会計監査・税務・コンサルティングなどをグローバルに展開するEYのメンバーファームであるEY Japan株式会社で、発達障害*・精神障害を持つ学生や若者を対象としたキャリア体験インターンシップ「EY Diverse Ability Internship Program (DAP)」を開催することになりました。第1回は2022年2月に実施予定です。Kaienがパートナーとして、運営・プログラム開発を一緒に行います。
このプロジェクトにかける想いなどを、EY JapanのD&Iリーダーであり、プロジェクト責任者の梅田様に伺いました。
EY Japan株式会社
住所: 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号 東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワー
URL: https://www.ey.com/ja_jp
専門職や士業での障がい者活躍を推進したい
EY Japanについて教えてください。
EYは、世界に31万人以上※のメンバーがいるプロフェッショナルファームです。アシュアランス(会計監査)、コンサルティング、ストラテジー・アンド・トランザクション、税務の4つのサービスラインで、クライアントにサービスを提供しています。EY Japanは、EYの日本におけるメンバーファームの総称です。※2021年6月末時点
EYではグローバル全体でBuilding a better working world(より良い社会の構築を目指して)というパーパス(存在意義)を掲げ、全メンバーファームがこのパーパスの実現を目指して行動しています。また、クライアントの期待に応え、より良い社会を構築するための成長の鍵はD&I(ダイバーシティ&インクルーシブネス)であると確信し、取り組みに力を入れています。EY JapanのD&Iチームは、各サービスラインと連携し、女性活躍、LGBT+、障がい者活躍推進などの人事施策の検討や各種研修、啓発イベントも実施しています。
お話をお聞きしているとD&Iを大切にされているということをとても強く感じます。障がい者活躍推進というのは具体的にどのようなことをされているのですか?
すでに各サービスラインでは多くの障がい者の方が活躍されていますが(参考:EY ストラテジー・アンド・コンサルティングの事例)、今後さらに力を入れていきたいと思っています。EYの専門分野である会計士・税理士・コンサルタント等の専門職で、障がい者の方が活躍できる環境を作っていきたいと思い、今回Kaienさんと一緒に、まずは2週間のインターンシップを実施することにしました。
調べてみたところ、アメリカでは会計・監査に関わる職業をしている人のうち4%が障害をお持ちの方であるとのこと。日本においても、業界全体をもっとダイバーシティな環境にする必要性を感じています。職業が女性や障がい者に向いていないわけではなく、「知られていない」というのが大きいと思っています。私自身も転職することになるまで知らなかったので(笑)。
論理的思考や数学的思考が求められる職種は発達障害*の方の強みを活かせるフィールドだと思います。関係者にヒアリングする中では発達障害*特性をお持ちの方がこうした職種で活躍されているケースもお聞きすることができました。どのような環境であればより多様な方が会計士・税理士・コンサルタント等の専門職として力を発揮しやすいかを考え、実現していきたいと思っています。
チャレンジと失敗を大歓迎!可能性を拡げるインターンシップ
そのような経緯で、今回のインターンシップの企画に至ったのですね。どんな内容のインターンシップになる予定ですか?
今回のインターンシップはパイロットとして実施するため2週間程度です。専門職としての適性をお互いに確認したり、必要なスキルを身に着けたりする場にできればと考えています。今回のインターンシップでは、会計士・税理士・コンサルタントなどの専門職の仕事内容を知り、簡単な業務を体験し、EYメンバーとの交流を通じて、選択肢を拡げる機会となるようなプログラムを企画中です。
グループワークや業務体験などもあり、「自分はついて行けるか不安」という方もいらっしゃるかもしれませんが、参加時の心構えや必要な知識などはありますでしょうか?
興味とチャレンジ精神さえあれば、事前知識は問いません。あまり最初からハードルを下げたプログラムにはしたくないので、参加者の皆さんにもご自身の限界を設定せずに、チャレンジしていただきたいと思っています。このインターンでは“うまくできること”は重視しませんので、失敗も大歓迎です。そもそも初めてやることなのだから失敗して良いのです。チャレンジしてみて、壁にぶつかったら、どうやってその壁を乗り越えるのか、迂回するのか、突き破るのか、自分に合った方法を一緒に考えましょう。どんどんチャレンジして、どんどん失敗して、自己理解を深め、失敗への対策を身に着ける場にしてください。また、他の参加者と交流する中で、自分の得意なことも苦手なことも見えてくると思います。他の方の良いところや、他の方が自身の障害特性にどのように向き合っているか、他の参加者から学ぶ場としても活用して欲しいと思います。
学年や年齢、学部等は不問ですか?
今回は学生・若者向けということで、大学生・大学院生の方と、卒業後3年以内の方を対象とさせていただきました。学生の方であれば学年は不問です。就活学年の方だけでなく、1~2年生などご自身のキャリアを考え始めた方にもご参加いただきたいです。興味があれば学部も問いませんので、経済・経営・商学・法律などの方に限らず、理工系や数学系、その他文系の方などもご参加ください。最近は監査などの領域でもデジタルトランスフォーメーションが進んでいますので、IT系の方にも興味を持っていただけたら嬉しく思います。
とはいえ、最低限の会計知識を知っておいていただくために、負担にならない程度の少量の事前宿題を検討中です。
チャレンジ歓迎、失敗歓迎ということですね。エネルギーのあるインターンシップになりそうです。
はい、EYにとっても初めての取り組みになりますので、とても楽しみです。ぜひ一緒にいろいろチャレンジして、今後のキャリアについて前向きに考えたいという方のご参加をお待ちしています!
取材協力:EY Japan リージョナル・D&I・リーダー 梅田惠様
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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