「棋士には多いかも…」天才棋士・渡辺明九段と語る才能の伸ばし方・将棋界からのヒント

2023年8月号
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1. 配慮が得られる 得意が活かせる お勧め求人

”とがり”を活かす! 障害者雇用 就職・転職サイト「マイナーリーグ」のお勧め求人をご紹介します。

  • 株式会社ライフギアコーポレーション:三菱商事グループの企業として、履物の輸入取引を中心に企画、開発、生産、物流までを含めた、「靴の専門商社」です。この度は人事総務部の業務や情報システム部の業務を行うアシスタントを募集いたします。様々な業務から、ご自身のお力や希望に合わせて業務をお任せいたします。
  • 株式会社SUPER STUDIO:エンジニアリングとコンサルティングの機能を自社に兼ね備えた国内唯一のD2C特化支援企業です。この度、人事労務の業務や事業部側の業務支援をメインにお任せする「業務支援チーム」のメンバーを募集いたします。業務の幅が広く、ご自分の力量ややりたいことに合わせて業務をお任せします。在宅勤務と出社対応で選択が可能で、在宅勤務の場合でも、オンラインで在籍状況がわかるバーチャル機能のシステムを導入しているため、常に会話ができる環境が整っています。
  • アクセンチュア株式会社:同社では、インクルージョン&ダイバーシティという企業理念のもと、障がいの有無に関わらず、社員が活躍できる職場環境整備に取り組んでいます。その取り組みの一環として、Kaienと共同で、2020年に「精神・発達障がいのある方が強みを生かして働くことを目的としたサテライトオフィス」を設立し、立川・横浜の両拠点で沢山の社員が高い定着率で活躍しています。そして、メンバー増員のため、新たにサテライト大阪(中津)を立ち上げました。今回は、東京(立川)・横浜(生麦)・大阪(中津)の3拠点で募集しています。

マイナーリーグはこちら(企業名、フリーワードで検索!) → https://mlg.kaien-lab.com/
マイナーリーグ採用説明会はこちら → https://www.kaien-lab.com/job/job-interview/
支援者の方向けご案内はこちら → https://mlg.kaien-lab.com/pages/for_support_organization

2. 「棋士には多いかも…」天才棋士・渡辺明九段と語る才能の伸ばし方・将棋界からのヒント

来月(2023/9/17 日曜)のニューロダイバーシティサミットに登壇が決まったトップ棋士の渡辺明九段。先日、千駄ヶ谷の将棋会館に事前打ち合わせに行ってきました。

渡辺明さんはつい先日の名人戦で激戦の末、藤井聡太七冠にタイトルを譲り渡すまで10数年にわたりタイトルホルダーであったトップ棋士。一方で「天才棋士の日常を妻が描いてみたら大反響だった」という妻で漫画家の伊奈めぐみさんの『将棋の渡辺くん』ではコミカルな日常も伺えます。

今回は『将棋の渡辺くん』で渡辺九段のIQが公開(通常域の99とのこと、詳しくは『別冊少年マガジン2022年7月号』)されたことから、当社の企画立案者がIQやギフテッド・才能の育み方についてお話し頂けるのではないかと打診。お忙しい対局の合間ではありますが、無事お受けいただいたため実現しました。

伊奈めぐみさんはTwitterを使っています: 「本日『別マガ』7月号発売です。今月は真面目なテーマを描きました。いつも真面目ですが。 https://t.co/dTWEPVldKW」 / X

【動画】本当にIQ99? 天才棋士・渡辺明九段と語る「IQ/発達障害」 能力の凸凹への向き合い方 才能の伸ばすためのヒント(2023年9月 イベント登壇決定!)

お会いしたところ腰の低い、偉ぶらない、テレビやネットで見る人そのままという印象でした。渡辺明九段ご本人は「周りが良く見えている棋士」として知られているらしく、一方で「棋士の中には特性が強い人が多いかも」と仰っていましたので、将棋界が個性豊かな棋士を包容する力がなぜあるのかという不思議についても伺っていきたいと思っています。

渡辺明九段の登壇はニューロダイバーシティサミットの初日。14時30分からの予定です。ネット無料配信(事前登録要、全編の見逃し配信の予定なし)するほか、会場は少人数で間近でお話が伺えます。

詳しくは次の特設サイトでご確認ください。

特設サイト: https://sites.google.com/view/kaien2023

3. TikTokアカウントを開設

ショート動画のみですが、KaienでもTikTokのアカウントを作ってみています。ぜひフォローしてください。 https://www.tiktok.com/@KaienJp

4. メディア・講演情報

講演(実績)
  • 7/13 港区発達障害支援室「発達障害者・精神障害者雇用支援セミナー」(東京・港区)
  • 7/15 江戸川区発達相談支援センター 公開シンポジウム「ライフステージに応じた発達障害の支援を考える」(東京・江戸川区)
講演(予定)

講演研修依頼: https://corp.kaien-lab.com/media-lecture/lecture-request
メディア掲載一覧: https://corp.kaien-lab.com/category/media-lecture/publicity

5. 今月のQ&A <周りの人間が全て宇宙人>

お寄せいただいた質問に当社代表取締役の鈴木慶太がお答えします。なお質問はYouTubeの「お悩み解決ルーム」でもお答えしています。そちらもご活用ください。

<周りの人間が全て宇宙人>

Q1. 10年近くずっと鬱だと診断され、その治療をしてきた。33歳になって始めて発達障害と診断され、途方にくれている。周りの人間が全て宇宙人のような、遠い存在としか感じなくなった。どういう心持ちで就職を目指すべきか、教えてほしい。

A. 精神科医でも10年間発達障害という疑いにたどり着いていなかったということでしょうか。もちろん発達障害について詳しくない医者も年齢が高い医者を中心にまだいると思いますが、そうでないとしたらおそらく非常にうっすらとしていて見えづらかった特性の方かもしれません。

微妙に違うために気付けずにご本人も過剰適応を繰り返していたとしたら、これまでの辛さや苦しみの原因に説明がつくとともに徒労感や今後どうすればよいのか、分からなくなっているのかもしれません。それを「周囲が宇宙人に見える」という形で表現されているのかなと想像しました。

発達障害グレーゾーンについては以前の特別セミナーで取り上げていますのでぜひ原田先生のアドバイスを聞いてほしいと思います。

医師に聞く【発達障害グレーゾーンと双極性障害(双極症)】 講師:原田剛志先生(医療法人悠志会 パークサイドこころの発達クリニック理事長、専門:児童精神科)


なお私からは「どういう心持ちで就職を目指すべきか」についてお答えしたいですが、これは「楽になると思うならば働くことを目指す」でよいと思います。今の日本ではさまざまな福祉制度のもと、食べるために仕事をするということは必要ではなくなっています。つまり働くことは選択であり、自分のためになると思うならば働く、そうでなければ働くのを目指さなくてもよいと思います。

例えば、働くことは日中の多くの時間の居場所とすることを特定してくれ、いちいち考えなくてもよいという面があります。選択肢が多いことで人は苦しみ、疲れますので、仕事があるというだけで楽になれるという側面もあります。ポジティブな面が多いのであれば働くことを目指されると良いのではないでしょうか。

発達障害と診断されても診断されていなくても、周りと違っても違わなくても、ひょっとしたら自分だけが宇宙人でも、働く目的は変わらないと思っています。

<鉄道会社に就職を目指す>

Q2. 大学4年で就職活動をしています。鉄道会社に就職する事を希望しています。

鉄道が好きだから鉄道会社を狙っているのかな、と初見で思ってしまいました。もしかしたらそうではないかもしれませんが、好きを貫けるのは素晴らしいことです。好きをきっかけに生活リズムや社会スキル、仕事スキルを高めることも可能です。

ただし鉄道業界は激戦であることも確かです。他にも公務員を目指す方にもお伝えしていますが、就職希望を絞り込みをいつまで続けるか、何社チャレンジして結果が出なかったら、次のプランを考えるか。このあたりは早めに話し合って決めておいたほうが良いと思います。

鉄道好きの方には小田急電鉄の現役運転士が当社のYouTubeチャンネルに登壇いただきましたので是非ご覧ください。鉄道好きが鉄道会社で働く為のヒントがもらえると思います。

【発達の主張Live】不登校を学びの可能性に変える!『不登校経験を持つ小田急運転士がつくるオルタナティブスクール』

6. 公式アカウントに是非ご登録を!

Kaienでは「LINE」「Facebook」「Twitter」「YouTube」「TikTok」で、各種無料イベントや、発達障害*に特化した求人などお役立ち情報を配信しています。

YouTube最新動画 自己批判でも自己肯定でもない第三の道 自己批判から抜け出す『セルフ・コンパッション』

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます