日本学生支援機構では、毎年障害を持つ学生の状況についての調査を行い発表しています。しかし、数字だけでは日頃発達障害*のある学生がどのような生活を送っているのか?どんなことにつまずいているのか?…など、彼らのリアルな現状は見えてきません。もっと発達障害のある学生の支援を充実させたい、発達障害のある学生の就職支援はどうすればうまくいくのかを明らかにしたい、そんな想いからKaienは『発達障害学生白書』の刊行に至りました。
『発達障害学生白書』~大きなマイノリティへの支援の模索~
250名への調査から見えてきたこと
今回の白書の大部分は、発達障害の傾向のある大学生/専門学生本人、ご家族、大学職員の皆様のアンケート回答と、インタビュー調査から構成いたしました。第1部はアンケートをもとにした日本の発達障害のある学生の学生生活・就職活動の現状、第2部は発達障害学生の支援の現状、第3部は日本の発達障害学生の支援をより充実させるための方策についての提言です。本書を読み物としてお読みいただくことも、内容をもとに支援について組織でディスカッションしていただくことも、レポートに引用していただくことも可能です。発達障害学生支援のための道標となれれば幸いです。
ダウンロード(PDFファイル)
無料でダウンロードが可能です。→ https://bit.ly/2VahcVl
『発達障害学生白書』刊行記念のシンポジウムを開催
白書の完成を記念してシンポジウムを開催します。長らく厚労省の発達障害対策専門官としてご活躍された日詰正文氏、東京大学先端研でDO-IT Japan(さまざまな障がいをもつ学生の高等教育への進学をITで支援するプログラム)や超短時間労働を牽引する近藤武夫氏、またNHKのクローズアップ現代で発達障害の雇用の先進事例として取り上げられたサザビーリーグHRの宮下茂樹氏などをお招きします。
シンポジウムでは、白書での気付きについて当社代表取締役の鈴木から冒頭で説明させていただいた後、パネルディスカッションでは、行政・大学・企業・当事者家族などそれぞれの視点から、現代の大学の中で発達障害の学生はどのように力を発揮できるのか、それを大学や周囲はどのようにサポートできるのかを考えていきます。特に、整備が進んでいない中小規模の大学や地方の大学がどのように支援体制を構築するか、また就職支援を大学外のリソースをどのように活用してサポートしていくのかを主な論点として予定しています。
定員に達し次第、お申込みを締め切らせていただきます。
開催概要
- 日時: 2019年2月1日(金)15:30~17:30
- 場所: TKP渋谷カンファレンスセンター
- 内容:
- 15:00 開場・受付開始
- 15:30 開会・発達障害学生白書ご報告
- 16:00 パネルディスカッション
- 17:30 閉会
- 登壇:
- 日詰正文…国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 事業企画局 研究部長 / 前厚生労働省 発達障害対策専門官
- 近藤武夫…東京大学先端科学技術研究センター准教授
- 宮下茂樹…株式会社サザビーリーグHR
- 山本晶子…当事者の保護者 フリー編集ライター
- 鈴木慶太…Kaien代表取締役
- 対象: 一般公開(当事者・当事者の保護者・大学/専門学校関係者・支援者・企業)
- 申込: オンラインフォーム(https://goo.gl/forms/ZlMdu1CZoSo4bdHq1)で事前予約が必要です
- 備考:
- マスコミ関係等、取材をご希望の方はKaienまでお問い合わせください。
- その他お問い合わせ、お申し込み後のキャンセル等はKaienまで直接ご連絡ください。
- 問い合わせ: gakupro@gakupro.com (メールでのお申込みは出来ません)
関連ページ
※この発達障害学生白書は、英系投資銀行バークレイズ証券のCSRの一環として、日本の就職困難若年層、特に発達障害学生(含・グレーゾーン)の就職支援活動に対して取り組まれているものの一部です。また、特定非営利活動法人ETIC.の作成協力を得ています。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます