[年末年始 特別企画] ADHD 起業・キャリアカウンセリング 発達障害も!ビジネスも!同時に相談できる

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前々から試してみたかった企画を実行します。

福祉でも医療でもない、キャリアカウンセリングでも、心のカウンセリングでもない、「ADHD 起業・キャリアカウンセリング」です。恥ずかしながら、自分の責任を明確にするため「鈴木慶太の」という冠もつけさせていただきました。

Kaienが支援しているのは「失業して困っている」一部の人達のみ…

これまで発達障害*の人向けの支援をしていて、発達障害の人の状況は下のような分類ができるのではないかと思っています。縦軸は能力、横軸はレジリエンス(タフネス、図々しさ)で分けています。

Kaienが既存の事業(就労移行支援、ガクプロ)などでお付き合いしているのは、緑色の「失業して困っている」人たちが圧倒的です。

今後は、黄色の「二次障害やひきこもり」の人へのサービスも当社で本格化させようと思っていますが、「無自覚」の方や「働きながら困っている」人向け、あるいは「スーパー当事者」向けは、福祉や医療ではサポートしづらく、新たな枠組みでなにかできないかなと以前から考えていました。

ADHDだからこそ起業にチャレンジしている

本当に発達障害で働いている人は多いのか、起業している人は多いのかという人もいるかも知れません。一つのデータがあります。今年発表された最新の調査(カリフォルニア大学、スタンフォード大学、コロンビア大学などの研究チーム)です。ここでは

  • うつ: 起業家の割合は30%、一方で人口比は16.6%
  • ADHD: 起業家の割合は29%、一方で全人口では4.4%

と、起業家の多くが明らかに高いリスクであることがわかります。

しかしこの調査で注目すべきは、ADHDは起業家に占める率が非常に高く、そもそも起業によってADHDの診断をうけるというよりも、ADHDだからこそ起業にたどり着いているのではないかと思われる点です。(つまり因果関係を、うつとは逆に考えたほうが良い。)

また起業までは至っていなくても、また診断にたどり着いていなくても、重要な業務を任されながら、発達障害の特性ゆえに悩んでいる人も、大企業にも中小企業にも多いのではないか。Kaienを起業してからずっと思っているところです。

既存のカウンセリングは片方にしか対応していない(ビジネス/起業 or 福祉/医療か)

つまり

  • 発達障害の人は、診断を受けていなくても、企業で活躍したり、自ら事業の立ち上げをしようとしている人もいる
  • だけれども、発達障害ゆえの苦しみや悩みを抱えているケースが少なくない。

というわけです。

一体こういう方々はどのようにキャリアを発展させてきたのでしょう。実はフィットするサポート・サービスがほとんどなかったのが現状ではないかと思っています。というのも、既存の福祉のサービスでは【診断】や【障害者手帳】、【障害福祉サービス受給者証】が必要で手続きが大変だったりします。またメンタルや発達障害的なサポートができても、ビジネスや起業の話ができる医療者や福祉関係者は皆無に近いということもあると思います。つまりサービスを提供する「二刀流」の専門性がないわけです。

いろいろと考えたのですが、まずはMBAも取得して、自分で起業もし、発達障害の支援も数千人してきた私が、フロンティアとして新しいカウンセリングサービスをするのがまっすぐな解決策ではないかと思いました。年末年始は時間もありますので、初回6500円(一応格安のつもりです…)ではじめて、2回目以降の希望があったらもう少し額をあげてカウンセリングサービスを継続的に提供しようと思っています。

支援をするという気持ちではなく、むしろ私としても新たな出会いや可能性を探りたいという、研究開発的な狙いもあります。

12/29と1/2、1/3にセッションをご用意

お申込みのところにも書きましたが下記が注意点です。

  • 福祉サービスではなく、全額が自己負担になります。初回は6500円、2回目以降は9000円となります。多くの方には高額となりますのでお申込みに際しての決断は慎重にお願いいたします。(お支払い後は料金の払い戻しはございません。ただし1回に限り、リスケジュールが可能です)
  • 失業中の方は行政によってほとんどの方が無料で受けられる「就労移行支援」、障害者雇用での転職を希望される方は「マイナーリーグ」、大学生・専門学校生は「ガクプロ」があり、無料または廉価でサービスを提供していますので、そちらをまずご利用ください。

お申込みは下記のウェブサイトからお願いします。皆様との共同作業で、発達障害の可能性に新しい可能性を拓けることを期待しています。

お申込み: https://adhd.doorkeeper.jp/

文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS大学生向けの就活サークル ガクプロ就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA) 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴社長ブログ一覧

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます