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Kaienニュースレター 2013年12月号
Kaienは、発達障害*¹の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです
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- TEENSの利用説明会を再開 大人向けのKaien利用説明会も月2~3回開催
- 採用情報 横浜新拠点やTEENS(子ども向け)事業で幅広く募集
- 今月のメディア掲載情報 「生涯学習情報誌12月号」 「知的障害生徒の通学支援に向けて」
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
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1. TEENSの利用説明会を再開 大人向けのKaien利用説明会も月2~3回開催
現在ほぼ満員になっているTEENS 1号店である新宿事業所。横浜での2号店の開設を初夏に計画しているため、利用説明会を開催いたします。大人向けと異なり子ども向けのサービスは年単位で利用される場合が多く、一度定員に達してしまいますと追加募集する機会が稀となります。お早めに説明会に足を運んでいただければと存じます。(※利用説明会のご予約は12/11から再開します)
一方、人材紹介や職業訓練、大学生向けの「学プロ」については、大人の発達障害者向けのサービスはKaien利用説明会でご説明しています。
どのサービスも、利用説明会の後、個別相談や体験セッションを経て、本格的なご利用になります。
<リンク>
・TEENS 利用説明会 http://www.teensmoon.com/flow/seminar/
・Kaien ご利用の流れ https://www.kaien-lab.com/forhfa/forhfa/
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2. 採用情報 横浜新拠点やTEENS(子ども向け)事業で幅広く募集
Kaienは2014年、横浜での事業拡大を計画しています。就労移行支援事業管理者、児童発達支援管理責任者を募集しています。その他、当社の核であるブリッジコンサルタント、TEENSの現場スタッフであるエイブルシーカーも複数募集します。特にTEENSは急募となります。今後の地方展開を見越して、全国から募集を受け付けます。概要については以下ウェブサイトをご確認ください。
加えて、インターン/アルバイトも募集しています。フルタイムのスタッフと同じく研修制度を設け、将来的に当社内外で活躍する能力を育成していく計画です。
<リンク>
・採用情報 https://www.kaien-lab.com/company/recruit/
・独立支援制度(代表ブログ) http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/11/kaienteens.html
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3. 今月のメディア掲載情報 「生涯学習情報誌12月号」 「知的障害生徒の通学支援に向けて」
10日に発行された生涯学習情報誌でインタビュー取材を受けました。「発達障害者の強みを活かした就業支援で高い実績」というタイトルで紹介されています。また国際交通安全学会のイベントでパネリストとして登壇しました。
<リンク>
・Kaienニュース「生涯学習情報誌12月号に掲載」 https://www.kaien-lab.com/?p=4054
・国際交通安全学会 「これからの知的障害生徒の通学支援 ~海外事例に学ぶ~ セミナーを開催しました」 http://www.iatss.or.jp/topics/detail.php?id=96
・当社代表鈴木の講演予定 http://ksuzuki09.blogspot.jp/p/blog-page.html
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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
<TEENSの学習支援>
Q1. ディスレクシア、アスペルガーの男児です。これから中学へ入りますが、高校受験を目標に3年間の塾か家庭教師を考えております。本来は、本人の好きなことを伸ばす。ということが目的であったのですが、そのためにも進学は避けられないため学習障害*²児に教えてる経験の多いところで、探しています。説明会が12月以降開催との事ですが、参加したいのでよろしくお願いします。
鈴木. 現在のところ説明会は1月に再開する予定です。なお、詳しくは利用説明会でご案内していますが、TEENSは学習塾ではなく、基礎学力のサポートをしたり、学習に必要な質問や段取り力を高めることを目的に少人数での指導と隔週での学習カウンセリングを行っています。つまり通常のお勉強だけをするのではなく、計画をつくったりそれを確認したりといった支援が多くなります。
TEENS利用説明会: http://www.teensmoon.com/flow/seminar/ (12/11以降に予約再開)
<TEENSのお仕事体験>
Q2. 広汎性発達障害(ボーダーゾーン;手帳は難しいと言われている)の息子の来年の就職活動に向けて、ソーシャルスキルを付けることの必要性をひしひしと感じています。苦手なのは、報連相、同時に複数のことをする、結果を想像して行動する・・・どれも就労には必要なことばかりです。少しでもそのような体験をさせたいと思っております。TEENSお仕事体験の一般コースはまさに探していたものだったので、ぜひ参加を希望しております。
鈴木. 現在お仕事体験は、楽オクの古着店を運営することでお仕事を学ぶ「一般コース」、ネットワークや簡単なプログラミングなどを使いながらチームで作業する「専門コース」、オンライン書店の店員になってお勧め本のPOPをつくる(国語とお仕事体験の中間的な)「こしょこしょ TEENS」という3種類に加えて、小学校低学年~中学年向けの「プレティーンズ」の4種類で運営しています。”名刺”や”給与”を導入してより仕事に近い環境で、コミュニケーションや企業社会を学べる仕組みにしていくつもりですので、ご参加いただけますと幸いです。
TEENSお仕事体験:http://www.teensmoon.com/experience/experience/
<TEENSの見学>
Q3. 現在、杉並区の児童発達支援を利用し、月10日ほど通園しています。来年から小学生になり、現在使用している施設が利用できなくなるので、4月から通える場所を探しております。一度見学させていただきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
鈴木. 小学生の低学年のお子様向けには「プレティーンズ」をお勧めしています。現在TEENSは新宿だけの開講ですが、週末の午前中に開催しています。見学は利用説明会に参加していただいた方に1月以降にご案内する予定です。
TEENS プレティーンズ: http://www.teensmoon.com/experience/activecourse/
<”軽度”の障害>
Q4-1. 息子は軽度の障碍と思われます。まだ、正式に医師の診断を受けたわけではなく、カウセリングの先生にテストをしてもらいその可能性があると言われた程度です。一般就職を目指していますが、無理だとなった時には障碍者雇用を考えるのも必要かもしれないと思っています。企業にとって高機能自閉スペクトラム症の障碍者はどのようなものと理解されているのでしょうか?知的障碍ではなくどちらかというと高いとされていて、コミニュケーション能力とのギャップがあるといわれました。障碍者の中でもこの障碍は人気があったりするのでしょうか。
Q4-2. 家族に「軽度の発達障害(自閉スペクトラム症)」と診断された成人がおります。併発もあり、4月からデイケア(復職支援プログラム)でSSTやサイコドラマを受けています。ゆっくり社会とつながって欲しいと親としては願っていますが、相談先や支援ツールなどどうしたらいいのか悩んでいます。
鈴木. ”軽度”という定義は様々に意味づけられていて注意が必要になります。知的遅れがないという理由で”軽度”とおっしゃる方もいらっしゃいますし、いわゆる人の気持ちや状況理解がある程度できるという意味で”軽度”と診断する医者もいます。ただ、軽度だからといって、社会への適応がし易いわけではありません。二次障害が強かったり、空気はある程度読めて勉強はできても集中力が続かなかったりします。興味関心が一分野に限られすぎると、仕事場で戦力になりにくいとも言えます。やはりお一人お一人によって事情が違うと思います。
なお、発達障害が人気かどうかも難しい質問です。いわゆる「障害者枠で人気がある」のは、圧倒的な差で身体障害者。その後、雇い慣れている、トラブルが少ないという理由で、知的障害者を選ぶ企業が多いと思います。発達障害については、まだ事例が少なく、企業も手探りの状態です。すでに雇用方法をある程度確立できたところは発達障害者を積極的に採用していますが、多くの企業は受け入れ体制や運営方法がわからず、敬遠している状態だと思います。
<当社の利用範囲>
Q5. 27歳の息子の社会への自立を目指していままで、いろいろやって来ました。地元に障害者支援センターなどはあってもアスペルガーの専門知識をもって活動しているところがなく、行き詰まっています。御社の拠点で福島県に近いところはありますか。
鈴木. 現在、東京と神奈川に拠点が有ります。秋葉原に2カ所、新宿、そして横浜です。横浜拠点は来年に拡大予定ですが、それ以外のプランはまだ作れていません。大きな意味で将来的に当社のノウハウを持った事業所が増えれば良いと思っていまして、前述のように独立支援制度を考えています。
・独立支援制度(代表ブログ) http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/11/kaienteens.html
<二次障害>
Q6. 発達障害だけでなく、ひどい気分障害を併発していますが、就職できるのでしょうか。
鈴木. ほとんどの方は二次障害があると思います。当社の支援の軸は発達障害では有りますが、実際の支援で最も配慮するのが二次障害の方だと思います。ですので、気分障害を併発しているのは、珍しいことではないと思います。問題は気分変調の程度だと思います。できましたら利用説明会後の個別相談にいらしていただければと思います。そこで個別にお伝えできると思います。
<就職までの期間>
Q7. 職業訓練から人材紹介サービスを受けるまでの期間は人によって違うと思いますが、平均してどのくらい掛かるものなのか教えて下さい。
鈴木. すべての方が当社の人材紹介を受けるわけではありません。ハローワークや民間の紹介業者を併用されるケースが多いです。それらを含めて就職するまでは早い方で1,2ヶ月。一般的には半年程度になっています。
<未診断の場合>
Q8. まだ診断をしていないのですが、自身で発達障害に近いところがあると思い応募しました。新しく仕事を始めてもなかなか上手くいかず、困っていることがあるため、職業訓練を受けたいと思っています。訓練を受けるには発達障害の診断が必要だとホームページ上で拝見しました。もし、発達障害と診断されなかった場合は、訓練を受けられないのでしょうか。
鈴木. 当社は診断名は重視していません。このため発達障害の診断を受けていなくても利用できます。ただし就労移行支援や児童デイは税金が使われる公的な障害福祉サービスのため”なんらか”の診断が必要になります。発達障害の診断以外で当社を活用されたケースはこれまで10人以下ですので、あまり多くないケースでは有りますが、他の診断だったとしても、自分でその特性があるとご理解されているのと、当社のプログラムがフィットするとご判断いただいた場合になります。
<Kaien横浜事業所について>
Q9. 横浜での説明会予定ございますか?
鈴木. 今後は開催することが多くなると思いますが、現段階ではまだ予定がありません。
<支援機関の方へ>
Q10. 家族ではなく、地域障害者相談支援センターの職員が同行しています。当日でも構いませんが、センターでも発達障害に関する相談が増えていますので、いくつかパンフレットをいただければ幸いです。
鈴木. ありがとうございます。パンフレットはこれまで作成していませんでしたが、先月から行政やクリニック、支援機関に配布を始めています。また、支援機関の方向けに当社の見学会も開催しています。月1回程度ですが、タイミングが合いましたらぜひご参加ください。
・福祉医療教育行政関係者向け Kaien見学会 http://goo.gl/XPQEt8
<自尊心について>
Q11. 息子が発達凸凹症候群です。派遣の軽作業を一日経験して以来、怒られたりいやなことがあると、法に触れることを自分がしてしまいそうだから、自分の好きなことしかしたくない。でも自分にはなにもできることがないと言って、いきづまってしまいました。人とかかわる仕事はできない、あれもこれもできない、そもそもすぐ疲れてしまい毎日勤務は無理、いったい自分にできる仕事はあるのかと、私に訴えるのですが、私自身もいきづまってしまいました。本をよく読み文章を書くのが好きです。勤められる仕事はあるのでしょうか?
鈴木. 率直にいってしまうと、まだ働くには時期尚早のような印象を持ちました。今のお仕事で他人と交流をしない(※当社の言葉で言うと動的なコミュニケーションを一切しない)で、働けることは皆無に近いと思います。仕事ができるできないではなく、自分の思い通りにならない状態や、自分とは異なる他人の視点や考えを受け入れる、落ち着きが得られるかが重要に思います。それが身について来れば、出来る仕事は膨らんでいくと思います。他人や変化を受容できるには、発達障害の人もそうでない人も、自尊心がなにより重要だと当社では考えています。まず働くことを考える前に、自尊心が高まる場(それが当社の職業訓練かもしれませが)が、必要かと思います。
<セルフモニタリングについて>
Q12. 息子25歳は、新卒で大手インターネット広告会社に入社して3年目、コミュニケーション能力と業務遂行能力の低さで、苦しい日々を過ごしております。親はアスペルガーではないかと感じておりますが、本人は自覚がない、あるいは認めたくないせいか、「とにかく頑張るから」ということで、一日も休まず勤務を続けております。本人が自覚し、SOSを出すまでは見守り続けるしかないと今日まできましたが、できない自分を責め続けたり、お風呂やトイレで無意識に叫ぶ姿、夜中にうなされる姿を見ていると、このままでは息子は壊れてしまうのではないだろうかと不安でたまりません。説明会には、発達障害について、まず親である私たちががきちんと理解し、親として今何をすべきか、そして彼にどのような支援があるのかを知りたいと思い、夫婦で参加させていただきたいと思っております。
鈴木. 発達障害の人は自分の精神的な、肉体的な疲れ度合いを測る「セルフモニタリング機能」が弱い方が多いと思います。このため限界以上になった状態で初めて本人が気づくことがあるようです。真面目で頑張り屋さん(毎日行かないといけない、弱虫になってはいけないなど、「・・・してはいけない」「・・・ねばならない」の塊)の人が多く、それも状況を深刻にさせるケースがあります。拝読するにすでに限界に近いと思いますので、早めに助け舟を出してあげることが重要だと思います。
*1発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*2学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます
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