1. 就職準備につながる『自立訓練(生活訓練)』 大阪福島に来年1月 OPEN予定
Kaienの新サービスである「自立訓練(生活訓練)」。今年4月に市ヶ谷に一号店がオープンしました。おかげさまですでに定員いっぱいのご登録・ご利用が続いています。
Kaienの生活訓練は、これまでの生活訓練のアプローチとは大きく変えています。
主に特別支援学校卒業後の知的障害の若者向けというのが従来の生活訓練の常識でした。しかしKaienでは、生活リズムを整えることや将来像を描くことが難しい発達障害の若者にターゲットを当てています。具体的には、通信制・サポート校や大学・専門学校を苦労しながら卒業、または中退したような若者が多く通っています。
学校で精いっぱいで、大人になるための学び直しが必要な人に「社会制度・衣食住・生活リズム・心理ケア」などのインプットの場を。また、就職活動をするための方向性が絞り切れなかったり、働くための意欲や動機が見つけられていない人には、「自分探し・自己表現」などのアウトプットの場を。それぞれ提供しています。
来年(2021年)1月に梅田から1駅の福島駅近くにはKaien大阪福島をOPEN予定。その後、早い時期に東京・立川駅から徒歩すぐの好立地にはKaien立川を計画中です。生活訓練だけではなく就職準備のためのキャリアカウンセリングや職業訓練も受けられる予定です。
これまでKaienが遠かった、利用しづらかったという人にも、ご利用を検討いただけますと幸いです。
自立訓練(生活訓練)サービスについて
また、10/31(土) 10:30 から Zoomでウェビナーを開催予定です。こちらもぜひご確認ください。
新拠点!大阪・立川・大宮で立ち上げ準備中
「当事者と作る Kaien生活訓練 ー 中退・卒業者への効果的な支援とみえてきた課題」
ウェブ開催!無料イベント
2. YouTubeチャンネルからピックアップ
KaienのYouTubeチャンネルから厳選動画をピックアップ。ウェブサイトでご確認いただけます。
厳選動画をご紹介
Kaien特別セミナー「オンライン支援 半年の振り返り」~福祉事業の未来像を考える~(2020年9月18日 配信)
3. イベント情報
無料配信のイベントを複数開催。ウェブ開催「お勧め!今月の無料イベント」でご確認いただけます。
10/31(土) 10:30 Zoom
Kaien特別セミナー「当事者と作る Kaienの自立訓練(生活訓練)」
~中退・卒業者への効果的な支援とみえてきた課題~ 大阪・立川・大宮・横浜・津田沼で立ち上げ準備中
ゲスト:生活訓練Kaien市ヶ谷のスタッフ・利用者
11/10(火) 13:30 Zoom
公開インタビュー 発達障害の強みを活かす先進企業
第1回「IT開発領域で異能が活躍するための仕組みづくり」
ゲスト:デジタルハーツプラス 代表取締役 畑田康二郎
11/15(日) 16:30 Zoom
「発達障害 親の会 ”あすの姿”を考える」
ゲスト:東京都自閉症協会 理事長 今井忠、親の会ビリーブ 主宰 かまくら、あつまれ!発達凸凹ちゃん 主宰 りょう育ママ
ウェブ開催!無料イベント
講演・研修依頼
4. 今月のQ&A グレーは薄い黒
お寄せいただいた質問に当社代表取締役の鈴木慶太がお答えします。
働きながら受けられる支援は?
Q1. 現在フルタイムで就労中です。仕事を続けた状態で受けられる支援というのはあるのでしょうか。教えて頂けると幸いです。
A. キスド会という、支援者付きの当事者会を実施しています。奇数の土曜に行うためキスド会と言います。過去のキスド会のテーマや議論の内容は下記をご参考になさってください。
[参考] キスド会 まとめ
一方で、話すだけではなく、学びたい。相談を個別にしたいという方もいらっしゃると思います。そういった方には、来年夏をめどにサービスを開発中です。まだ先ですが…もう少々お待ちください。
クリエイティブ系の仕事は?
Q2. 発達障害を持っていても、事務作業だけでなく、現職のようなクリエイティブ寄りのお仕事に就く希望はあるのでしょうか?私は2年ほど前にADHDと診断されました。手帳はもっていません(今後取得するか検討中)。コンサータを服用しており服用中であれば、ほぼ普通の方のように業務をこなすことができます。ですが、これまで調べたり就労移行支援の施設見学の際、発達障害者(特にADHD)は簡易な事務作業の就職先がほとんどだという説明を受けましたので、気になりました。
A. はい。ございます。当社でもクリエイティブコースがあり、その修了生はIT系の仕事についていらっしゃいます。ただし誰もが進める道ではなく、興味関心があり、業務やコードを理解する知的水準があり、かつ職種や業界特有のコミュニケーションスキルがある方向けであるのは確かです。当社でクリエイティブコースを選ばれた方も大半の方は途中で自分に合わないことを理解して事務系に転じたり、作業系に転じたりなさいますが、まずは失敗を恐れずチャレンジをしていただきたいと思います。
[参考] 発達障害の方向け ウェブ・IT・デザイン系 就職コース
クリエイティブコース
グレーは薄い黒
Q3. 発達障害グレーゾーンの人のキャリア形成について詳しく知りたいです
A. NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも取り上げられた、信州大学の本田秀夫先生の言葉に、「グレーは白ではなく薄い黒」という言葉があります。つまりグレーという考えよりも、基本的には特性があることは受け止めよう。医師によって診断があったりなかったり、周囲のサポートやご自身の考えによって一般雇用で働いたり障害者雇用で働いたりするのであって、グレーというものがあるわけではないということだと思います。
当社も非常に近しい考え方をしていて、グレーといってもお一人お一人で考えは異なります。幾つかの医師を渡り歩き、診断と障害者手帳を得て、障害者雇用で働く人もいます。一方で、クローズド(一般枠で障害特性を告げずに)で活躍し続ける方もいます。
本田先生の「薄い黒」というのは、グレーという言葉に漂う特性が軽いのでは?という思いがあるうちは苦しみやすいので、一度黒と考え直すと、道が開けるともいえるかもしれません。ぜひまずは特性をしっかり受け止めるとキャリア形成は見えてきやすくなると思います。