2021年8月に開催したKaien特別セミナー、今どきの合理的配慮@大学 発達障害*学生支援のプロに聞く!「ここまで進んだ!発達障害学生支援のいま❶」を取り上げます。
このセミナーでは大学で実際に発達障害傾向のある学生の支援を担当されている先生方に、大学での支援の受け方などについてお話しいただきました。筑波大学中島先生からは日本随一の仕組みで支援を行っている様子を、中央大学山科先生からはCSW(キャンパスソーシャルワーカー)を軸とした細かな支援の様子を伺いました。
今回の登壇者
- 筑波大学DACセンター 中島範子先生(アセッサー)
- 中央大学文学部 山科満先生(精神科医)
動画
ここ10年での大学における支援の進化
中島さん:平成23年から発達、精神の障害学生の統計を取り始めて、平成27年度には40名弱の登録が現在では倍以上になっている。学生本人の気づき、周囲の気づきが増えてきている。
山科さん:教員、組織の中での理解は進んできたが、教員によって感度は違う。だが、先生に対して学生の支援が必要だと伝えた場合の拒否反応は無くなってきている。
大学内外の連携について
中島さん:キャリアサポートと連携し、コミュニケーションの為のプログラムを外部に委託して開催している。また、学内で企業との交流会を開催している。企業の方に障害学生の事を理解してただいたり、学生自身の事をアピールする場を用意している。
支援を受ける事の出来る大学の選び方
山科さん:オープンキャンパスの時期から電話を掛けて、支援内容を単刀直入に聞いてみる。その結果を大学選びの参考にしていただくのが良い。
保護者の面談同席について
中島さん:現在だとオンラインで面談を行うケースが多いので、保護者の方が同席する事もある。また、保護者の方からお電話を頂いて、対応について共有させていただく事もある。
山科さん:支援の際、どのように育ち、何が得意不得意かは、学生本人に聞くよりも親御さんから聞いた方が分かる事もたくさんある。
今後の課題について
中島さん:学生の就学支援だけでなく、キャリアに関する知識を身に付け支援していきたい。
山科さん:現場レベルでの充実をさせたい。キャンパスソーシャルワーカーの増員を考えている。
その他、
「各大学における障害学生支援について」
「今まで支援を受けてきた学生、初めて支援を受ける学生の支援内容の違い」
など様々な質問にお答えいただいています。
その様子は、ぜひ動画フルバージョンをご覧ください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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