東急不動産ホールディングスグループの主要会社の1社であり、不動産の賃貸管理を行う東急住宅リース株式会社では、2018年に障害者雇用の方が活躍する「ジョブアシストチーム」を設立しました。2024年9月現在約30名が在籍する同チームでは、新しい仲間を募集しています。
立ち上げから関わってきたマネージャーの梅澤様と、チームの支援員である大石様(精神保健福祉士)、神田様に、会社の雰囲気や仕事内容、どのような方が活躍しているかなどをお伺いしました。
穏やかで雰囲気が良く、主体性のあるチーム
■東急住宅リースという会社について教えてください
不動産の賃貸管理事業を中心としたサービスを提供しています。当社は真面目で穏やかな社員が多いです。賃貸管理の仕事は入居者様や貸主様の困りごとを解決する仕事なので、ホスピタリティが重視されます。そういった事業内容もあって、社内は穏やかな雰囲気です。
クラブ活動もあって、障害者雇用の社員も参加しています。最近だとトレッキング部で高尾山に行ったメンバーもいるようです。
■今回募集している、ジョブアシストチームはどのようなチームですか?
2018年の8月に立ち上がった、障害者雇用の方を中心としたチームです。社内で障害者に対する理解が促進され、入社したメンバーがより定着し活躍できるようサポートを強化するためにこのチームを立ち上げました。当初2名でスタートし、今では30名のメンバーがいます。
ジョブアシストチームの社員も穏やかな方が多く、仲の良いチームです。発達障害と精神障害の方がほとんどで、20~30代が多いですね。育児をしながら働いているメンバーもいます。
皆がお互いにフォローしあって、主体性をもって行動してくれています。発言しやすい空気づくりを心がけていて、業務改善案などもメンバーから発信があるんです。月1回、チーム全員でのミーティングや勉強会を開催していて、そこでもいろいろ意見を出してもらっています。
受け入れ側としては、最初は障害に関する知識を得ることからスタートしましたが、6年間一緒に働いてきて、個々に必要な環境調整をすることで皆が活躍できると分かってきました。
多様な事務系業務 少しずついろいろな業務にチャレンジして欲しい
■ジョブアシストチームでは、どのような仕事を担当するのでしょうか?
パソコンを使った事務作業がメインです。スキルとしては、Officeソフト(Word、Excel)の基本操作が一通りできれば問題ありません。
社内のほぼ全部署から様々な事務作業を集約しており、多様な業務があります。全社的に紙の契約書を扱う業務が多いので、契約書の管理や郵便物仕分け、スキャニング、照合、データ入力などが多いです。なかには鍵磨き(管理物件の鍵を磨く)という業務もあります。定型的で、マニュアルが整っている仕事が多いです。
企業の仕事内容は変化するものですので、変化に対応できるように、少しずつジョブローテーションを組んで、様々な仕事を経験できるようにしています。
チーム全体として、「とにかく、やってみる」という気持ちを大切にしています。やってみることで、得意な業務が見えてきます。
慣れてきたら、その得意を活かして、現場(業務依頼元の部署)に出向いて仕事をしてもらうこともあります。
■仕事の進め方はどのようになるのでしょうか?また、どのような配慮が受けられますか?
チームには専任の支援員が2名いて、業務のこと、体調のことなど、いつでも相談できる体制にしています。また入社当初はOJT担当の先輩社員がつくので、社内の手続きなどはその先輩にいろいろ教えてもらうことができます。
業務はマニュアルが整備されていて、開始時にも現場の担当者から丁寧なレクチャーがあります。業務は支援員に相談しながら、現場の担当者ともやりとりしてすすめる形になります。
担当業務がいくつか割り振られますが、同時並行ではなく、「〇曜日の午前は〇〇をする」といった形である程度はスケジュールが決まっています。
耳栓やイヤーマフを使っているメンバーもいますし、囲いのある集中席もオフィス内にあり使用可能です。立って仕事ができるデスクもあります。フリーアドレスなので、それぞれ与えられた仕事をするのに適した場所を選んで働いています。休憩スペースもあります。昨年移転したばかりのオフィスで、広くて綺麗です。執務環境は良いと思います。
先ほどジョブローテーションと言いましたが、特性上変化が苦手な方もいると思います。無理に変化を強要することはありません。ただ、「〇〇さんは〜〜が苦手だから一切お願いしない」ではなく、「うまくできなくても良いからやってみる?」「前は苦手だったけどチャレンジしてみる?」といった挑戦の機会はメンバー本人に提案するようにしています。少しずつ挑戦することで、自信をつけてもらえたらと考えています。
学びの機会が充実 正社員登用実績も
■正社員登用はありますか?その他、雇用条件などの特色があれば教えてください。
ジョブアシストチームのメンバーは、皆最初は契約社員として採用されます。現在約30名いるメンバーのうち、これまで4名が入社後に正社員登用されています。当社で勤務する中でしっかり成長して、会社に貢献できていて、特性を自己理解・自己対処できている方が対象になるかと思います。
また、正社員ではなく無期契約社員になるメンバーもいます。
皆さんに長く働いていただきたいと思っています。
■会社として、社員の成長を後押しする仕組みはありますか?
当社は実務上でも福利厚生でも、学びの機会が充実しています。
先ほどお話しした月1の勉強会のほか、年3回の「ビジネススキル研修」、自分の好きな研修を選べる「カフェテリア研修制度」、不動産関連の「資格取得支援制度」、最大10万円の補助が受けられる「学び支援制度」などがあります。学びたいという意欲には応えられる環境です。
なお、契約社員も年2回賞与があること、東急グループの充実した福利厚生(リゾート施設の割引利用等)があることもアピールポイントです。
■どんな人材に応募して欲しいですか?
梅澤様:成長意欲のある方、そしてアドバイスを受け止められる素直な気持ちがある方と一緒に働いていけると嬉しいです。誰しも働いていると壁にぶつかることがあります。そういうときに周囲のアドバイスを聞いて、考え、行動を変えていけることが大切だと思います。
大石様:自分の特性に向き合えている方、自分の不調への向き合い方や対処法を身に着けている方でしょうか。あとはこの会社に入ってすごく雰囲気の良さを感じるので、周囲と協力できる、必要なときに報告・連絡・相談ができる方が合うと思います。
神田様:社会人として、挨拶や御礼・謝るなどの適切な言葉を相手にかけることができる、相手を思いやる気持ちがある方に応募いただけたらと思います。
「自分の家族を入社させたい」と思えるのが、理想のチーム
■最後に、求職者の皆さんにメッセージをお願いします
梅澤様:立ち上げ当初から、私自身、「自分のこどもを入社させたい」と思えるようなチームを目指してやってきました。今はチーム設立当初よりも、学ぶ環境や意見を言える環境が整ってきて、目指していたものに近づいてきました。
メンバーには自分の得意分野を伸ばしたり、苦手なことにもチャレンジするマインドを身に付けて様々な経験をしてもらい、仕事を通じて成長、そして会社に貢献し、さらに活躍できるようになってほしいと思っています。
どうやったら自分の力を最大限に発揮できるかを、一緒に考えて行きましょう。成長意欲の高い方の応募をお待ちしています。
取材協力:
東急住宅リース株式会社 人事部 勤労グループ マネージャー 梅澤馨様
同 課長 神田友子様
同 大石聖子様(精神保健福祉士)
聞き手:株式会社Kaien 東海林彩子