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Decobo通信 では当社のノウハウをお届けしています。Kindleや冊子で購入できます。(4/16に第3号発刊)
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1. Kaien紹介ビデオ YouTubeで公開
今月6日に公開。Kaienのサービスを動画でご紹介しています。ご利用説明会や体験セッションの前にご確認いただけますと幸いです。なお同日にTEENS(小中高生向けサービス)の動画も公開しています。合わせてご覧ください。
<リンク>
- Kaienサービス案内動画
- (参考)TEENSサービス案内動画
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2. 大阪・名古屋で説明会・個別相談会を実施
ゴールデンウイークの5/3~5/6にかけて、大阪で2日間、名古屋で1日半、説明会や個別相談を行って当社サービスのノウハウをお伝えするとともに、今後の拠点拡大に向けた現地調査を行いました。首都圏でもまだ十分ではないですが、大阪や名古屋ではより発達障害*の方が頼る支援先が少なく、また企業側の雇用への姿勢や理解もまだまだ足りないように感じました。具体的な拡大計画はまだ固めていませんが、今後当社で出来る範囲で首都圏以外へも発信や貢献を高めていこうと考えております。
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3. 今月のメディア・講演情報
この1か月はメディアの掲載や登壇はありませんでした。5,6月は月1回登壇の予定です。その他情報については以下リンクをご参考にされてください。
<リンク>
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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします
代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。
<高次脳機能障害>
Q1. 高校3年の息子は、脳こうそくの後遺症の高次脳機能傷害で、精神手帳取得済みです。症状が、発達障がいと似ているのですが、通所可能なのでしょうか?いま、進路を決める段階です。
A. はい。ご利用可能です。発達障害は”先天的”な脳の機能障害といわれ、鈴木の理解ですと脳の各所の連携が強すぎたり弱すぎたりバランスに偏りがあるような状態です。一方で高次脳機能障害は、”後天的”な脳の機能障害であり、つまり原因は先天的か後天的かで異なりますが、現象は発達障害と同じように脳の各所の連携が強すぎたり弱すぎたりバランスに偏りがあるような状態になりやすいと思われます。不安障害や強迫性障害など発達障害と重なりやすい特性のある方と合わせて、高次脳機能障害の場合も当社の考えや方針が当てはまりやすい方だと感じる所以です。実は高次脳機能障害がある方で、すでに当社を利用をしている方もいらっしゃり、非常に高い満足度を得られているようです。もちろん一人一人で状態は違うと思いますが、当社として受け入れはしております。まずは利用説明会にお越しいただけますと幸いです。 ※この質問はTEENSのニュースレターでもお答えしています。
<グレーゾーン>
Q2. 自分は発達障害グレーゾーンと診断されたのですが、そういう人達のグループってありますか?
A. グレーゾーンという診断は2つの可能性があります。一つは所属する組織や社会によって特性が強く出たり、ほとんど出なかったり、の人です。そしてもう一つは医者が何らかの理由で軽度やグレーという言葉を使われている人です。(すべての医者が発達障害に詳しいわけではないため診断が上手につけられないという医者の能力の制約によるところも有ると思いますし、診断というとショックではないかという受け取り側への配慮ということもあると思っています。) いずれにせよ、グレーゾーンだからといって、困難さがうっすらとしているわけではありません。むしろ周囲に気付かれにくく、”普通”に扱われすぎてしまって、いっそう苦しみが増すケースも大変多いです。またグレーだからということで、確定診断を受けるほどではないから対策もしなくてよい、と思ってしまう方もいます。”放置”すると、より発達障害の”濃度”が強い方で対策や自己理解が進んだ方よりも、グレーで何もしていない方のほうが社会とのズレが大きくなってしまうということもありえます。 当社はもともと既存の福祉団体ではなかなかサポートしにくかったグレーゾーンの人の支援が中心で、そこから発達障害全体へ守備範囲を広げています。こうした経緯のため、就労支援にしても、ガクプロにしても、Kaien倶楽部にしてもグレーの方が多く来ていますので、ぜひ一度体験セッションなどに参加いただけるとよいと思います。なお、グレーゾーンとボーダーという言葉は良く混同されますので、過去に一度ブログ記事で触れています。以下をご参考にされてください。
<大学生 一般枠か障害者枠か>
Q3. 本人の母です。大学4年就活生です。医療機関にはかかりましたが診断はでていません。(ドクターの考え方によるものだと思います。凸凹はありますし、出てもおかしくないレベルかもしれません・・・)興味関心の狭さ、こだわり、感情のコントロールの難しさはありますが、コミュニケーションはわりあいと良好です。できれば、興味特性、強さを活かした一般就労へのキャリア相談をしっかりやって頂けたらと思っております。
A. 概ね当社の方向性を理解していただいてお寄せいただいたコメントだと思いましたが、文章を読んで「コミュニケーションがわりあいと良好」という部分が少し気になりました。コミュニケーションも1対1のコミュニケーションではなく多人数でのコミュニケーション、自分の好きなことを語る発信ではなく自分のわからないことや興味のないことを聞く受信のコミュニケーション、予測可能な日常生活や学校の中ではなく職場などでの予測困難な場面でのコミュニケーション、当社でいういわゆる動的なコミュニケーション力が仕事では一気に必要になってきます。動的なコミュニケーション力の強さで仕事の選択肢も広くなったり狭まったりします。職場目線で「わりあいと良好」であるか、ご家庭内の目線で良好なのかで、お答えが大きく変わりそうな気がします。動的なコミュニケーションについてはKaien語録のひとつです。以下のウェブページでご確認ください。
<克服すべきもの 直さず良さとして生かすもの>
Q4. 就職するに当たり、アスペルガー症候群の特徴がことごとく「企業の求める能力」を下げているような気がしてとても心配です。他方で、仕事を選ぶ上でアスペルガー症候群の「適職」とそうでないものがあると伺いました。なので、長い目で見た時に続きそうな仕事は何か、サポートをいただければ幸いです。 また、特徴の中で、「克服すべきもの」と「あえて直さずに良さとして生かす」ものを仕分けることができればなおのこと良いかと思っております。その辺りのサポートもよろしくお願いします。
A. 発達障害の方の、特にアスペルガー症候群の方の特徴は以下のページでご説明している通りです。まず克服する点。前問と絡みますが動的なコミュニケーションは克服まで行かなくても弱さを自覚し補ったほうが良い点だと思います。一方で細かな作業や繰り返し作業、規則が多い作業などは得意な場合もあり、ほかの業務で煙たがられた部分もほかの職種では望まれる特性に変わる可能性もあります。仰る通り、自分の持ち味を活かし、高く評価してくれる業種・職種・雇用主を考えながら、動的なコミュニケーションを中心とした弱みを補正することが何より重要だと当社では考えています。
<身体を壊しがちな発達障害者>
Q5. 私は前の職場での無理が祟り、体調を壊して現在離職してから半年が経過しております。離職する少し前に病院で発達障害と判明しました。私はコミュニケーション能力がかなり深刻で、音声言語、計算能力に致命的欠陥があると自覚しており、周囲からも指摘を受けておりますが、そのような状況に関するカウンセリングも行っておりますでしょうか。
A. 発達障害の一つの特性は、自分がどれだけ疲れているか、疲れそうかなどのセルフモニタリングが効かないということです。このため明らかな無理をして倒れてしまうケースをしばしば見ています。もちろんご質問にある、コミュニケーションや音声言語(音声情報の、耳からの情報処理と理解しました)、計算能力などのサポートもできる限りしていますが、質問を読む限りセルフモニタリングのサポートが何よりも大事な方だなと感じましたし、当社とつながっていただいた場合はそこに力を入れて一緒に前に進むことを考えていくと思います。
Q6. 知能検査済でアスペルガー系の知的障害を伴わない発達障害の疑いのあるものです。今までは特に障害特性を考えず一般就業で頑張ってきましたが、着任後二年ほどすると、必ず異動や人間関係等で体調を崩してしまい一つのところで仕事を続けていくことができません。転職歴と傷んでいくからだだけが虚しいです。自分ではどう努力して改善していくのがいいのかわからない状況です。こういった個人的な問題のフォローや解決のための相談や支援を得ることは可能ですか。
A. はい。もちろん、それ(自分ではどう努力して改善していくのがいいのかわからない状況への支援)が当社の根幹の役割の一つだと思っています。一つ前の質問とも重なりますが、生活リズムの管理支援や、考え方の補正・新しい視点の導入は、発達障害に関わる支援者としてとても重要だと思っています。
<ご家族から>
Q7. 本日息子の個人面談でお世話になりました。発達障害をより理解したいのでニュースレターを配信希望します。息子は一歳半から3歳まで障害者センターや習い事で様々な訓練に通っていました。当時は発達障害という診断をされることもなく、少しずつでも改善される働きかけをするくらいしか手立てが見つからなかったのです。その後普通の幼稚園や学校に通う事ができた事で逆に不安な事から目をそらし、このまま上手くいけば流れに乗って普通に就職できるかもしれないと安易に考えて日々を過してしまいました。発達障害に対しての理解不足と学校教育や友人とのコミュニケーションに過度な期待を寄せ、親の義務をきちんと果たせてなかったとも言えます。そんな折にこちらのWEBサイトを拝見し、もう一度息子がなんとか自立できる様サポートしていくことを決心いたしました。過干渉にはならないように、けれど目はそらさぬように見守って行きたいと思っております。
A. 支援者として日々多くの人を見ているからこそ、その方の現在地は見えやすいと思います。つまりご家族として身近にいるとどうしても冷静な判断や見方ができにくいのではないかと思います。文面から推測しますに、普通に一般枠でと期待していたが、障害者枠でということを現実的な選択肢に考えられ始めたということだと存じます。障害者枠でも一般枠でもご本人が現実を受け入れ、できる範囲で階段を上っていけば、たどり着いた職場や人生は豊かなものになることは、Kaienの修了生たちが証明してくれているところだと思います。特に障害者枠は年齢や職歴などあまり関係のない世界ですし、首都圏に限る形かもしれませんが、給与レベルもかつてほどの低さではなく生活ができる水準に上がってきています。何よりも親が安定していることがお子さんにはプラスに働きます。親としてまず情報を冷静に受け止められ光を感じていただければ幸いです。
<障害者手帳の取得条件>
Q8. 息子は「漫画家になる」夢を抱き、現在専門学校2年で「まんが」を学んでいます。広汎性発達障害の診断は受けており、障害者枠での就労支援を目指したかったのですが、現在受診もしておらず障害者手帳の取得は難しい状態です。就職に向けてお力をいただきたいと思います。
A. どのような事情で取得が難しいのかがはっきりわかりませんが、過去に診断を受けていれば、あとはクリニックに通いなおせば障害者手帳の取得、かつ(手帳があっても一般枠でも当然受けられますが)障害者枠でも求職活動は可能です。この辺りの情報をまずご家族で一度整理される必要があるように思いました。もちろん障害者枠だけを勧めているわけではないのですが、間違った情報で動いていただくのは誰にとってもよくないと思いましたので、念のためお答えしておきます。
<当社実績データと利用者・訓練生からの採用>
Q9. 就労先、実績、就職までの平均在籍期間を知りたいです。施設利用者からスタッフとしての採用もあるのでしょうか?
A. 実績については以下のページにまとめていますので、ご確認ください。利用者からスタッフへの採用は過去にもありますし、これからもあると思います。が、鈴木の考えとして「おぼれている人を助けるには自分がおぼれているから共感できる」だけでは足りず、その経験を通じて「おぼれている人の分も自分の分も、つまり2人分以上は泳げる」ことが重要だと思っています。これができる修了生はもちろん多くは無いので、採用人数としては限られています。
<障害者雇用での年齢の有利不利>
Q10. 2012年に広汎性発達障害の診断が下り(それまでは通常に就労)現在は障害年金を受給しながら、事務の時短パートをしております。自立のため、フルタイムでの障害者雇用を目標にしています。年齢的にご支援は難しいでしょうか?よろしくお願いいたします。
A. これも首都圏での状況ですが、障害者枠に限ると、年齢はあまり関係ありません。特に女性はほとんど関係ないという印象です。注意すべきところは年齢が高い分、上長も年齢が下の社員があてがわれる可能性も高いですので、こちらとしては下に出るというか、健気に見せることが重要と思います。多くの障害者枠の場合は突き抜ける強さよりも、従順なことを求められますので。。。
<ガクプロの長期休暇のみのご利用>
Q11. 大学3年生がおります。就活前に必要なインプットを、と考えますが、なかなか難しいです。学生の長期休暇中だけの利用は可能になりませんでしょうか?
A. ガクプロの長期休暇のみの利用は、受け入れておりますが、以下2つの制約がございます。(1)平常期よりお使い頂いている方で満席になっていないこと、(2)半年以内の解約には手数料を頂いているため一般よりも割高であることです。就活への意識や支援はその時だけ知識として得れば大きく変わるものではなく、徐々に時間をかけて理解してもらったり行動してもらったりするものであるため、短期的に準備するというのはあまりお勧めしてはいません。もちろんまったく準備しないよりも良いと思いますが、もしガクプロを短期に利用していただくとしても、通っていない間に宿題をこなすように日々就職への準備をされるとよいと思います。
<支援者向け見学会>
Q12. 福祉関係団体で仕事をしていますが、障害者雇用や就労支援事業など行っている団体ではありません。それでも、見学会などに伺い勉強させて頂くことは可能でしょうか。
A, はい。ご興味があればご参加いただければと存じます。利用説明会は当事者やその家族のみですので、見学会へご登録ください。以下のウェブサイトとなります。なお見学会は月に1回の開催で、そのタイミングが合わない方への個別の対応は原則行っていませんのでご留意ください。また現在はKaien(就労移行支援)の見学会だけですが、TEENSの見学会のご要望も多いため、早ければ今年中にはじめられればと考えています。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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