朝起きられない病気はある?起きられない原因や対策についても解説

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朝、起きられず、仕事や学校に遅れてしまうなど社会生活を送るうえで困難を感じている方も多いのではないでしょうか。「私は怠け者なのだろうか?」「身体が重くてどうしてもフトンから出られない」といった悩みを持っている方もいらっしゃるかもしれません。

朝起きられない原因には、生活習慣によるもののほか、ストレス、薬の副作用などさまざまなものが考えられます。また、朝起きられない根本的な原因が、むずむず脚症候群やうつ病、発達障害*といった、ほかの身体的または精神的な疾患である場合も決して珍しいことではありません。起きられない症状への対策を考える際には、まず起きられない原因が何かを把握することが大切です。

そこで、この記事では、朝起きられない場合に考えられる原因について紹介します。さらに改善のための対策も解説しますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

朝起きられない代表的な原因

朝起きられない代表的な原因としては以下が挙げられます。

  • 睡眠が不足している
  • 睡眠の質が悪い
  • 睡眠のリズムが乱れている
  • ストレスが溜まっている
  • 低血圧で起きづらい
  • 薬の副作用

それぞれ詳しく解説します。

睡眠が不足している

朝起きられない原因としてまず考えられるのは、睡眠が不足していることです。

夜遅くまで起きているなどして十分な睡眠時間を確保できない場合には、起きるべき時間に深い眠りに落ちていることも多く、簡単に起きることができません。

起きられない場合には、睡眠時間が足りているかどうか注意することが大切です。

なお、「令和3年社会生活基本調査」によると、日本人の睡眠時間は平均7時間54分です。最適な睡眠時間は個々人によって異なりますが、最近よく眠れていない、平均よりも極端に睡眠時間が短いといった場合は注意しましょう。

睡眠の質が悪い

睡眠の質が悪いと、十分な睡眠時間をとっているのに目覚めが悪く、布団から抜け出せなくなったり二度寝してしまったりしてしまいがちです。

良質な睡眠をとれている人は、身体の睡眠といわれる「レム睡眠」と、脳の睡眠といわれる「ノンレム睡眠」がバランスよく交互に繰り返されています。レム睡眠では筋肉のリラックスや記憶の整理などが行われ、ノンレム睡眠では成長ホルモンの分泌や免疫機能の増加などが行われるのです。

一方、睡眠の質が悪い人はこのバランスが乱れて脳や身体が回復しないため、「いくら寝ても寝足りない」「疲れが抜けない」といった状態になります。

睡眠のリズムが乱れている

睡眠時間は足りているものの、睡眠のリズムが乱れているために、朝起きれなくなることもあります。

通常、人は体内時計によって、朝自然に目が覚め、夜眠くなるというリズムで生活できるように調整されています。しかし、夜更かしをして夜に光刺激を受けるなどすると、この体内時計が遅れてしまい、生活リズムが乱れてしまうことが少なくありません。

体内時計が狂うと、夜に目がさえて眠れなくなる一方で、朝の起きなければならない時間に深い眠りに落ちて起きられないといったことが生じます。

ストレスが溜まっている

ストレスが溜まっていると、就寝前も緊張が続いて「なかなか寝られない」「眠りが浅い」という状態になります。睡眠不足になってしまえば、朝もなかなか起きられません。

ストレスの原因はさまざまです。例えば、人間関係や仕事のノルマが気になって寝られない人もいるでしょう。なかには、なかなか寝られないことがストレスになってしまう人もいます。

低血圧で起きづらい

低血圧が原因で起きづらい人もいます。低血圧の人は血の巡りが悪く、脳や身体に送られる血液(酸素)が不足しがちです。その結果、目覚めが悪くなったり、脳から身体を起こす指令が伝わりにくくなったりする場合があります。

低血圧の目安は、最高血圧が100mmHg以下です。ほかに、めまいや立ちくらみ、頭痛、倦怠感、肩こりなどの自覚症状があれば、低血圧かもしれません。一般的に、低血圧は男性より女性のほうがなりやすい症状です。

薬の副作用

薬の副作用によって眠気を催し、朝起きられなくなる場合もあります。具体例を以下に示します。

種類具体例
精神科でもらう薬・抗うつ剤
・抗てんかん剤
・睡眠薬
ほかの病気の薬・抗アレルギー薬
・胃かいよう治療薬
・痛み止めの薬
ドラッグストアで購入できる薬・かぜ薬
・頭痛薬
・花粉症の薬

催眠作用のある薬というと、精神科で処方される薬をイメージする人もいますが、上記のようにさまざまな薬で可能性があります。また、ドラッグストアで購入できる薬のなかにも、強い眠気を催す薬があるので、薬剤師などに相談してみるとよいでしょう。

何らかの疾患が隠れている

朝起きられない場合には、何らかの疾患が原因となっていることもあります。

例えば、睡眠障害、起立性調節障害、うつ病、適応障害といった病気を抱えている場合は、朝起きられないといった症状が起きることも少なくありません。

疾患が原因で起きられない場合には、自己の努力での改善は難しいため、医師の診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。

疾患で起きられないケースについては次章以降で詳しく解説しますので、参考にしてください。

発達障害と睡眠の関係

発達障害の場合、「眠れない」「起きられない」「眠い」といった睡眠の問題を抱えやすいといわれています。

発達障害の方のうち、どれくらいの方がどのような睡眠の悩みを抱えているかについて調査したデータがあり、結果は下記の通りです。

  • 眠れない:54〜67%
  • 起きない/起きられない:43〜60%
  • 眠い:30〜50%

また、ADHD(注意欠如多動症)の方については、約47%が「日中眠くて仕方がない」という過眠症状を起こすというデータもあります。

このように発達障害の方は睡眠の悩みを抱えるケースが少なくありません。

ここで気を付けたいのは、発達障害だから睡眠の問題があっても仕方がないと安易に判断できない点です。

発達障害の方の場合、睡眠障害を併発していることがあり、その睡眠障害によって、眠れない・起きられないといった睡眠の問題を引き起こしていることがあります。

特にADHDの方は定型発達の方より睡眠障害を発症しやすいというデータもあります。下記は、定型発達とADHDとの間で、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の発症率を比較したものです。

【睡眠障害の発症率の違い】

定型発達ADHD
睡眠時無呼吸症候群3%25〜30%
むずむず脚症候群2%25〜30%
周期性四肢運動1〜8%約30%

朝起きられない病気とは?代表例を紹介

朝起きられない代表的な原因としては「睡眠が不足している」「睡眠のリズムが乱れてる」「何らかの疾患が隠れている」の3つがあります。以下ではこの3つの原因について詳しく解説します。

睡眠障害

睡眠に関連するさまざまな病気をまとめて睡眠障害といいます。朝起きられない原因として考えられる睡眠障害としては、「不眠症」「概日リズム睡眠障害」「睡眠時無呼吸症候群」「過眠症」「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」などが挙げられます。詳細は次の通りです。

不眠症

不眠症とは、「寝つきが悪い」「眠りが浅く何度も目が覚める」「早く目覚めて二度寝できない」など睡眠に問題があり、日中に眠気や倦怠感、意欲低下などの症状が出ることです。不眠の原因はストレスや心の病気、体の病気、薬の副作用などさまざまです。

この不眠症によって寝不足となり、朝起きれなくなることがあります。また、不眠症の治療のため、睡眠薬を処方されている場合には、睡眠薬の効果が長時間続いているために朝起きられないというケースも見られます。

概日リズム睡眠障害

概日リズム睡眠障害とは、体内時計の周期を1日24時間の周期に合わせられないことによって生じる睡眠の障害です。夜間の不眠、日中の眠気、倦怠感、食欲不振などの症状が出ます。

体内時計は、睡眠・覚醒リズムを維持するものですが、その周期は24時間より若干長いといわれています。

通常、この体内時計のずれは、日光を浴びたり、食事をしたりとさまざまな刺激を受けることにより、外界の周期に同調していきます。朝自然に目覚め、夜も自然に眠ることができるのは、この1時間のずれがきちんと24時間に同調・修正されるからです。

しかし、不規則な生活を続けることで、この体内時計と1日の周期との同調がうまく行かないと、起きたい時間に起きられないといった睡眠障害が起きることがあります。

代表的な症状の1つとして、睡眠相後退症候群があります。睡眠相後退症候群は、睡眠のリズムが後ろ倒しになり、社会的に望ましい時刻に入眠や覚醒ができなくなるものです。

多くの場合、午前3時から午前6時ごろまで寝付くことができないため、起床時間も遅くなる傾向にあります。

いわゆる夜型人間の人は多くいますが、大切な仕事や用事があれば、朝起きられます。しかし睡眠相後退症候群の人は、極めて重要なスケジュールがあっても起きられない、または起きたとしても頭痛や疲労感などで普段通りの活動ができないという点で異なります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる疾患のことです。呼吸が止まって血液中の酸素濃度が低下すると再び目が覚めて呼吸を始め、眠るとまた呼吸が止まるといったことを繰り返します。

原因として考えられるのは、肥満や小さい顎、舌の根元が落ち込む舌根沈下、飲酒などです。

睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸を繰り返して熟睡できないため、睡眠不足や睡眠の質の低下を招きます。このため、起きたい時間に起きれなくなるほか、日中強い眠気に襲われることがあります。

過眠症

過眠症とは、睡眠が十分であるにもかかわらず、日中に強い眠気に襲われ目覚めていられない症状のことです。寝ても寝ても眠く、朝起きられないことがあります。

過眠症を引き起こす病気はいくつかあり、そのうちの一つがナルコレプシーです。ナルコレプシーは、寝てはいけないような状況の中で突然の眠気で寝入ってしまう睡眠発作とも呼ばれる症状を持っています。

このナルコレプシーは、それ自体はとても珍しい疾患ですが、ADHDと併発していることは少なくありません。

ナルコレプシーには、びっくりしたときや大笑いしたときに全身や身体の一部の力が抜けてしまう「情動脱力発作」という症状があります。このナルコレプシーの脱力発作とADHDの関係を調べる調査では、下記のような結果が出ています。

  • ナルコレプシーで脱力発作がありADHDでもある率:19.7%
  • ナルコレプシーで脱力発作がなくADHDでもある率:35.3%

調査結果では、ナルコレプシーで脱力発作のある方の5人に1人、脱力発作のない方の3人に1人以上がADHDであるという結果となっています。

このように、睡眠障害と発達障害が併発している可能性があるため、発達障害で眠気に襲われる方は、睡眠障害がないか確認することが大切です。

むずむず脚症候群

むずむず脚症候群は、夜、下肢を中心に「むずむずする」「痛がゆい」といった異常な感覚が出現して不眠、過眠を引き起こす病気です。

夜寝ようとしても、むずがゆさで眠りにつくことができず、何とか寝つけたとしても、睡眠が浅く十分に眠れない傾向があります。なかなか眠れず、起きる時間になって深い眠りに落ちて起きられないことがあります。

原因は基本的には不明であることが多いのですが、その中でも中年以降で特に女性に多く、鉄欠乏性貧血や、腎不全による人工透析を受けている人によく見られるといわれています。また、時に薬の副作用で出現することがあります。症状は自ら訴えないと医師に把握してもらえないことが多いので、症状があるときは積極的に訴えましょう。

周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害とは、睡眠中に片足あるいは両足がピクピクするといった不随意運動が周期的に起こり、睡眠が妨げられる病気です。
鉄不足や脳神経機能の異常で脊髄の興奮を抑える働きが弱まるために起こるといわれています。
周期的な四肢の運動で、夜間の不眠や日中の過眠を招きます。なお、本人に自覚がない場合も多く、むずむず脚症候群と合併して起きることが少なくありません。
周期性四肢運動障害は、睡眠の質が下がりぐっすりと眠れていないため、朝起きるときになって深い眠りに落ち、起きられないことがあります。

起立性調節障害

起立性調節障害は、自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかず、立ち上がったときに血圧が低下したり心拍数が上がったりして、めまい、動悸、失神などが起きる疾患です。

小学生から大人までなり得る疾患で、下記のような症状が出ます。

  • 朝起きられない
  • 寝つきが悪い
  • 倦怠感がある
  • 食が細くなる
  • 立ちくらみを起こしやすい
  • 集中力が続かない

症状は午前中に強く、午後以降は回復し、夜は逆に目がさえて眠れないといったことが起こります。このため、朝起きるのがつらかったり、夜眠れなかったりということがあります。

うつ病

うつ病は、精神的・身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。うつ病になると、食欲、睡眠欲、性欲などのさまざまな意欲の低下と憂うつな気分といった症状が続きます。

うつ病では、ストレスに対する拒否反応で、朝起きれなくなることが少なくありません。

また、うつ病は、不眠の症状を伴うことがよく知られていますが、過眠の症状が現れることもあります。過眠の症状が現れると、朝起きれず、昼すぎまで寝込んでしまうということが起こります。

適応障害

適応障害とは、日常における何らかのストレスが原因となって心身のバランスが崩れ、社会生活に支障が生じている状態をいいます。適応障害では、症状を引き起こすストレス原因が明確であり、ストレスから離れることで比較的回復しやすいことが特徴です。

症状としては、憂うつな気分や不安・倦怠感を感じたり、夜に眠れなくなったり、朝起きられなかったりします。

適応障害は原因となっているストレスから離れるようにすれば症状が改善しやすいため、朝起きられない場合は、ストレス軽減に努めることが大切です。

朝起きられない問題に対する対策

朝起きられない代表的な原因や代表的な病気についてお伝えしました。次に朝起きられない場合の対策について紹介します。

生活リズムを整える

朝起きられない場合には、生活リズムを整えるようにしましょう。

夜更かしなどの不規則な生活を続けていると、睡眠不足になったり、体内時計が狂ったりして朝起きれなくなることが少なくありません。生活リズムを整え、睡眠時間を十分にとり、睡眠リズムを整えることが重要です。

夜は遅くまで勉強やゲームをすることは控えてベッドに入るようにしましょう。また朝は光を浴びることが大切です。起きられない場合でも、起床時に強制的に朝日が部屋に入るようにするなどして、朝日を浴びるようにしましょう。朝日を浴びることで、体内時計が24 時間の周期に調整され、リズムが整ってきます。

睡眠の量と質を確保する

睡眠の量と質を確保すると、脳や身体が休まり、朝すっきり目覚めやすくなります。

睡眠不足にならないための睡眠時間は、社会人の場合は1日7時間以上が目安です。日本人は短い睡眠が当たり前になっており、睡眠不足を自覚できていない人が少なくありません。生活の都合上、難しい人もいるでしょうが、8時間睡眠を2週間続けると、多くの人は朝起きられるようになります。

また、睡眠の質を改善するには、就寝前の準備が大切です。一例を以下に示します。

心をリラックスする・アロマをかぐ
・ハーブティーを飲む
・おだやかな音楽を聴く
副交感神経を優位にする・寝る前にスマホ(ブルーライト)をみない
・ストレッチする
眠気を促す・寝る1~2時間前に入浴して、就寝時に深部体温が下がるようにする

自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。

ストレスを溜めすぎない

朝起きられない場合には、ストレスを溜めすぎないことも重要です。

ストレスで眠れなくなって睡眠不足となり、朝起きれなくなることが少なくありません。また、先述の通り、ストレスが原因で不眠症やうつ病、適応障害などを引き起こし、それらの疾患が原因となって朝起きれなくなることもあります。

睡眠不足、不眠症、うつ病などを引き起こさないためにもストレスは溜めすぎないようにしましょう。

病気の可能性が高い場合は医療機関を受診する

朝起きられない原因として、病気の可能性が高い場合は、早めに医療機関を受診し、治療を行うことが重要です。

朝起きられない原因として考えられる睡眠障害や、起立性調節障害、うつ病、適応障害といった病は自力で治すことができません。思い当たる症状がある場合は、まずは医療機関で診断を受けることが大切です。

原因をまず正しく把握し、適切な治療を受けるようにしましょう。

原因ごとの適切な対応が重要

朝起きられない場合の原因や病気、対策について紹介しました。

朝起きられない場合の原因の代表例としては以下のものがあります。

  • 睡眠が不足している
  • 睡眠の質が悪い
  • 睡眠のリズムが乱れてる
  • ストレスが溜まっている
  • 何らかの疾患が隠れている

なお起きられない場合の原因として考えられる疾患には下記のようなものが挙げられます。

  • 睡眠障害(不眠症、概日リズム睡眠障害など)
  • 起立性調節障害
  • うつ病
  • 適応障害

朝、しっかりと起きれるようにするためには原因ごとの適切な対策が必要です。なお、朝起きられない原因が疾患である場合もあるため、改善しない場合は医療機関の受診も検討してみてください。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます。

監修者コメント

朝の起床困難は、不登校や出社の問題につながる頻発症状と言えますね。すぐに目覚め、活動できれば理想的ですが、現実はそう簡単ではありません。起床困難には本記事の通り、多様な要因が絡み合っています。個人の睡眠覚醒リズムや睡眠障害、日々のストレスなど、単一の原因に帰着させるのは難しいことが殆どです。医学的に対処できない要因も多々あります。問題が深刻な場合、自己判断は難しいため、まずは内科などの医療機関に相談することをお勧めします。睡眠覚醒リズムは個人差が大きいものです。特に夜型の人々は標準的な勤務時間への適応には朝型の人に比べて大変な思いをするかもしれませんね。理想的には、各自のリズムに合わせた働き方ができれば良いのですが、現実社会ではそれが難しいのが実情です。個人のリズムと社会の要求のバランスをどう取るのか難しい問題でもあります。

監修 : 松澤 大輔 (医師)

2000年千葉大学医学部卒業。2015年より新津田沼メンタルクリニックにて発達特性外来設立。
2018年より発達障害の方へのカウンセリング、地域支援者と医療者をつなぐ役割を担う目的にて株式会社ライデック設立。
2023年より千葉大子どものこころの発達教育研究センター客員教授。
現在主に発達障害の診断と治療、地域連携に力を入れている。
精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、医学博士。


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