ガクプロスタッフの末吉です。普段は、ガクプロで発達障害*(疑い含む)のある大学生や大学院生、専門学校生のサポートを担当しています。
今回は、8月15日・16日の2日間で行われた、発達障害のある大学生向け短期就活講座についてレポートします。参加者の皆さんには、Kaien/ガクプロ支援のいいところをぎゅっと詰め込んだ特別プログラムを受講してもらいました。
1日目~自己理解を深めよう!~
1日目のプログラム内容を紹介します。プログラム全体を通して、自分の今の状況を把握して自己理解を深めていきました。
しゃべり場
座談会形式で、「働くうえでの不安」を話し合います。一人ひとりの話に、「それ、わかる!」「そういうこと、自分にもあったよ~」という共感の声が多くあがりました。
よろず相談
参加者が一人ひとりスタッフと個別相談をする時間です。今後の就活、まず何から取り組めばよいかを個別にアドバイスしました。
仕事力を測る
午後はデータ入力や軽作業の体験で、自分の仕事の正確さ、スピード、効率の良さを測りました。作業のスピードはゆっくりだけどミスが少ない慎重派、ミスは多めだけど作業スピードは速い人…など様々です。事務作業での自分のミスの傾向や作業スピードを認識してもらいました。
2日目~次のアクションを明確にしよう!~
2日目は、就職活動へのより具体的な対策をしていきました。また、就活に向けての目標を一人ひとり考えて、各自が次にどんなアクションを起こせばよいかを明確にしていきました。
ようこそ先輩
ガクプロを卒業して企業で働いている先輩に、就活の様子や普段のお仕事のことなどお話をしてもらいます。発達に凸凹を持った先輩が社会人としてどのように生活しているか、参加者からの質問も活発に出ていました。
就職活動基礎講座
就職活動って、いつ何を準備すればいいの?一般枠と障害者枠での就職ってどう違うの?自分に合った会社の探し方って?などなど、就活の基本的な「知りたい」に答える時間を設けました。この時間の最後には、スタッフのアドバイスを受けながら、一人ひとり就活に向けてまず何に取り組むべきか目標を立てました。
面接練習
お昼休みをはさんで、午後は面接練習です。まず面接の臨み方について説明した後、参加者同士で練習しアドバイスしあいました。そして、一人ひとりスタッフと個別に面接のシミュレーションの時間を取り、個別にアドバイスをしました。
参加した30人の感想から
2日間のプログラムを通して、
「同じ障がいをもつ同年代の人と関わる機会が今までなかったので貴重な機会となりました。」
「自分の特性(特に仕事においての)の理解を参加前より少し深められたような気がします。」
「就活がより現実味を帯びてきたと思う。障害者枠の就職についてより理解が深められた。」
などの感想が寄せられました。
9月以降も1日集中の講座でお待ちしています!
9/17(日)、10/15(日)、11/23(木・祝)のそれぞれで、1日集中の就活講座を実施します。就活って何から準備を始めるの?障害者枠と一般枠はどう違うの?自分の強みって何だろう?会社選びってどうすればいいの?…そんな疑問・不安を持っている大学生の皆さん、ぜひ参加してみてください。
もちろん、大学1年生や2年生も大歓迎です。少しずつ、大学を卒業した後のことを一緒に考えてみませんか。今回の講座はバークレイズ証券による社会貢献事業の一環のため、無料でご参加いただけます。
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます