採用熱は本物 発達障害の強みに着目する企業が増えています

Kaienマンスリーレポート(2018年4月)
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Kaienの水口です。今月から、法人営業を担当しています。

毎月、発達障害*に特化した就労移行支援Kaienのご利用者の就職の状況をお伝えしている「Kaienマンスリーレポート」。今月は、当社への求人を通じた企業の採用情勢について書きたいと思います。

3月も、新着の”独自開拓求人”が続々と追加

2018年3月のKaien就労移行支援7事業所全体での就職実績は12名でした。ご入社された皆さま、おめでとうございます! そして4月になった現在も、続々と内定・入社が報告されています。最終的に4月がどんな結果になるのか、今から楽しみにしています。

Kaienの好調な就職実績を支える要因の一つに、求人の豊富さがあります。月末時点で当社内に公開されている、発達障害に特化した「Kaien求人」の企業数は約100社・求人総数は約130件。全て ”現在募集中” のホットな求人です。3月にはさらに新着企業の求人(実習のみの募集含む)が6社追加され、求人情報を更新した企業も10社ほどありました。「Kaien求人」とは、発達障害のある方を積極的に雇い入れている企業からKaienに直接いただく障害者枠の求人のことで、特性への理解がある会社ばかり。ハローワークの求人に比べてもマッチング率が高いのが特徴です。

企業の採用熱は本物。その背景は?

当社にいただく求人が増えている理由は大きく2つあると考えています。1つ目は、企業の障害者雇用の情勢です。企業業績の好調に伴って雇用が拡大しているのは、一般枠だけではありません。障害者手帳を持った方を雇用する障害者枠においても、積極採用をアピールする企業は増えています。その背景には、障害者の法定雇用率が2018年4月から2.2%に引き上げられる法改正があり、従業員数の多い(法改正のインパクトの大きい)大企業を中心に、採用活動が活性化していることは間違いありません。

当社主催のKaien合同面接会の様子
4月にも12社をお招きして開催予定です

そして2つ目の理由は、発達障害への注目度の上昇です。障害者雇用の世界においても、「戦力になる優秀な人」は企業による奪い合いがますます激しくなっています。これまで身体障害の方を中心に採用してきた企業やこれから障害者雇用を始める企業の中には、勤怠が安定し、特性や強みを活かせる職場での活躍が見込め、まだ採用し尽くされていない有力な採用ターゲットとして、発達障害の方に注目が集まり始めているのです。

発達障害の方向け 就活・転職サイト「マイナーリーグ」

発達障害に特化した就労支援で、チャンスを活かす

Kaienの就労移行支援では、「Kaien求人」の積極的な開拓はもちろん、職業訓練を通じた適職のアセスメントや、効果的な就活のための支援ツールの開発、キャリアカウンセリングを通じた就活のナビゲートなど、利用者お一人お一人が納得のいく就職ができるよう、充実した支援を行っています。発達障害の方への企業の門戸が徐々に広がっている今、その追い風に乗って一人でも多くの方が適職に出会えるよう、今後もサポートを続けていきたいと思います。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます