就労移行支援事業所Kaien川崎の大野です。
私が勤務する川崎事業所はKaienの就労移行支援事業所6ヶ所の中で最も新しい事業所です。開所当時に比べると、利用者のみなさんもだいぶリラックスしているようで、ランチ時間なども和気あいあいとしたムードになっています。
開所直前の昨年11月下旬、新たに訓練を開始予定のみなさんと接していたなかで「訓練を継続できるか不安・・・」と感じていた方が予想以上に多かったので、まずはみなさんが安心して毎日通所することが出来る事業所にしよう!と思っていましたが、訓練開始をした全員が通所を継続してくれており、目標達成が出来ているようでひと安心しています。
今日はそんな川崎事業所の近況をお伝えしたいと思います。
【グループワークのコミュニケーションスキルを身に付ける】
Kaien川崎では「Decobo通信」という当社の代表のブログやニュースレター(Kaien、TEENS)の記事を選り抜き編集した小冊子を作成しています。元々はKaien横浜で実施されていた訓練プログラムですが、現在はKaien川崎で製作されています。
立ち上げ当初はほぼ全員が初めて行う作業なので勝手がわからず色々と混乱が生じましたが、1月に入ってからは生産・流通ともに軌道に乗り、順調に注文への対応が行われるようになってきました。備品が足りなくなっちゃった!とか、完成品の数の帳尻が合わない!などのトラブルにメンバー全員で協力し合いながらひとつひとつ対処しています。自分の得意な作業をメンバーに伝えたり、業務改善の提案をぶつけ合う実践的な訓練を通じて、皆それぞれに職場におけるグループワークのスキルを身に付けてくれているように感じています。
Decobo通信の製本作業スペース そこかしこに工夫がちりばめられています |
現在は川崎では初となる最新号(第6号)を鋭意編集作業中です。第4号から継続連載中の「Kaien創業期」に加え、新たなコンテンツも盛り込む予定にしています。春先には皆様にお届け出来ると思うので是非お楽しみにしてください。
【ひとつひとつ出来ることが増える】
川崎事業所では①事務作業(週替業務)と、前述の②凸凹プリント2号店(小冊子編集&製本作業)の2つの職業訓練とは別に、「オフィスサポート部」と称した業務チームがあります。作業内容はシュレッダーやPDF化、備品の管理・発注依頼、紙面の折り作業など。Kaien修了生が企業で担当することが多い作業に合わせ業務を選定しています。
プログラムの狙いは2点。ひとつは面接対策です。自己PRが苦手な方にとって、「○○は自信をもって出来ます」という具体的な業務スキルをアピールできるのは大きな武器となります。
2点目は就職に向けての自信を醸成することです。日々の業務後に終了ミーティングを実施し、業務ごとに細分化した作業が出来るようになったかを振り返っています。これまで一人では実施することが出来なかった作業項目が出来るようになり、にひとつひとつ〇(マル)が付いていくことで、就労への自信や意欲に繋がっていくことを期待しています。
複数ある作業を業務分担し、ホワイトボードに書き込み 作業終了後、ミーティングをして実績を振り返りします |
【訓練を通じて生まれる仲間意識】
日に日に訓練生のみなさん同士の仲間意識が強くなっているように感じています。みな目指すゴールや進むペースは違いますが、就職を目指して日々切磋琢磨する「戦友」のようなものでしょうか。つい先日、通所の交通事情を考慮して別拠点に移籍をすることになった利用者がいたのですが、川崎への通所最終日に互いの健闘を誓いあう姿が見られて、思わず僕も嬉しくなってしまいました。ほんの2ヵ月ですが、絆が生まれたのだなあと思います。
いずれ皆さん就職という形でそれぞれの場所で活躍するわけですが、キスド会などの在職者向けのプログラムで再会し近況を報告しあう日が来ることを想像すると、今からワクワクしてしまいます。
川崎事業所や、Kaienの色々なサービスにご関心をお持ちいただけた方は、ぜひご利用説明会にお越しください。お申し込みはこちら