「発達障害への理解がある職場で働きたい」方向けの説明会

2020年12月号
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Kaienニュースレター 2020年12月号

1. 「発達障害*への理解がある職場で働きたい」方向けの説明会 12月は4社が開催

すべてオンライン開催。内定率は10%超のイベントです。どなたでもご参加いただけます。

  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング 12月11日(金)/12月21日(月)
  • アクセンチュア 12月16日(水)
  • ISIDグループ合同説明会(①電通国際情報サービス/②ISIDブライト)12月18日(金)

精神・発達障害の方向け マイナーリーグ採用説明会

 

2. YouTubeチャンネルからピックアップ 「IT開発領域で異能が活躍するための仕組みづくり」

KaienのYouTubeチャンネルから厳選動画をピックアップ。ウェブサイトでご確認いただけます。

厳選動画をご紹介

①発達障害の強みを活かす先進企業 第1回『特例子会社 デジタルハーツプラスが手掛ける「IT開発領域で異能が活躍するための仕組みづくり」』(2020年11月13日開催)

精神・発達障害の職場環境整備に特化したサテライトオフィスで、5名のエンジニアがシステム設計やコーディングなどIT開発領域で活躍しています。畑田社長にお話を伺いました。

  • ゲスト:デジタルハーツプラス 代表取締役 畑田康二郎氏
  • 聞き手:Kaien 代表取締役 鈴木慶太

②『発達障害 親の会  ”あすの姿”を考える』(2020年11月15日開催)

発達障害の親の会。自閉症協会やLD親の会など全国的な組織がある一方で各地で小規模な集まりが日々開催されています。社会に行政にメッセージを届けるためにはどのような連携が可能なのか。親の会の明日の姿を4人によるディスカッションで探りました。

  • 東京都自閉症協会 理事長 今井忠さん
  • 親の会ビリーブ 主宰 かまくらさん
  • あつまれ!発達凸凹ちゃん 主宰 りょう育ママさん
  • 株式会社Kaien 代表取締役 鈴木慶太

3. イベント情報 【支援者向け】今日から使える!発達障害の支援ノウハウと職業訓練プログラムの活用方法

今後Kaienでは下記のイベントを予定しています。詳しくはウェブページから。

ウェブ開催!無料イベント

講演・研修依頼

4. 今月のQ&A <就活中の息子は無自覚 助けてください>

お寄せいただいた質問に当社代表取締役の鈴木慶太がお答えします。

コミュニケーションスキルを身に着けたい

Q1. パソコンの技術も身につけたいが、一緒に働く方とのコミュニケーションが上手くいかず仕事が続かない。また、働く上で困っていることを伝えても理解されない、助けてもらえないことで、病状が悪化してしまう。コミュニケーション面のトレーニングはやっているのか知りたい。

A. コミュニケーションのスキル向上。Kaienでもちろん行っています。どのように喋り始めるのか、どのように会話を終えたほうが良いか。自分の言いたいことをどこまで伝えるか。相手の気持ちを害さない方法は。などです。

一方で多くの方を見ていて感じるのが、コミュニケーションというよりも3者以上の集団において、自分をどう表現し、どう安全に人間関係を作れるかだと思います。つまり多くの方がコミュニケーションスキルとおっしゃっていることは、自己理解・他者理解・自己表現・感情コントロール・目標設定・レジリエンス獲得など様々な要素が重なっています。

つまり、トレーニングによる知識だけではなく、体験によって体得していくものだということです。体験は心地よいことばかりが起こるわけではなく、不快なことや失敗も起こりえます。あまりに急速度で進むとかえって心理的に悪影響を及ぼします。

Kaienでは知識も理解しながら(おおむね午前中に行います)、職業訓練などの場で集団を体感する(おおむね午後に行います)。それによって安定した働きが出来るようになると思います。

離職後5年間、社会生活をできていない

Q2. 現在、障害者年金を受給していますが、離職してからの5年間、全く社会生活をしていません。そのため、人との関係に不安があります。社会参加できるのかが不安です。他の卒業していかれた方々のように自分もなれたら良いのですが、正直なれるとは思っていません。ですが、前向きな気持ちで、説明会に参加したいと思っています。

A. 確かに自分以外の他者と関わるのは不安ですよね。一方で、社会をどう定義するかは重要です。社会学で定義する社会は自分一人でもOK。つまり自分という厄介なものと5年向き合ったということは立派な社会勉強だと思います。むしろ自分より他者のほうが優しく想像しやすいものとも言えるかもしれません。前問とも重なりますが、ちょうどよい速度で社会を広げていただければと思います。

就活中の息子は無自覚 助けてください

Q3. 親は愛知県に在住。息子は神奈川にて1人暮らし。大学4年生。就活中だが上手くいかずまだ就職先が見つからない状況です。本人は発達障害の自覚がありませんが、小学生の時に診断されています。小学、中学生、高校、大学と先生ともめています。本人の軽はずみな言動をして相手をかなり怒らせてしまっています。今回、親戚の会社で働いてみないか、と言われたのですがそこでも親戚の怒りをかうような言動をしてしまったらしく、その会社に就職することも難しくなってしまった状況です。本人は全く自覚がないので母の私が危機感を感じてメールを致しました、助けてください。

A. 学生のうちはなかなか自覚が得られないものです。最終的に困っていないからです。実際、大学は卒業できそうですし…。

一方でこれから社会の壁に阻まれることが多く、心や身体に影響が出ないか心配です。良い意味で失敗しないと自分の理解、社会のルールは本当の意味ではわからないですし、これからはその失敗を痛いほど体験することになると思いますので、ご家族としてはその傷を癒やす場になるようにして頂きたいと思います。

ああ親は貴重だなと思ってくれたら自己理解や支援機関につながることも徐々にしてくれるかもしれません。もしかしたら5年10年かかるかもしれません。でも20年、30年かかるよりははるかに良いです。焦らずゆっくり進んでいただければと思います。

教職に合格したけれど自信がない

Q4. ありがたいお話で教員採用試験に合格をいただいています(令和4年度採用)しかし、自分がADHDであると、自治体にうちあける勇気がなく、一般枠でありますし、SOSを出すことがとても苦手、最近忙しくてどんどん自分がぼろぼろになっている実感があるため、教員をする自信はまったくありません。若干、周りの人たちに影響されて受験した感じもあり、自分が本当にやりたいこととは何なのかもみつかりません。

A. 難しいですね。受かったのですからまずは1ヵ月でも挑戦してみてよいのではないかと思いました。もちろん教員が途中で止めると大きな穴には現場で感じられてしまい迷惑がかかるでしょう。しかし教育委員会は巨大組織ですし、代わりはいくらでもいると思うからです。周囲に影響されたにせよ、ご自身が採用試験を通じて動けたのはやる気がないわけではないと思いますし、自分のやりたいことは神から啓示があるわけでもなく、5年10年20年30年の(失敗がふんだんに詰まった)経験の中で徐々に形作られていくと思います。機会を与えるのは貴重ですので、気楽に挑戦してみてはどうでしょうか。うまくいかなかったらそこで考えればよいと思います。

性同一性障害の就職と支援

Q5. 発達障害はグレーゾーンで、うつ病と性同一性障害があります。希望する性(男性)として通所、就労したいと考えているのですが、可能でしょうか。

A. はい。性同一性障害の部分。すべての企業が理解してくれるわけでもなく、また理解ある企業でも理解が出来ないと思われる人がいるかもしれません。しかし当社は問題ないですし、社員もほとんど理解してくれていると思います。実際スタッフにもいます。あまり特別なことと思わず通っていただき、一緒に就職活動をして頂ければと思います。

就労移行か生活訓練か

Q6. 自立訓練か就労移行かで迷っている大阪の天六は、どちらも行っている事業所でしょうか?

A. いいえ。大阪天六(天神橋筋六丁目駅すぐ)の事業所は就労移行のみ。自立訓練(生活訓練)は大阪福島(梅田駅隣の福島駅すぐ)で行っています。生活訓練と就労移行支援はどうしても内容が重なるところもあり、どちらが良いか悩まれることもあると思います。また特に就労移行支援は当社の場合待機の期間がまだ若干あるためそこも問題を複雑にしているかもしれません…。どちらがよりよいかは下記チェックリストをご参考にしていただくとよいと思います。

チェックリストで当てはまる項目が多いほど“生活訓練”がお勧め。少ないほど“就労移行”がお勧め。

  • これまで学業で精一杯で、将来を考える余裕*がなかった。
  • 睡眠を中心とした生活リズムがまだ整っていない。
  • 食事・洗濯・片付けなど、日々の生活が親任せである。
  • 自分一人でお金の管理ができない、あるいは上手にお金を使えない。
  • 服薬管理を含め病院・クリニックとのやり取りが一人では難しい。
  • 健康保険・年金・障害福祉など行政制度を知らない(使えない)。
  • 怒りや悲しみ・不安などの感情コントロールの方法を知らない。
  • 対人コミュニケーションが苦手で、喋りすぎ(喋らなすぎ)である。

自立訓練(生活訓練)サービスについて

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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