在に変えられるが、発達障害の人は「固体」のようなのでフィットするとガチっと歯車が合うようになるが、あわないと関係が軋みやすい、ということだと思います。
Q2. 御社の当事者支援プログラム等は、東京以外では受講できる所はないのでしょうか?大阪近辺では発達障害者の就労支援といっても、私の目からすると、どう見ても障害特性を理解した上での支援、スキルアップ、問題解決となっていないように見受けられます。
鈴木. 今のところ東京(秋葉原と新宿)、横浜以外では訓練には参加出来ません。オンラインでのコース開設など地方在住の方も当社プログラムに触れられるように準備を少し始めたところですが、残念ながら、乗り越えるべき課題が多く、なかなか進んでいないのが実情です。ただし当社訓練もなにか摩訶不思議なことをしているわけではなく、一般的なメソッドと大きくは変わらない運営方法・プログラムを組んでいます。合う方が上手にご利用されているという感じだと思います。
Q3. 発達障害者への就労支援について関心があり、取り組みの様子など出来れば見学させていただければ、と思います。また、現在すでに就労中の方とコンタクトがあるか、研究協力依頼など可能か、などを教えていただけますと幸いです。(現在社会人大学院生で、自閉スペクトラム症に関する研究領域におります)
鈴木. 3点ご質問いただいたと思います。1つずつお答えします。(1)見学は今のところお受けはしていません。頻度は少ないですが講演やセミナー等の場で当社の様子をご理解いただければと思います。(2)定着支援については行なっています。しかし、そもそもフィットした職種に送り出すことを考えています。定着支援を行わなくてよいほど上手に雇ってもらうというのが理想です。(3)研究については、今のところ富山大学などと行なっています。10月に横浜で行われる日本LD学会で共同研究の成果発表も行う予定です。新たな共同研究のご依頼についてはお話をいただくことが増えて来ました。細かく方針を決めているわけではないですが、すべてにご協力は出来ていないのが実情ではあります。あくまでケース・バイ・ケースになると思います。
Q4. 埼玉県内にも就労移行支援施設を作ってほしいです。
鈴木. 将来的にはぜひ出汁対と思います。埼玉県内は鈴木の出身地でも有り思い入れもありますが、残念ながら、今のところ計画はありません。人対人のサービスですので、スタッフの質をいかに高めるかが拠点を増やす上での最大の制約になっています。
Q5. 大学生向けのプログラム、全国に展開していく事を切に願っています。
鈴木. 大学生向けプログラムはおよそ30人が利用されています。まだ開始して3ヶ月ですが、概ね想定通りにプログラムが提供できていると思います。当初は個別相談やお仕事体験・就活セミナーが主でしたが、6月からはビジネスマナー講座や平日夜の面接練習など、プログラムの幅を広くしています。ニーズは確かに感じています。プログラムを徐々に洗練させるだけでなく、運営手法をしっかりと確定させ、多くの皆さんに提供できるようにしたいとおもっています。
<子どもの発達障害について>
Q6. 現在、特別支援学校の小学部の教員をしています。現状では、”指示通りに動く人間をそだてる”ための教育か?!と思ってしまうくらい大人の都合に合わせた教育が行われています。(県にもよると思いますが・・・)そのような環境の中で大人になった方がどのような生活を送っているのか、生活の質はどうなのかと気になることばかりです。自分のよさを活かし、自己肯定感を高めできる限りの自己選択・自己決定をして生きていく・・・そんな当たり前のことができていない日本の教育です。古い考えが根強く残る学校でもがくよりも、その方が卒業した後の受けいれ先を作りたいと考えています。そのため起業についても学んでいるところです。
鈴木. この1ヶ月の間に3人もの方から、「発達障害の関係でソーシャルビジネス(社会起業)をしたい」というご相談を受けました。文科省の管轄である学校よりも制約が緩やかなのかもしれませんが、当社も就労移行支援や児童デイという厚労省からの”公共事業”を請け負っている業者です。思い描いていらっしゃる受け入れ先となると、多くは雇入れという資本主義の中で(公的機関に頼らず)価値を出していく事業体を目指されるのだと思いますので、当社よりも成功に向けてのハードルが高くなるかもしれません。このためどの程度、鈴木からアドバイスできるかはわかりません。一つお伝えできそうなことは、対象は一緒(障害児者)であろうとも、関係する人たちが大きく異なるということです。学校ですと行政や周囲の職員などといかに価値観を合わせるかという話が重要になると思います。一方、雇入れ機関の場合は取引先や納入先、税務署、社会保険事務所などとのやり取りが頻繁になり、それはまた違う価値観に合わせる必要があると思います。自分が行いたい事業を設立しても、行いたい事業の本質的な領域にエネルギーを割ける時間はかなり限られます。ある程度覚悟しながら事業を立ち上げるか、そういったことが得意な人を周囲につけるなど対策をとるか、が大事だと思います。お伝えしたかったのは何をするにも面倒な(でも大切な)ことは多いなぁという事です。
<その他>
Q7. 利用説明会に申し込んでも、すでにいっぱいです。というメッセージが出てきます。いつ申し込めばいいのですか?
鈴木. もう一度「読み込み」という操作をパソコンでしていただければおそらく表示されると思います。お試しください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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