Kaien社長の鈴木です。
スタッフ研修に大物来る
今日は終日、発達障害クリニック 神尾陽子先生にスタッフ研修をしていただきました。「シリーズ 医師と語る 発達障害」でインタビューを行った時に、「Kaienらしい研修をすべき」というご助言を頂き、それから1年も経たずに実現することが出来ました。
[参考] 『理想の医療とシステムを目指して』 発達障害クリニック 神尾陽子医師
支援経験が数年~10年超という当社のエース級(+エース期待組)が各拠点から集まり、ケース検討を含めてたっぷり5時間、濃密な時間を過ごすことが出来ました。当社の窓口担当がよく頑張ったというのもありますが、先生側もびっくりするほど事前の遣り取りを熱心にして頂き、良い研修になったと思います。(自分も講演をさせていただくことがあるのですが、先生の熱の入った事前準備を見て、いやはや自分は準備レベルがお粗末だと反省しました…。)下記が当社スタッフの感想です。
その人の発達障害特有の感じ方、考え方をよく理解しつつ、発達障害特性でないその人の気質や性格を知る。その上で、その人のヒストリーをリスペクトを持って聞く。 家族が子供を理解することで親子関係を安定させ、社会参加へ前向きな態度を育てる。 親の育児支援が重要。育児の労いの言葉をかける。 必要な情報のフィードバックから逃げないで、できることを助言する。
東大先端研の博士課程を目指す
夜は大学の先生から最新の福祉事情を聞きました。今日は一流の研究者・実践者に刺激を大いにもらう一日となりました。
で、以前目指そうと旗を上げた大学院博士課程。先生から東大の先端研が良いのではというアドバイスを頂きました。雇用や職業評価の世界に発達障害な認知アプローチをインストールして「世に問う成果」を出すというのがお題目になりそうです。医療や福祉と違って雇用や職業評価はまだまだ勘や経験が頼られていてサイエンスから程遠いと思います。そこに性格や経験ではない、発達障害というアセスメントや認知に基づいた適職・評価の仕組みを入れるには、たしかに学際的なアプローチを取れたらベスト。テクノロジーが入るのか、心理学が入るのか、社会学的なアプローチになるのかわかりませんが、先端研はごちゃまぜで、目指したい研究にフィットするかなという印象です。まずは入学目指して頑張りたいと思います。準備が進みましたらまたこちらで報告をしていきます。
[参考] 『発達障害の人へのエビデンスのある就労移行支援とは』 Kaien社長ブログ
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴</