新入社員を採用したが、仕事ぶりがなんだかおかしい。「もしかして発達障害?」。このような事例のご相談が、働く当事者の方、雇用主の企業様の双方から数多く当社に寄せられています。
メディアも注目 発達障害グレーゾーンとは?
最新の研究によると発達障害の割合は人口の2%~5%。大半は「病院に行っても診断が出なかった」あるいは「診断は出たが障害者手帳は取得せず」など、勤め先には障害特性を伝えずにひっそりと働いています。当社ではそうした人たちを「発達障害グレーゾーン」と定義しています。グレーゾーンはNHKなどのメディアも賑わし始めた言葉でもあります。
発達障害の特性を面接で見抜くことは困難です。人材不足の傾向が止まらない雇用マーケットにおいて、中堅・中小のIT企業が発達障害グレーゾーン人材を、一定の割合で雇用の対象として受け入れることは事実上不可避でしょう。
人手不足解消につながる グレーゾーンの人材を活用しよう!
いつの間に一定程度の発達障害グレーゾーンの方が自社で働いているのであれば、これらの人材の雇用を後ろ向きに捉えるのではなく、ポジティブに個性を受け入れたうえで自社で活用する方向にシフトチェンジしませんか?
発達障害の特徴がある人には高学歴で、高い専門性を持つ方が珍しくありません。職場配置や業務アサインを工夫すれば、職場に定着し活躍する人材があふれています。正しいサポートと環境調整を行った場合、当社修了生の職場定着率は一年後95%と圧倒的な安定度を保ちます。
オープンチャレンジ就労とは?
オープンチャレンジ就労は、企業がグレーゾーンの人材を一般枠と障害者枠の中間で有効活用する雇用スタイルです。強みや専門スキルなどのポジティブな面に加え、障害特性や苦手なことも面接で理解する。発達障害の傾向がありながらも障害者手帳を取得しない(できない)方々が、一般枠雇用でありながら、理解と配慮を得ながら職場で強みを発揮して働くことに寄与します。
一般論として高学歴で高いスキルを有した人材は、条件がより良い大手有名企業が採用します。オープンチャレンジ就労は、採用に苦心する中堅・中小企業が能力の凸凹を個性として捉えるスタンスを明確にすることで、高いスペックの人材を採用するチャンスを広げることができるメリットがあります。
「障害者雇用への切り替え」という選択肢も可
雇用した後に会社の期待値に見合った働きが出来なかった場合には、ご本人と話し合いの上で改めて受診を促し、障害者雇用に切り替えることも可能です。当社の支援例でも複数の実例が有り、スムーズな雇用維持に繋がっています。
障害者雇用のために、配置ポストを社内調整したり特別に業務を切り出す労力をかける必要はありません。オープンチャレンジ就労をファーストステップとすれば、戦力を伴った障害者雇用が自然な形で実現していきます。
IT企業の人事・採用担当者様向け「オープンチャレンジ就労」セミナー
※以下イベントはコロナウィルス拡大に伴い、中止となりました。実施のめどが立ちましたら改めてウェブサイトにてご案内いたします。
グレーゾーンの人材やオープンチャレンジ就労にご関心をお持ち頂けましたら、ぜひ特別セミナーにご参加下さい。セミナーでは先行事例をお伝えするとともに、採用や雇用管理の実務上でのノウハウを質疑応答も交えてお伝えします。加えてグレーゾーンの当事者の方々とのセッションを通じて、「オープンチャレンジ就労」の対象者の人となりをご理解いただけます。
- 日程:
2020年2月28日(金)14:00~16:00 (13:40 受付開始)→ コロナウイルス拡大に伴い中止 - 場所:
- Kaien新宿(〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-7-29 西新宿ビル5階)
- アクセスマップ: https://www.kaien-lab.com/offices/nnj/
- 内容(予定):
- 職場における「発達障害グレーゾーン」の捉え方
- 雇用後に「発達障害グレーゾーン」が疑われるとき、上司や人事担当が取るべき対応
- 事例から学ぶ。能力凸凹の強みを活かすための受け入れ側の姿勢
- IT業界で働きたい「発達障害グレーゾーン」求職者の実像をつかむ
- ご対象:
- 人事・採用ご担当者様、企業人事・ダイバーシティ・CSR担当者(IT以外の業界の企業様もテーマにご関心をお寄せいただければご参加いただけます)
- 福祉事業所の支援者様、教育関係者様
- 参加費:無料
- お問い合わせ: rep@kaien-lab.com