SmartHRは労務管理クラウドシェアNo.1の企業で、2013年に設立後10年で1000名規模の会社に成長しているSaaS業界注目の企業です。
今後、精神発達障害の方をはじめ、障害者雇用に注力されるということで障害者雇用担当の新名様にインタビューをさせていただきました。
SmartHRという会社について教えてください
新名様)社名にもなっているSmartHRという人事・労務のクラウド型システムを軸にBtoBの事業を行っており、民間企業だけでなく自治体・官公庁や病院などでもご利用いただいています。現在約6万社の企業で登録を頂いており、99%以上の企業様が継続利用していただいています。
これからも労働力人口の減少や、個人の働き方の多様化に合わせてプロダクトを拡大していきたいと考えています。
コーポレートミッションとしてWell‐Working 労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくるということを掲げています。誰もが人生の多くの時間を使って働く上で、”働きやすさ” だけでなく “働きがい” も合わせ持った 職場環境を作っていくことを目指して日本の労働を一歩ずつアップデートしていきます。
障害者雇用の取組みは変化していますか
聞き手)事業成長に合わせて従業員数がどんどん増えていますが、障害者雇用の取組みについて、この10年変化はありますか?
新名様)はい、色々と摸索しながら進めてきた背景があります。
まずは、サテライトオフィスという仕組みを使ってスタートしました。その後アプリのテスト業務での雇用も始めましたが、この仕事は当社では採用数を確保することも難しく、またサテライトオフィスは距離的に離れていることもあり課題を感じています。現在改善に向けてサテライトオフィスのメンバーとFace to Face で信頼関係が作れるように改めて取組みを検討しているのですが、障害者雇用を本業と切り分けずに繋がりを持つこと、将来的にいわゆるインクルージョンを目指しています。
テスト業務では、主に身体障害の特性を生かして業務を行っていただいていますが、求職者の多い精神・発達障害の方の採用を進めたいという経緯があり、ダイバースOpsユニット(Ops=オペレーションの略。業務改善 / 効率化などを専門で行う部門につく名称)の立ち上げに至りました。
他の従業員と同じオフィスで、且つ安心した職場環境を構築し、ゆくゆくは専門部署への異動など、キャリアアップも考えられるような体制で障害者雇用を進めていきたいと考えています。
ちなみに障害者雇用の構想当初は、入社後すぐに個別の部門に配属をする雇用の形も案にはありました。しかし、受け入れ部門の障害理解は必ずしも万全ではなく、そうなるとせっかく当社を就職先に選んだ仲間も、受け入れ側も安心できないのではと考えました。
ダイバースOpsユニットではどんな環境・業務を考えていますか
聞き手)今回立ち上げるチームでは具体的にどのような業務を行うのでしょうか。
新名様)採用領域の事務業務とオフィス管理業務がメインでスタートをしましたが、採用担当者のサポート業務が拡大しています。また、プロダクトの開発に携わるような業務も徐々にスタートしています。
尚、事務業務については特定のExcelの機能やWordの機能等を使うというよりも、業務ごとに社内のツールを使ってデータを入力したり、整理していただくことがメインになります。一定の事務経験は入社時点からあることを前提に採用活動を行いますが、未経験でも就労移行支援事業所などで訓練を受けている場合はぜひチャレンジしていただきたいと思っております。
リモートでの業務(週4日程度) | 出社時の業務(週1日程度) |
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・採用管理システムのメンテナンス(データの検索 / 入力 / ステータスの変更等) ・採用候補者アンケートのチェック ・採用スカウト候補者のソーシング ・採用担当者のサポート業務(面接日程の確認など) ・契約台帳作成 ・動画の字幕修正 | ・契約書のスキャン ・オフィスの簡易清掃、備品チェックと補充 ・採用候補者とのアトラクトサポート(デリバリー業者からの食事の受取 / 配膳) |
聞き手)選考には実習も設けられる予定と聞きました。
新名様)はい。実習の機会を選考中に設けることで、お互いに業務のレベルやスピード感、困ったときに関わり方などの安心感が作れるようにしたいと思っています。社内のツールを使った業務というのもイメージがしづらいかと思いますので、実習を通してご自身の強みが活かせそうな業務か、応募者の方に見極めていただく時間に出来たらとも思っています。
聞き手)働く環境についてもお伺いしたいのですが、ダイバースOpsユニットの職場環境で特長はありますか。
新名様)リモートワーク併用のため、出社は週1回程度となります。そのため朝夕にダイバースOpsユニットでのミーティングをオンラインで定期的に開催する予定です。
また、業務のマニュアルについては一定準備をしていますので、口頭の指示だけでなくマニュアルを見てご自身のペースで業務を進めやすい環境づくりをしています。
一方で、出社して業務を行う際も、当社は執務スペース以外に広々としたオープンスペースや半個室ブースなども完備しているため、個々人が集中しやすい環境で業務が進められる環境が整っているのではないかと思います。
聞き手)半個室ブースは自身の業務に集中しやすい環境で働きやすそうですし、ブース数も多いですね。
新名様)在宅勤務が働きやすいという社員も多いですが、出社していても同じように働きやすい環境というのを目指したオフィス空間になっています。
働きやすいように考えられたオフィス空間
聞き手)オフィス空間はかなり余裕をもって設計されているように感じました。オフィスについてもう少し詳しく教えてください。
新名様)住友不動産六本木グランドタワーの17階に入居しているのですが、執務スペース以外とは別にオープンスペースがあり、非常に開放的です。平日でも座席が埋まることはなく、あえてこちらのスペースで業務を行っている従業員もいます。
開発チームはフルリモートワークですし、それ以外のチームもリモートワークの比率が高いところが多くなっています。結果的に広々と働くことが可能な環境が整っています。
もちろん、このスペースでお昼を食べる方もいます。このビルには飲食店も多く入居しているのでランチを外で楽しむ方もいらっしゃいますが、オープンスペースには冷蔵庫や電子レンジ・ポット・無人の飲食販売システムも導入しているので、お弁当を持って来て、こちらのスペースでランチをする社員もいます。
“働きやすさ” だけでなく “働きがい” も合わせ持った環境の実現へ
新名様)冒頭にもコーポレートミッションでお話しましたが、当社は”働きやすさ” だけでなく “働きがい” も合わせ持った環境を社外に向けにも社内向けにも作っていこうというのが当社の考えです。
聞き手)会社がミッションにされていることを、対外的なことだけでなく、自社内でも当然のように実現していこうとしている姿勢が素晴らしいと思いました。
聞き手)ところで、新名様は社会福祉士と名刺にも記載がありますが、SmartHR社の障害者雇用の担当になった経緯を伺っても良いですか。
新名様)ありがとうございます。実は、こうやってSmartHRの人事として働く前に、私自身が福祉の現場でも働いていました。
就労移行支援事業所勤務を経て、特例子会社へ、その後障害者雇用のコンサルティングを行う企業にも在籍をしていたことがあります。どの会社も様々な取組みで障害者雇用に関わっていましたが、法定雇用率達成のために障害者雇用をやっているような気がどうしてもしてしまって・・・「あなたが欲しいから採用する」という当たり前の採用活動が、実は出来ていないのではないかと。
そんななかで、SmartHRはまだ従業員数が1000名に満たない段階でも障害者雇用の専任担当を募集していました。障害者手帳を持っている人も、持っていない人も、会社にとって必要な人材だから採用し、活躍し、自己実現が出来る。私はそういう環境を一緒に作りたいと思ってこの会社で障害者雇用担当になることを決めました。
まだまだ私自身も勉強中ではありますが、今回募集するメンバーと一緒にそういう環境を作っていきたいと思っています。
既に入社して、実際に働くメンバーからは、下記のような声が届いているので、参考にしていただけると幸いです。
働きがい
- メンバー同士がお互いに意見を出し合いながら、業務改善が出来る環境がある
- 業務の種類が幅広く、様々なスキルを身につけられる
- 業務依頼元の部門からのリアクションが早くやりがいがある
- 他部署の業務にも携われる
働きやすさ
- 1on1があること
- チームユニット内に限らず、質問しやすい環境(口頭だけでなく、slack等のチャットツールの活用)
- マニュアルが用意されている
- 勤務時間、リモートワークでの調整が可能
魅力
- 障害の有無に関わらず、相手を尊重し理解しようとする姿勢がある
- 時給、キャリアアップへの期待ができる
ダイバースOpsユニットのメッセージが当社で働く全員へ伝わり、環境が作られて行っていると嬉しいです。
最後にどのような方にご応募いただきたいのかを、教えてください
新名様)制度面や環境面の働きやすさはどんどん準備を進めていますが、今回の募集では以下の2点を大切にしながら採用活動を進めたいと思っています。
●わからないことや困ったことを自ら発信できるか
●体調や勤務時間の自己管理ができるか
リモートワークを併用して働いていただくため、管理者が常に横について業務のサポートを行うことは現実的に難しいです。そのため自己発信が出来るかや、自己管理が出来るかどうかは、お互いに健康にやりがいを持って働いていくうえで、非常に重要なポイントだと思っています。
また、当社はここ10年で大きく成長してきた企業で、仕事のやり方を変えたり効率的にシステムを変更したりということは厭わない会社かもしれません。担当いただく業務内容ががらりと頻繁に変わることは予定していませんが、多少の変化は一緒にお仕事をしていくうえで発生するかと思います。そんなときにも、チームで一緒に変化を受入れたり、もしくは既に作成しているマニュアルに変更を加えていただくこともあるかと思います。ある程度既存業務になれたら、今回入社される方も「”働きやすさ” だけでなく “働きがい” も合わせ持った 職場環境」を一緒に作って行って欲しいと思っております。
取材協力:株式会社SmartHR
人事統括本部 人事管理本部
・Director 豊田聡
・人事統括本部 ダイバースOpsユニットChief 新名咲
SmartHRの求人に応募するには
SmartHRでは、精神・発達障害の方を積極的に採用しています。
2024年7月4日(木)14:00-15:00にオンライン採用説明会を開催します。ご関心がある方はぜひご参加ください。
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