- 就職続々と 発達障害*の方向け ウェブ・IT・デザイン系 就職コース
- 今月のメディア・講演情報 TOKYO MX「モーニングCROSS」
- 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 支援には本人の意志が必要?
- Kaienの一ヶ月を振り返る 職場の「常識」との付き合い方 発達障害の人の視点で議論してもらいました
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1. 就職続々と 発達障害の方向け ウェブ・IT・デザイン系 就職コース
Kaienの「クリエティブコース」 就労移行支援で専門スキルを!「クリエイティブコース」は就労移行支援事業所Kaienで受けることができるITなどの専門スキルを身に着けるための、スキルアップ講座です。ウェブ開発、マーケティング、システム開発、アプリ開発、MOS… 30種類以上の講座からご自分に合ったカリキュラムを作成することができます。 クリエイティブコースを受講した方の60%が専門職で就職しています。
過去の就職先企業はYahoo! Japan(アプリテスタ業務)、グリー特例子会社(ゲーム開発サポート)、ワークスアプリケーションズ(社内SE)、イー・ガーディアン(SNS投稿監視)、三井化学(データ分析)、サザビーリーグHR(ウェブプログラマ)、メルカリ(AI開発サポート)などです。
これまで1年ほどに渡って限定的にサービスを展開してきましたが、利用者・就職者が増え、提供する拠点も増えたため、新たにクリエイティブコースを説明するウェブサイトを作成しています。詳しくは下記をご覧ください。
詳細: https://www.kaien-lab.com/jobassistance/creative/
2. 今月のメディア・講演情報 TOKYO MX「モーニングCROSS」
講演
各地で講演を行いました。
- 08/20 茨城県教育研修センター 高等学校における特別支援教育理解推進研修講座「発達障害等のある生徒の進路指導」(茨城・笠間市)
- 08/21 関東甲信越地区視覚障害教育研究会「発達障害と視覚障害」(茨城・水戸市)
- 08/26 障害学生支援相互協力協議会(JOINUSS-D)(宮城・仙台市)
- 09/05 世田谷区立太子堂小学校「子どもの発達障害についてのセミナー」(東京・世田谷区)
今後の講演予定です
- 09/21 中央区・港区・千代田区 青少年委員研修会「発達障害について考える―集団における個を尊重した接し方―」(東京・中央区)
- 09/25 静岡福祉大学「合理的配慮研修」(静岡・焼津市)
- 10/27 第2回 木を植える人。花咲かす人。「そしてゆっくり大きくなぁれ」(仙台・青葉区)
- 11/06 神奈川県西部地域若者サポートステーション「大人の発達障害」(神奈川・小田原市)
- 11/11 川崎市 生涯学習財団「発達障害 理解講座」(川崎・中原区)
- 11/14 日本女子大学 教職員研修(東京・文京区)
- 11/16 武庫川女子大学教育研究所・大学院臨床教育学研究科「臨床教育シンポジウム」(兵庫・西宮市)
- 11/19 第9回 横浜メンタルヘルスケーススタディカンファランス(横浜・西区)
- 11/29 NPO法人しょーとてんぱー(東京・武蔵野市)
- 12/03 & 10 中央区地域家庭教育推進協議会 「子育てキャンパス 発達障害を考える講座」(東京・中央区)
- 12/15 認定NPO法人エッジ 「2019年度LSA講座」(東京・港区)
メディア
・08/30 TOKYO MX「モーニングCROSS」
リンク
3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 支援には本人の意志が必要?
ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。よくある質問 はウェブサイトにまとめて掲載していますので合わせてご参考になさってください。
定年間近 一般枠での合理的配慮はありえる?
Q1. 私は、医療機関フルタイム勤務ですが、定年間近となり加齢もあってか、最近体調を崩し勝ちです。2年ほど前から、交通事故をきっかけに、ADHD に伴う過眠症の診断で、コンサータやモディオダールを内服しています。 現職場は、上司の配慮もいただける有難い環境で、受診先でカウンセリングも受けています。 ただ、定年まで今の状況が続くことが良いとは思っていません。 今のところ、障害者枠に移行とか考えずになんとか勤めあげられるようにまずは頑張ってみよう、と、上司には言われていますが、一般就労枠内で依頼が許容される合理的配慮の範囲とは? 職場の人達の優しさに依存するだけでない、障害と負荷量に沿った合理的配慮のお願いの仕方とは? など、自分でも整理がついていません。 今まで、自身の時間や健康を削って職場適応してきた経過もあり、現在、健康面で無理が効かなくなっていることがわかっても、バランスがよくわかりません。
A. 定年間近ということは50代後半でしょうか。これまで健康や自信の時間を削りながら仕事を頑張ってきた、体力とともに障害特性が見やすくなってきたかも知れない、ということですね。すでに診断についても職場に伝えられているということ、また周囲も配慮をしてくれているということで、素晴らしい環境だなと思います。 たしかに「障害」があると、合理的配慮という正式なプロセスを取ることが出来るのですが、そうでなくても加齢やそれぞれの人の特徴に応じてナチュラルサポートが出来ている職場のようです。まずは上司の方がおっしゃるとおりナチュラルサポートを受ける形で働き、徐々に見えてきた課題があれば合理的配慮を受ければよいのではないでしょうか。ご存知のようですが一般枠でも合理的配慮は受けられます。そしてさらに厳しい場合は、日本の場合は更に障害者雇用での法律による手厚いサポートも制度化されていますので、障害者雇用で行う仕事の種類や、働く環境を調整していくことになるでしょう。
発達障害の方は、真面目すぎて周囲に対して悪いと思いを感じてギリギリまで頑張ってしまう方が多いと思います。このため周囲としてもなにか異常が起きないかビクビクする状態よりはある程度しっかりと配慮や支援をルール化したり見える化したりしたほうが、過度な心配をせずそれぞれの仕事に落ち着いて取り組めるというメリットもあります。あまり支援を受ける受けないにこだわらず、周囲とのやり取りをしていただければと思います。
転職回数が多いことはどこまで不利?
Q2. 転職回数が多くてもオープン枠で転職は可能でしょうか。また外資系企業を紹介してもらえたりしますでしょうか?
A. 発達障害の人は、傾向として転職回数が多くなるのは確かだと思います。理由としては、自分の特徴に気づいておらず環境を変えれば上手くいくのではと根本的な対策をせずに点々としてしまったり、周囲からの理解が得られず適応不全になってしまったり、ミスや抜け漏れが多くて精神的に心を病んでしまって粘りや頑張りが効かなくなったり、興味や関心が数ヶ月程度で移ってしまい大小のキャリアチェンジを繰り返したりなどがあるでしょう。
今回のご質問の「転職回数が多い」場合がどの程度なのかわかりませんが、やはり今後雇用しようとする企業にとって良い情報では有りませんので、転職の理由や状況をきちんと説明し対策をとっている必要があります。その点で「オープン」、つまり障害者雇用ではそうした過去をしっかりと話しやすいということはあるでしょう。ですのでご質問へのお答えとしては「きちんと振り返りができていれば転職回数が多くても障害者雇用の就活でしっかりと戦える」ということになると思います。
少し気になったのは続けて「外資系企業」と有る点です。もちろん外資系企業も紹介先にありますが、外資系といっても殆どの場合働いている人は日本人です。このため外資系企業であっても日本的な文化は色濃いところがほとんどでしょう。もしも「日本の文化には合わないから外資系企業だったら転職を繰り返さなくても良い」というような振り返りですと、振り返りが不十分で今後も安定しないキャリアになってしまいそうです。一人だけではなく当社のような福祉の支援機関や、病院やクリニックなどの医師や専門家とこれまでをしっかり分析してください。
なお、個人的には、外資系企業のほうが良さそうに見える理由は「外資」だからではなく、わざわざ日本でビジネスをするぐらい大きくて元気な組織であるため、まっとうな人たちが働いている職場である可能性が高いことがあります。ですので、日系か外資かというよりも、きちんと理解してくれるような人達がいるまっとうな組織かどうかを考えていくほうが、自分にフィット職場に出会えるスピードが早まる気がします。
支援には本人の意志が必要
Q3. 最終的には本人の意思で発達障害として 就職支援を受けなければならないですか?
A. 障害であっても病気であっても、ご本人が改善したい、治したい、と思うことが治療や支援への第一歩になります。発達障害という言葉を使うかどうか、あるいは他の切り口が使えるかどうかは、それぞれの場合で違うのですが、少なくとも困り感が本人が有り、その困り感のためにご本人の意思で動こうということが就労支援を受けるためには必要になると思います。もちろん親や周囲から見ると不十分に思われる程度の向き合い方である場合もあるでしょうが、困り感からそっぽを向いたり、発達障害やそうした特性を否定したりしている状態では、支援は受けづらいものです。
一方でネガティブな面があるからそれを修正しないといけないというロジック・物語に周囲は陥りがちですが、対策によってポジティブな面が増えるからと言い換えをするだけで本人が課題に向き合ってくれることもあります。「水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という諺にもある場面で、水を飲まないと死ぬストーリーを伝えていくか、水を飲むと生き生き暮らせるというプランを提示したほうが良いかというと、後者であることは明らかでしょう。言うは易く行うは難し、ではありますが…。当社では発達障害という言葉に悲観的に向かい合わせるようなことはしていない一方で、色々な手練手管も使いながらも前向きに課題に向かいってもらうように努めています。
4. Kaienの一ヶ月を振り返る 職場の「常識」との付き合い方 発達障害の人の視点で議論してもらいました
この1か月のKaienのイベントやニュースをまとめてご報告します。
■19.08.28 水増しから1年 中央官庁が障害者雇用率を発表 ~最新の6・1報告(ロクイチ)~
■19.08.30 職場の「常識」との付き合い方 発達障害の人の視点で議論してもらいました ~キスド会 2019年8月 開催報告~
■19.09.05 「ダイバーシティーワークショップ ~発達障害の強みを生かすマネジメント~」を開催
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます
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