ガクプロのノウハウを各大学に無償で提供

2017年8月号
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  1. ガクプロのノウハウを各大学に無償で提供
  2. 今月のメディア・講演情報 「発達障害の子のためのハローワーク」刊行
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「障害者枠 年収400万円を超える年収はある?」他

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1. ガクプロのノウハウを各大学に無償で提供

ガクプロのプログラムを各大学の教職員(主に障害学生担当者)に無償で提供するプログラムを始めます。これに合わせ、夏休みに大学に通う3・4年生向けの2日間体験講座を開催します。

この特別講座は、バークレイズ証券(英系金融企業)の寄付金を受けた事業です。(※日本における発達障害の若者支援を目的とした寄付金で、Kaien/ガクプロがそのプログラムの実施を委託されています。)

詳細・お申し込みは下記リンクをご参照ください。また大学関係者で見学を希望される方は二つ目のリンクからオンラインフォームにてお申し込みください。

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2. 今月のメディア・講演情報 「発達障害の子のためのハローワーク」刊行

「発達障害の子のためのハローワーク」が合同出版から出版された他、東京と福岡で講演を行いました。

講演
  • 07/20 東京都自閉症協会 定例会(東京・杉並区)
  • 07/31 一般社団法人キャリサポートクラブ(福岡・北九州市)
出版
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3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 「障害者枠 年収400万円を超える年収はある?」他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。

障害者枠 年収400万円を超える年収はある?

Q1. ADHDの診断を受け、昨年12月に神奈川県の精神障害者手帳3級保持者です。現状年収400万程度ですが、同程度の雇用条件はあるんでしょうか。障害者雇用枠だとどうしても年収は300万程度に落ちてしまうのでしょうか。

A. 下記の当社ウェブページですでにご説明している通り、障害者枠の求人は月給20万円前後(年収240万円)が多めです。ご質問にある年収300万円ですと月給25万円(想定:ボーナス無し)となりますので、当社で見る求人の中では非常に高い部類になると思います。

ただし「障害者枠だと低い」というのは誤解に近く、「障害者枠だと仕事内容が限られているので低くなりやすい」ということだと思います。いわゆる一般枠の場合は様々なことをしてお給料が支払われています。例えばプログラマーとしてPCの前にいるだけではなく、電話もするし、ミーティングに出るし、お客様との交渉もするし、場合によっては業者と価格の交渉もするし、当然のように残業もするし、と言う形です。極端に言うと、障害者枠というのはプログラミングだけをしていればよく、他はしなくても良いと配慮されている状態(プロ野球で言うと守備はしなくても良いDHのような存在でしょうか)であり、プログラミングで他を圧倒するような仕事をしない限り、どうしても幅が狭い業務内容であるだけお給料が下がりやすいということだと思います。ですので障害者枠であってもその限られた特性が活かせれば給与は跳ね上がります。当社が聞いたことのある障害者枠での最高年収は1000万円以上です。

障害者枠以外で働くには

Q2. 障害者雇用枠以外で仕事をしたいと思った時に、どんな方法がありますか?発達障害で、一般の企業に勤めている方はどれくらいいますか?(調べても出てこないですが、おおよそで構いませんので感覚値を知りたいです)一般の企業に勤めている方の悩みはどんなところが多いですか?その解消のためにはどんな対策が考えられますか?

A. すでに当社サイトで、4択で障害者枠を含めた働き方の違いを説明しています。まずはそちらをご参考ください。また一般枠で勤めている発達障害の人の割合は、発達障害の人の9割以上だと思われます。発達障害の割合をどこまで取るかわかりませんが、5%とも10%とも言われています。これは労働力人口(労働ができる年齢の人口)が7000万人ほどいる日本では単純に比率をかけ合わせると350~700万人ぐらい発達障害の傾向があり、かつ働ける年齢の人がいることになります。完全失業者は200万人しかいませんし、障害者雇用で働いている人も50万人しかいません(かつ障害者雇用に占める発達障害の人は多く見積もっても10%いないので5万人もいないでしょう)ので、圧倒的多数の発達障害の人は一般枠で働いていると、数字からは推測できるでしょう。

一般枠で働く人の悩みは、ある人もいるでしょうし、ない人もいるでしょう。ある人の中では、通常言われるように発達障害的な特性(例:ミスが多い、抜け漏れが多い、相手の立場状況がわからずズレた発言行動をしてしまう、マニュアルが読めずに業務が覚えられない)などを強く感じていると思われます。解消方法はご本人の苦手を知ることでそういった苦手が出にくい仕事に就くか、周囲に理解配慮してもらって(場合によっては待遇も変えながら)自分の得意をしやすい環境を整える、ということをお勧めします。発達障害の苦手さは先天的なもので、努力によっては変えづらいものですが、発達障害の人でも”発達”し成長します。このためご本人が苦手へ向き合うことも一つの対策ではあります

大学院に進学すべきか、就職支援を受けるべきか?

Q3. 現在大学4年生で就活中の者です。今まで受けていた会社団体に全て落ちてしまい進路を決めあぐねています。大学院への進学と就活とで迷っており、知り合いの教授に相談した所、優先順位がつけられていないので今の状態で続けても結果は出ないと。その上で、自分の能力(障害特性)と労働市場とのギャップを把握した上でどのような進路が取りうるのかを相談してから決めた方がいいとアドバイスを貰い、発達障害者支援の事業者として是非進路について相談させて頂きたくご連絡させて頂きました。

A. 限られた情報の中でのアドバイスになりますが、このケースでは大学院の進学はあまりお勧めはできません。大卒で就職をしようとした人が、大学院で就活をしても結果が大きく変わることはないであろうことが一つ。大学院後の人生で研究職を選ぼうとする方もいますが、それはフリーランスのように組織に頼らず自分一人での段取りや優先順位付けが求められるもので就職よりも難易度が上がるということがもう一つの理由です。

「自分の特性と労働市場のギャップ」はやや大げさにも聞こえますが、なるほどと思わせる面もあります。大学や大学院までは偏差値などと行った見えやすい評価で世の中が動きますが、働く現場では「就活偏差値」や「仕事力偏差値」というのは実質測れず、「自分の特性と労働市場のギャップ」を様々な体験を繰り返す中で、ご自身で抽象的に把握されるしかないと思うからです。このため、お知り合いの先生の言うとおり、まずは就職支援機関にご相談されるのが良いと思います。

 

 

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