「発達障害」を英語で伝えるには?急速な変化を読み解く

2023年10月号
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1. 配慮が得られる 得意が活かせる お勧め求人

”とがり”を活かす! 障害者雇用 就職・転職サイト「マイナーリーグ」のお勧め求人をご紹介します。

  • オムロングループ:「異能人材採用プロジェクト」オムロングループでは、ある分野では極端に苦といった個性があるものの、特定の分野に対しては常に優れた能を発揮する、高いポテンシャルを持っているのことを「異能財」と定義して、苦な部分を補完する環境を整え、得意な能力を存分に発揮してもらうことで、事業発展につなげていこうとしています。新製品の開発・研究領域で力を発揮したいと希望している、理系に強みがある財を積極的に採します。苦手な部分に理解と配慮を受けながら、得意を活かして働きたいの申込をお待ちしています。
  • アクセンチュア株式会社:同社では、インクルージョン&ダイバーシティという企業理念のもと、障がいの有無に関わらず、社員が活躍できる職場環境整備に取り組んでいます。その取り組みの一環として、Kaienと共同で、2020年に「精神・発達障がいのある方が強みを生かして働くことを目的としたサテライトオフィス」を設立し、立川・横浜の両拠点で沢山の社員が高い定着率で活躍しています。そして、メンバー増員のため、新たにサテライト大阪(中津)を立ち上げました。今回は、東京(立川)・横浜(生麦)・大阪(中津)の3拠点で募集しています。
  • トゥモローゲート株式会社:日本中のオモシロイ会社を発掘し、企業ブランディングを仕掛けるブラック”な”企業が存在。オモシロイを発想の原点に、誰もが驚く、楽しめる、遊びごころ溢れるブランドコンセプト設計が強みの真っ黒な組織です。ミッションは「世の中にきっかけを」VISION目指す方向性「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る。」そんなたくさんのカラー(個性)が集まった会社でオモシロイを一緒に創ってみませんか?大阪本社・東京でWEBデザイナーとフロントエンジニアを募集中です。

マイナーリーグはこちら(企業名、フリーワードで検索!) → https://mlg.kaien-lab.com/
マイナーリーグ採用説明会はこちら → https://www.kaien-lab.com/job/job-interview/
支援者の方向けご案内はこちら → https://mlg.kaien-lab.com/pages/for_support_organization

2. 「発達障害」を英語で伝えるには?急速な変化を読み解く

当社がニューロダイバーシティサミットJAPANを開催するきっかけになった、米国スタンフォード大学が主催する「スタンフォード・ニューロダイバーシティ・サミット」が10月1日~3日に開催されました。

小中高・大学などの教育分野、雇用やアート、医学・メンタルヘルス、行政・法制度など30時間以上にわたって発表や議論が行われました。当事者による起業や触法・刑務所における人権などアメリカだからこそ日本よりも注目されやすい分野の話題も深く掘り下げられていました。

今回も日本から参加し、発達障害を巡る英語での表現の仕方の変化が特に印象に残りました。LGBTQと関連した流れや、障害の医学モデルから社会モデルへのシフト、企業におけるダイバーシティ経営の高まり、ニューロダイバーシティという単語の広がりなどの要素からここ数年で用語の変化が見られます。

動画にもまとめましたのでご覧ください。

3. メディア・講演情報

メディア
講演(実績)
  • 9/15 東京ソーシャルファーム事務局 勉強会(東京・新宿区)
  • 9/16 相模原市 インクルーシブ・プログラム開発事業 啓発連続講座 「人生ってなに?」「働くってなに?」「ずっと学ぶってなに?」(神奈川・相模原市)
  • 9/17・18 【見逃し配信 受付中】『ニューロダイバーシティサミットJAPAN 2023』(オンライン・都内他)
  • 9/21 東京都自閉症協会 アスペ部会「9月定例会」(東京・杉並区)
  • 10/1 NPO法人ブリッジフォースマイル スキルアップ研修「子どもの“発達障害”理解」(オンライン)
講演(予定)

講演研修依頼: https://corp.kaien-lab.com/media-lecture/lecture-request
メディア掲載一覧: https://corp.kaien-lab.com/category/media-lecture/publicity

4. 今月のQ&A <障害福祉の自費利用は可能か>

お寄せいただいた質問に当社代表取締役の鈴木慶太がお答えします。なお質問はYouTubeの「お悩み解決ルーム」でもお答えしています。そちらもご活用ください。

<障害福祉の自費利用は可能か>

Q1. 3年前に横浜の就労移行センターに、1年半通っていましたが、そこの職員の方たちの画一的な対応で、鬱状態がひどくなり、通えなくなりました。受給者証?があと半年分しか残っていないので、自費で通うとなると、どのくらいの費用が必要かを知りたいと思っています。

頂いた内容から「就労移行支援」を利用されていたと理解しました。就労移行支援は障害福祉サービス。つまり法律に基づいた税金を活用したサービスのため「制度外」での利用は出来ません。このため、就労移行支援以外の障害福祉サービスを利用するか(例えば当社だと「自立訓練(生活訓練)」でしたら新たに2年使えます)、障害福祉サービス以外の就労支援サービスを活用するか(例えば「ハローワーク」の職業訓練など)、民間サービスを活用するか(例えば当社の「ミッテル」というウェブアプリ)になるでしょう。

ただし障害の特性が就職を目指す場合、やはり就労移行支援が最も就職者が多いですし、サービスが手厚いでしょう。今回2年しか使えないのか、念のためお住まいの自治体に確認されると良いかもしれません。新たに障害福祉サービス受給者証の期限を2年にして発行してくれるケースも稀にですがあるためです。

【参考】総合支援システム [ミッテル] ~当事者・家族を支援のまんなか(ミッテル)に~

<自立訓練(生活訓練)を利用して欲しい人>

Q2-1. 現在、無職で昼夜逆転しており、自立訓練をして生活を整えたいです。神奈川県での一人暮らしを考えていて、一人暮らしをしながらKaienに通うことをしたいと思っています。

Q2-2. 自立支援から就労支援への移行はどのようになっているのか

Q2-3. 今年4月に入学した大学に適応できず、9月に中退しました。今後の生活設計を考えるにあたり、他の会社ともプログラム内容を比べ、娘にはカイエンでの生活訓練が一番良いと思い利用を検討しています。

実は障害福祉サービスで非常に単価が高い、つまり儲かりやすいのが「就労移行支援」です。このために各社が就労移行支援を立ち上げ、さまざまな宣伝文句で利用者を集めています。残念ながら、中には就労移行の段階ではない、生活リズムが整っていなかったり、就職活動への意欲が少なかったり、学業が残っている学生などを、強引に勧誘する例があり、トラブルも目立ってきています。

当社が3年前に自立訓練(生活訓練)を立ち上げたのは、就労移行支援とのミスマッチが多く見られるためでした。上記のように生活リズムを整えるにも最適ですし、実は学生で休学中の方が通う先としても行政が認めてくれます。(今回は既に中退されたということでもう少し早く当社に気づいていただければ良かったなぁと思いました。)

なお自立訓練(生活訓練)の卒業後の行先は多様ですが、やはり就職や就労移行支援などを次のステップにされる方が多めです。つまり将来の自立・就職のための基礎固めとして、よりこのサービスが広がってほしいと思っています。(就労移行支援は全国に3000ヶ所、自立訓練(生活訓練)は1200ヶ所ほどです。当社では7か所を運営し今後少しずつ拡大させたいと思っています。)

【参考】Kaienの自立訓練(生活訓練)