オラクルのニュースリリースから
日本を含む11カ国、12,000人調査:82%が、人よりロボットがメンタルヘルスを上手く支援と回答
機械翻訳的な内容なので読みづらいですが副題にある通り、
- コロナ禍によって2020年は最もストレスが多い年となった
- 世界中の従業員の78%のメンタルヘルスに悪影響
- 85%が、仕事でのメンタルヘルスの問題が家庭生活に悪影響を及ぼしていると回答
- 68%が、仕事上のストレスや不安を上司よりもロボットに話したいと回答
- 76%が、企業が従業員のメンタルヘルスを今以上にサポートすべきであると回答
とのこと。
AIを支援へ 進み始めた研究と現場
率直な感想は、本当かな…というものです。現場でやり取りをしていてそこまでAIやロボットが(下記参考にある他の研究では最も消えづらいといわれる職種でもある)カウンセラーの仕事を奪うのかなと感じました。
【参考】発達障害と仕事 オックスフォード大学の702職種調査『あと10年で”消える職業”』の原文を読んで
一方で当社の界隈でも、チャットボットによる簡単な支援が出来ないかという研究は進んでいるようですし、ある程度のことは近い将来にできてくるのかもしれません。
Kaienでも「一問目は定型化」している
実際、当社の支援でも実は一問目はある程度定型化しています。それは利用の最初の時も、定着支援の時もです。
【参考】効果的に定着支援を行うために 課題や特性でタイプ分け ~Kaienの就労定着支援 データで読み解く~
福祉も科学になる
とはいえ、一問目が定型化されており、そこからのやり取りはまだまだ人間同士の領域かもしれませんが、二問目までAIやロボットに任せられるかもしれませんし、簡単なやり取り以外を人間が任されるかもしれません。
福祉も近い将来科学になる。例えば野球や将棋など特にスポーツなどで進んでいる数値分析が障害福祉や支援の現場でも活用されるのだと思います。
この流れに乗るか、乗らないか。当社は乗る派です。
より安価に支援を受けられ、人間の支援者はより複雑なところに特化できるポジティブな変化だと受け入れていきたいです。
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴