Kaien神奈川エリア(川崎・横浜)担当の須賀です。
Kaienではこの7月に3つのテーマで支援者・医療従事者の方々向けのセミナーを開催します。題して「最新の発達障害者支援を学ぶセミナー」です。その第1弾を7月23日にKaien川崎にて開催しました。川崎でのテーマは今年4月からスタートしている福祉の新事業「就労定着支援事業」です。
猛暑にも関わらず、企業、支援機関、行政、医療機関など幅広い分野から16名の方がお集まりくださいました。また今回はKaienからの話題提供のみならず、楽天ソシオビジネス株式会社の代表取締役副社長、川島様にもご協力いただき、企業の中の最先端の障害者雇用マネジメントの実際をご紹介いただきました。
始まったばかりの就労定着支援 Kaienの取り組みをご紹介
4月からスタートしている就労定着支援事業ですが、まだ開所している事業所は多くないとお聞きしています。Kaienも4月からKaienの就労移行支援を経て就職された方々を対象に「プレ開催」という形でスタートしています。正式開所は首都圏5事業所で10月を予定しています。KaienやKaienの就労定着支援をご利用予定のみなさんが目指しているのは、単なる職場定着ではなく、職場で活躍し、キャリアアップしていくことです。キャリアアップと一言でいっても、人それぞれのキャリアアップがあります。Kaienでは、評価UP、給与UP、正社員登用、より活躍の幅を広げるための転職など、就職後数年(さらにその先も)にわたるスパンでの目標を実現していくためにサポートに力を入れています。その最大の目玉が面談とともに参加していただける、「土曜日セッション」です。
職場定着やキャリアアップにおいて重要なポイントについて、テーマを設定し、土曜日のお昼からセッションをしています。上記がセッションの一例です。個別の面談だけでなく、発達障害を抱える仲間と場を共にすることによって得られる気づきを大切にしています。まずは自分で考える、その後にみんなの考えを聞く、自分の考えを話すという流れです。「自分の考え方の癖がわかった」とか、「普段意識できていないところを意識化することができた」といった感想を寄せてもらっています。
セミナーでは、制度の詳細も含め、参加者の皆様から数々のご質問をいただきました。就労定着支援は、当該事業所だけでなく、企業、医療、生活など多岐にわたる関係者との連携が必要となります。そういう意味でも、今回お集まりいただいた皆様とのご縁を今後もより一層深めていきたいと強く感じた次第です。
楽天ソシオビジネスの川島様の熱い想いに触れる
今回のセミナーに当たり、職場定着や社員教育、人事評価などで先進的なお取組みをされている楽天ソシオビジネス様にご登壇をお願いしました。発達障害に限らず、身体障害、知的障害、精神障害などあらゆる特性をお持ちの方々を採用し、その特性に合わせて業務アサインをされています。またカウンセリングルームの設置や採用後の研修制度など、充実した環境を整備されています。さらに評価制度や昇進制度といった社員のモチベーションアップの仕組みを構築されています。その内容を余すところなく共有いただき、非常に貴重な機会となりました。しかし、何といってもその場を共にした一人として、強烈に印象に残ったのは、10年間の会社と川島様の歩みです。障害があっても戦力として働くのは当然、働いた分の評価を正当に受けるのも当然というお考えのもと、働く社員をエンパワーし、時として経営とも戦ってきたというところに、「スーパー特例子会社」を掲げる会社の強さと川島様の覚悟がひしひしと伝わってきました。
Kaienへのアクセスは夏から秋がねらい目です
今日もご参加の皆様から、「Kaienさんは利用するのに待機が必要なんですよね?」というご質問を複数お受けしました。大変恐縮ですが、現在首都圏7事業所すべて満席で、利用までにお時間をいただいていることは事実です。ただ、人の動きにはやはり波があり、夏から秋にかけては待つ期間が短め。拠点によっては手続き開始まで2ヶ月程度と予想されます。今がチャンスです!是非Kaienの利用説明会にお越しください。就職から定着、キャリアアップまで、安心してご利用いただけます。
「土曜日の職業訓練体験」へのご参加については、まずはご利用説明会からお越しください。