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Kaienニュースレター 2013年10月号
Kaienは、発達障害*の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです
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- 秋葉原事業所開所1年 就職33人(うち在職中29人、平均月給17.7万円)
- 【お願い】 訓練生が運営するオンライン店舗に子ども服、おもちゃ、本をご寄贈下さい
- 採用情報 「Kaienで働く 3つの役割 5つの力」
- 今月のメディア掲載情報 最新医学 特集「発達障害」
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
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1. 秋葉原事業所開所1年 就職33人(うち在職中29人、平均月給17.7万円)
就労移行支援事業所である秋葉原事業所。昨年10月の開所から1年が経ちました。定員20人ですが、33人の就職者を輩出することが出来ました。また在職中の率も9割程度。平均月給も17.7万円と業界平均を大きく上回る数字を残すことが出来ました。
これまで当社では社内でも、あまり数字を共有していませんでした。数字を追い求めることなく、スタッフ一人ひとりしっかりとできることを行っていけば、結果は徐々についてくるものです。1年目の数字は出来すぎともいえます。2年目は前年の数字にこだわること無く、訓練生の人生が楽しくなる道を共に探す中で、しっかりとした結果が残せればと考えています。
訓練中に離脱した人や、就職したけれども定着にいたらなかった人も複数います。足りない部分を受け止め、より幅の広い、深い、就職支援の知見を組織内に蓄えていきます。
なお、10月1日からは秋葉原事業所の分室といえるサテライトを開所。こちらでも20人を受け入れ、4拠点(秋葉原2ヶ所、新宿、横浜)で常時80人程度の訓練生を受け入れます。また、横浜事業所は来年4月を目処に拡大リニューアルオープンします。
<リンク>
・Kaienニュース 33人が就職・秋葉原事業所1周年 秋葉原サテライトもオープン https://www.kaien-lab.com/?p=3673
・就労支援(職業訓練) https://www.kaien-lab.com/forhfa/public/
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2. 【お願い】 訓練生が運営するオンライン店舗に子ども服、おもちゃ、本をご寄贈下さい
KaienやTEENSでは、訓練生や通塾生が職業を実践で学ぶためのオンライン店舗を、楽天オークション上で運営しています。子ども服の古着を扱う「KODOMO福(コドモフク)」や、中古のおもちゃを扱う「Toy-en(トイエン)」です。
3つ目のブランドとして、古書を扱う「こしょ こしょ」がAmazonにオープン。3つのブランドでは皆さんからの寄贈品を募集しています。
- 子ども服の古着を寄贈したい kodomofuku.nj@gmail.com
- 中古のおもちゃを寄贈したい toyen.akb@gmail.com
- 古書を寄贈したい koshokosho.media.sl@gmail.com
<リンク>
・Kaien訓練生が運営するオンラインショップのウェブサイト(サイトも訓練生が制作・運営) http://kaien-shop.com/
・就労支援(職業訓練) https://www.kaien-lab.com/forhfa/public/
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3. 採用情報 「Kaienで働く 3つの役割 5つの力」
当社の採用情報を更新しました。今後、質を向上させながら、サービスラインナップや組織を拡大させていく見込みです。会社の役割や、当社スタッフの行動指針として以下の様な「3つの役割 5つの力」をまとめました。応募は当社ウェブサイトから可能です。
我々の役割は3つです。
・凸凹のある人の特性を理解し、活躍の場をつくりだすこと
・企業に凸凹のある人材の活用方法を伝え、資本主義社会の本来の力を引き出すこと
・凸凹のある人が仕事を通じて職場に貢献していることを社会全体に伝えること
Kaienは自立し、チームプレーに徹するプロフェッショナルで構成されます。
1) 健康である
2) 多彩な力をチームで発揮する
3) 真摯さを貫く
4) 良質なファンをつくる
5) 革新的なサービスをつくる
<リンク>
・採用情報 https://www.kaien-lab.com/company/recruit/
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4. 今月のメディア掲載情報 最新医学 特集「発達障害」
1つのメディアで取り上げて頂き、2つのセミナーに登壇しました。
医師向けの専門誌である最新医学では巻頭の序論「発達障害に社会はどう向き合うべきか-自閉スペクトラム症とADHDを中心に-」で、国立精神・神経医療研究センター・神尾陽子先生、昭和大学附属烏山病院院長・加藤進昌先生と当社代表鈴木の座談会の様子が掲載された他、「大人の発達障害-社会参加の実現に向けて」の章で「発達障害の特性を活かす就労支援」として鈴木の原稿が掲載されました。
・09/25 最新医学 特集「発達障害」
・09/30 東京都立中部総合精神保健福祉センター 精神保健福祉研修 (東京・渋谷区)
・10/07 山梨県立こころの発達総合支援センター 研修 (山梨・甲府市)
<リンク>
・最新医学 特集「発達障害」に掲載 https://www.kaien-lab.com/?p=3602
今後の代表鈴木が登壇するイベントなどについては以下のウェブサイトをご確認ください。
http://ksuzuki09.blogspot.jp/p/blog-page.html
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5. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
<発達障害の受け入れ>
- 本人が障害(という言葉)を受け入れていないので、まだ、説明会に参加することを話せないでいます。発達障害の程度は軽い(診断は受けている)と思いますが、自分の特性をわかって判断することができるともっと楽になれると思います。
- 私は当事者(娘)の母です。Kaienのサービスを受けるまでの壁がいくつもあると感じて、まだ申し込む前の段階にいます。私は発達障害者支援センターに相談に行ったこともあり、本人に相談に行くことを勧めたのですが、行っていないようです。34歳の今も就職はせず、接客のアルバイト先ではミスを指摘されることが多いようです。自信がなく、人に認められることがなかなかないと言います。自分の特性を認め、トレーニングを受ける気になったらと思いますが、また反発するのではないかと話すのをためらっています。ここが最初の壁になっています。
鈴木. 発達障害の人の支援をしていて感じることの一つが、「障害者扱いを望む人」、「障害を受け入れられない人」、「障害ではなく人としての対応を望む人」などタイプが大きく分かれることです。当社は3番目の「(特徴は確かにあるけれども)障害ではなく人としての対応を望む人」が多くいらしていると思います。障害者扱いを望む人は既存の福祉の雰囲気が乗りやすいと感じます。障害を受け入れられないタイプはなかなかご本人にお会いすることが少ないためはっきりとはわかりませんが、やはり障害という響きに含められた負のイメージと自分の状況を結びつけるのが困難なのだと思います。どの程度出来、どの程度できないのか。障害の有無・多寡にかかわらず神様でない人間は凸凹が当然あると思うのですが、発達障害の特性があるとなかなか客観的に自分を受け入れられません。療育はその面で非常に効果的で、やはり小さい頃から自分の凸凹を障害という名前以外で認識しているケースは大きくなっても適応が良いと思います。おとなになってからというケースは困難を伴うことが多いですが、できるだけ前向きな環境で体験を繰り返す中でご自身と向き合う力をつけて頂きたいと思います。
<一般枠か障害者枠か>
- 現在転職活動をしていますが、内定ゼロです。発達障害と診断されていますが、一般枠で続けるか、障害者採用を受けるか悩んでいます。
鈴木. 一般枠のほうが確かに厳しさがあると思います。ただし、新卒か、中途か、中途の場合もそれまで職歴が応募企業・職種にあっているか、などで受かりやすさは変わってくると思います。どうしても個別にお伝えすべきところですので、当社では利用説明会に参加した人に来ていただいている個別相談の場で、それぞれの経歴などを考えてアドバイス差し上げています。
・ご利用の流れ https://www.kaien-lab.com/forhfa/forhfa/
<発達障害にあった職種>
- 発達障害をもった人達が、問題を起こさずに続けられる傾向のある職種や仕事内容について特に興味があります。
鈴木. 当社では「後工程」(ルールが決まっているような作業)が、どんな業種でもよいだろう、とお伝えしています。よくITの仕事が良いというような印象を持っている方もいますが、ITでも想像力や調整が必要な上流工程の仕事と、後工程(下流工程)の仕事では、後者のほうが発達障害の方にあうということです。また最近、What(職務内容)で考えるのではなく、How(指示のされ方や仕事のマニュアル度)が発達障害にあうかが重要だと感じるようにもなってきました。職種の名前に拘れるのではなく、指示から受信・実行の具体的な過程がどうなっているかに注目されると良いと思います。
<年齢と就職のしやすさ>
- 既に30代後半ですが、この年齢でも就業訓練後、就労できるものなのか、伺いたいです。
鈴木. 30代は障害者枠の場合はほとんど課題にはなりません。一般枠の場合も、どの職種・給与水準を考えるかによって可能性は高まると思います。特に女性の場合は、男性に比べ年齢での就職のしやすさは差が少ないと思います。利用説明会や個別相談でお話を伺っています。
・ご利用の流れ https://www.kaien-lab.com/forhfa/forhfa/
<ミスの減らし方>
- 現在就活中です。就職できた場合でも、ミスを減らすための工夫など聞けたら良いなと思うのですが可能でしょうか?
鈴木. 利用説明会で説明しています。ただし、職種やストレスの状況によってミスの原因は様々だと思いますし、聞くことによって実行できるようなミス防止対策は根本的な対応にならない可能性が高いと思います。できれば職業訓練を受けて頂きたいと思います。
<Kaienのサービス「転職サポート」>
- 失業中の場合は、『転職サポート』の対象にならないのでしょうか。
鈴木. 対象に成り得ます。登録の方法など詳しいことは利用説明会にお越しください。
・ご利用の流れ https://www.kaien-lab.com/forhfa/forhfa/
<Kaienのサービス「IT職以外の職業斡旋」>
- 御社からはIT系以外就職出来ないのですか?その場合、発達障害でIT系以外に就職したいと思うときはどのようなところに行けばよろしいでしょうか?
鈴木. IT関係、ITに関連した職種に就職する方はごく少数です。パソコンをつかったという意味でITという言葉を使う方もいらっしゃいると思います。たしかにそのような意味(IT=PCを使う業務)だとパソコンを使うデスクワークで就職する人が半数以上だと思います。当社も最近は作業系(立ち仕事など)の訓練や実習、求人も増やすように努力しています。実際に清掃などの業務で就職を果たした人もいます。
<Kaienのサービス「学生向けプログラム」>
- 本人が幼少時から感じていた違和感が、発達特性だったことが検査から明確になりました。大学4年生の今、就職活動をどのように進めればいいのか?どこに相談すればいいのか?戸惑っています。自分の得意な面も自覚出来ているので、Kaienの説明会に親子で参加したいと思います。
鈴木. 当社では、現在大学生向けに、「学生向けプログラム」というサービス(福祉行政による費用負担がなく全額自己負担のサービス)を行っています。開始半年。大きな調整や小さな調整を日々繰り返しています。鈴木が現場に入る機会のほとんどは現在学生向けプログラムで、日々新しい発見をさせてもらっています。大学生はまだ会社組織で「潰されていない」ために心の面での安定度が高く順調に成長していくというプラスの面が強いと感じます。一方で就職活動の現状は厳しく、安定する大企業・正社員という道での就職が得にくいことは事実です。その際に中小企業や契約社員、パートなどでも一般枠で戦っていくのか、障害者枠で初めからスタートするのかなど、卒業までにどうしても決めるのか、若干幅を持たせて卒業後に本格的に就活をするのかなど、ご家族のお考えやご本人の状況を見ながらアドバイス・支援をしている状況です。
<Kaienのサービス「利用説明会」>
- この会社の取り組みを新聞で読み本人に一度参加をすすめてみました。わたしは、本人の知人で当日は親が同伴した場合3人は出席できませんでしょうか。
- 臨床心理士の資格を持って発達障害の支援を行っている者ですが、当事者向けの利用説明会に参加させていただければ幸いです。
鈴木. 今のところご家族やご本人(診断は受けていなくても構いません)のみに参加いただいています。福祉関係の方などは別途講演会やセミナーをお受けしてお話しています。無料で参加できるものが多いようです。ぜひそのような機会にご参加ください。鈴木のブログでご紹介しています。
・鈴木のブログ http://ksuzuki09.blogspot.jp/p/blog-page.html
<Kaienのサービス「障害者手帳がない場合」>
- 手帳を取得しないと御社でお世話になる事は出来ないのでしょうか?
鈴木. 職業訓練を受けるためには不要です。また学生向けプログラムを受けるためには診断も必要では有りません。障害者手帳は一部のサービス(例:就職の斡旋)で必要になります。
<Kaienのサービス「診断がない場合」>
- 私は見落としや見間違いや勘違いが多く、人の話や指示が理解できない、数字が苦手…などなどで、苦しい思いやコンプレックスを感じています。何度か医療機関に足を運びましたが「コミュニケーションも取れるし、発達障害があるようには見えない。気にし過ぎでは?」と言われてしまい、行き場のない気持ちになります。確かに私は場の空気が読めないわけではないし、今までの経験でミスを減らす工夫をしたり、読みやすい文章を書くなどの作業はできます。「私は明確な発達障害ではないから、専門的支援は受けられないんだ」と思い、自分なりに自習(専門スキルの勉強をしたり、一般的なビジネス書を読んだり、記憶力をあげようと努力)しても、やはりおっちょこちょいが絶えず簡単なことも思うようにできない自分が悲しくなります。Kaienでは明確な発達障害ではない、パステルゾーンの人にも支援してくれますか?
鈴木. 医療機関で受診した時のご本人像と、社会に交わっている時のご本人像は違う可能性があります。当社はもともと「うっすらとした」人が多かったこともあり、おっしゃる「パステルゾーン」の人は創業当初から訓練に通っていただいています。なによりも当社は診断を重視しない「診断非重視」の考えです。ご本人の困り感と、当社のプログラムがあう、ということであれば、少数では有りますが発達障害以外の診断の方も、訓練や就職の斡旋を受けていらっしゃいます。
<Kaienのサービス「有料か無料か」>
- 説明会の参加や個別相談は初回無料とありますがその後の相談や利用は有料ということでしょうか。仕事がうまく行かず収入が極端に低い私でも利用出来るのかが心配でおります。
鈴木. 人材紹介(就職の斡旋)は無料です。ただしもちろん当社の顧客企業が採用して頂いた場合に人材紹介が成立します。すべての方が斡旋を受けられるわけではないのが実情です。職業訓練は、国の障害福祉サービスとなり多くの方が無料で受けていらっしゃいます。およそ7,8割の方が無料になっているようです。前年度の収入が多い場合は1割負担となります。月額1~2万円程度を目安とお考えください。
<Kaienのサービス「TEENSお仕事体験」>
- 7月の関東学院の講座でお話を伺いました。認知の違いのためか話の受け取り方が違ってしまい、新たに踏み出したと思った中学で躓き大変苦労しております。正に凹が深くなり心配しております。社会性を身につける必要性を感じましてお世話になりたいと思っております。
鈴木.子ども向けには学習支援とお仕事体験を行っていますが、特に当社の特徴が出る部分がお仕事体験だと思います。チームで、1セッション90分の中で、仕入れや商品管理、マーケティング、顧客対応、会計など様々な仕事を行う中で、上司役の大人や同僚である他のお子さんとコミュニケーションを取るプログラムです。遊び感覚でできるように、専門コース(パソコンを使ったコース)や読書をテーマにしたコース(平日に開講予定)も考えています。どこまで、どのような社会性が身につけられるのか、はっきりと分からずまだまだ試行錯誤の段階です。入塾して頂き、お客様として様々にご意見をいただく中で、ともにサービスを作っていただければと思います。
<Kaienのサービス「TEENSの説明会」>
- 説明会前に入塾の説明をうけることは可能でしょうか。学習面で難があるため早めの支援を求めております。
鈴木. 現在子ども向け事業のTEENS(発達に凸凹のある子どものための学習支援&お仕事体験)はほぼ定員に達しているため、説明会・個別相談の頻度を限っています。説明会が最初のご案内の場になり、その他には詳細をご説明する機会は設けておりません。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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