- 「自分にウソをつかない働き方」を知ろう 〜はじめて学ぶNPO・ソーシャル企業の仕事〜
- 今月のメディア・講演情報 「ベネッセ教育総合研究所 特集 発達障害の就労問題 Kaien利用者 座談会編」
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「資格取得や専門分野を学ぶことは就職に有利?」他
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- スタッフブログ 毎週更新中。現場目線で発信しています。
- Kaien主催セミナー 『~なるほど発達障害~ Kaien Meetup』は不定期で開催中。
- 子どもの発達障害に関する情報はTEENSのニュースレターを合わせてご購読下さい。
1.「自分にウソをつかない働き方」を知ろう 〜はじめて学ぶNPO・ソーシャル企業の仕事〜
公立学校への教師派遣を行うTeach For Japanと発達障害*¹のある人の就職支援を行うKaienがトークイベントを開催します。日時は2017年3月24日(金) 19:30から 会場は東京・港区の日本財団ビルです。テーマは「自分にウソをつかない働き方」。NPOやソーシャル企業に興味のある方やキャリアを考えている方向けに、社会課題と向き合う働き方をお伝えします。ご関心をお持ちの方は、ぜひ以下のお申込みフォームからご予約ください。
- 日時: 2017年3月24日(金) 19:30〜21:30 (受付開始19:00)
- 場所: 日本財団ビル 〒107−8404 東京都港区赤坂1丁目2番2号 日本財団ビル
- 参加費: 無料
- 主催: 認定NPO法人Teach For Japan 株式会社Kaien
- 協力: 公益財団法人日本財団
- お申込みフォーム: https://goo.gl/FmYA9M
2. 今月のメディア・講演情報 「ベネッセ教育総合研究所 特集 発達障害の就労問題 Kaien利用者 座談会編 」
当社就労移行支援の利用者5名で自分の発達障害の特性などについて語った座談会のレポートがベネッセ教育総合研究所 CO-BOのウェブサイトに掲載されました。その他、週刊現代、日経新聞 電子版の取材にも応じました。
メディア
- 2/21・28 ベネッセ教育総合研究所 CO-BO 社会問題を知ることで何を考えるかを考える 「発達障害のある人たちの就労に関わる問題」 Kaien利用者座談会編 前編 後編
- 2/27 週刊現代「ちゃんと知っておきたい 大人の発達障害」
- 3/6 日本経済新聞 電子版「就活で自覚する発達障害の壁」
講演
- 2/14 発達障害のある子どもの”はたらく力”を育てる教育・支援(東京・中央区)
- 3/5 自閉症eサービス@せんだい 公開シンポジウム(宮城・仙台市)
リンク
3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「資格取得や専門分野を学ぶことは就職に有利?」他
ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。
大人のLD(学習障害*²)の方への就労支援
Q1. 大人の学習障害で、支援してもらえることは何かありますか?
A. 子供と大人の学習障害では取り巻く環境の変化によって困り感の質や内容が変わります。
子供は学校で決められたカリキュラムをまんべんなく学ぶ必要があり、他の分野は問題ないが読字や数字など一部の能力が著しく低い場合も他のお子さんと同じ内容を同じ方法で学ぶことを求められ、文章の音声読み上げや電卓の使用などの適切なサポートがあれば他の子どもたちと同じペースで理解できるような学習内容でも、授業についていくことができずに習得する機会を失ってしまいやすいことが問題になります。
一方で大人が働く場合は、企業では様々な業務を役割分担してそれぞれの社員が担当しています。任された業務をきちんと行うことができれば良く、なんでも他の人と同じようにできるオールラウンダーになることは必須ではありません。ですので、大人の学習障害の人が働く時には自分の弱みが目立ちづらい職種・担当業務・職場を選ぶことが重要になります。当社が障害者枠の求人をご紹介する際には事前にどんな業務をお任せする予定か伺いますし、また選考を兼ねた企業実習を数日~2週間程度行うことで、作業手順でご本人がつまづきやすいところはないか、実際に作業を完了できる力があるのかを企業担当者に確認いただいた上で選考していただけるため、マッチングの精度が高まりやすいと考えています。
とはいえ、どんな業務にも文字を読んだり数字を使う場面は出てくるものです。うまく理解・作業できないと業務の遂行に支障が出ることも少なくないでしょう。子供の頃は1人だけ特別な機器を使ったり学習手順を変えたりするのは学校がいい顔をしなかったかもしれませんが、大人になって働く場面になればむしろ工夫をして自分の弱みをカバーしようとすることは企業にもポジティブに受け止めていただきやすいため、逆に積極的に取り入れることをお勧めします。ただしこれまであまり障害のある人への職場での合理的配慮を行った経験が少ない企業では、前例のないことを行う場合はなぜそういう配慮が必要なのかがぱっと理解していただきづらい可能性もあります。そのため、ご本人がご自身の特性を理解し、どのような工夫があれば業務をスムーズに行うことができるようになるかを企業に説明できることが大切になります。
この特性の理解や工夫の仕方、企業にお願いしたい配慮の伝え方を当社の職業訓練で学ぶことができます。自分だけでお伝えするのは難しいと思われる場合は、スタッフからも企業にお伝えすることができます。支援で行っていることは他の発達障害の方と同じで、ご本人と企業をうまく橋渡しして、ご本人が持っている力を活かして働くことができる環境を整えていくのが当社の役割です。
- 【参考】大人のLD(学習障害)
ガクプロ利用に発達障害の告知は必要か
Q2. 今年、大学生になります。本人に発達障害のことをまだ伝えていません。伝えてからでなければ、利用することはできませんか?伝える場合のアドバイスなどお聞かせ頂ければ有り難く思います。
A. おそらく幼児期~小学生に発達障害の診断を受けており、その後中学高校と順調に成長されてきたため大学入学直前まで告知の必要を感じることがなくご本人にお伝えしてこなかったのだと思います。ガクプロでは「発達障害」など障害に関する言葉をスタッフは使用せずセッションを行うため利用開始時にご本人への障害告知は必須ではないのですが、「Kaien」「ガクプロ」とウェブ検索すればすぐに発達障害のある人向けサービスだということが分かってしまいますので、発達障害の人は後出しジャンケンを好まない方が多いこともあり、サービス利用前後で告知をするのがタイミング的にも良いのではと思います。
告知といっても①診断名を伝えるだけが告知ではなく、②ご本人にどんな特性があるかや③生活や学業の中でどんな困り感が出やすいか、④どうしたら困り感を減らすことができるのかという具体的な話をすることのほうが大切になってきます。すでにご本人が③困り感を強く感じている場合は①の診断名や②の障害特性についてお話ししても受け止めていただきやすく、④の困り感への対策としてガクプロを利用してみようと自然な流れで提案がしやすいでしょう。
一方で(実際に周囲や本人に不都合な状況になりやすくても)ご本人があまり困り感を感じていない場合は、①の診断名を言われてもピンとこないこともあるかもしれません。そのような場合はガクプロを利用することでどんなメリットがあるかというご本人の利益や関心に引き寄せながらお話ししていくと伝わりやすくなるかと思います。例えば「大学では必修以外の選択科目がたくさんあって、自分でうまく時間割を組んで必要な単位を全て取らないといけないんだよ。ひとりで全部管理するのは大変そうだよね。実はガクプロっていうところでどうやって時間割を組むか相談できるんだって。計画とか手続きとかが苦手な大学生向けに学生生活とか就活のサポートをしてくれるところみたいだよ。」といった形でガクプロの利用者像として②の特性についてざっくり触れる程度でもまずは良いのではないでしょうか。
あとの詳しい話は医師から伝えてもらうというのも1つの方法です。現在定期通院していない場合も何かあったときの通院先を確保しておく意味も含めて再度つながっておいて損はないとおもいます。まずはご家族だけで診察に行かれても良いと思いますので、どんな形で告知していくか相談されることをお勧めします。入会後はガクプロでも個別相談でご家族からのご相談もお受けしますのでご検討ください。
資格取得や専門分野を学ぶことは就職に有利?
Q3. 学校に通った後に就職しようとおもっていますが、同年代の人に比べて遅れているため、専門的な学部(または専門学校)でないと就職に不利でしょうか。
A. ご質問の形式通りにお答えすると「専門的な学部・専門学校でないと就職に不利ということはない」です。①公務員・教育・保育・看護・介護などの勉強をして専門性を身に付け資格を取ることと、②その専門性や資格を使って就職することの間には、特に発達障害のある人にとっては大きな壁があり、①ができたからといって②ができるとは限りません。やはり実務では知識だけでなく臨機応変な対応やコミュニケーションが必要になるためです。公務員試験に通ったが面接で落ちてしまう人、教員免許を持っているけれど教員採用されない人、鉄道高校に行っても鉄道会社に就職できなかった人、ホテルの専門学校に行っても自分はホテルマンには向いていないとあきらめた人などいろんな方を見てきました。
ご本人の興味関心が高い専門分野の勉強をすること自体は学業へのモチベーションが高くなりますし良い面も大きいです。逆に資格が取れるからとあまり興味のない分野に進むというのはご本人があまり面白さを感じられず、最悪の場合卒業まで学習意欲が続かずに中退してしまうことも考えられます。学んでみて初めて向いている・向いていないがわかることもありますので、就職のことはまずは置いておいて、卒業までのスパンを念頭に置き学部選びをしてもよいのではと思います。
Kaienの発達障害の方向け就労支援の特色
Q4-1. 特に発達障害対策として何か特色があるのか
Q4-2. 支援の概要と方法を知りたい
A. 当社ウェブサイトを更新し、Kaienの就労移行支援プログラムでどのように発達障害の方にアプローチしているか丁寧にご説明しています。ご本人たちが①模擬職場で自分の凸凹を知り、②内定までの道のりをナビゲーションを受けながら、③自分の特性に理解のある職場と出会い、④内定後もサポートを受けながら働き続けることができるように支援しています。以下のページにご本人ができる職場での工夫も含め詳細を掲載していますので参考になさってください。
- 【参考】発達障害に特化した就労移行支援
*1発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
*2学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます
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