Kaien川崎でまたお一方の就職が決まりました!
Kaien川崎の藤川です。関東が梅雨入りする少し前、Kaien川崎からまた一人の方が企業に就職されました。就職先は、障害者雇用を積極的に行っている会社で、障害枠での入社です。この修了生「Tさん」は、かつて大学卒業後に一般枠で企業に就職された経験をお持ちです。また、ご自身の障害を認識された後に、別の会社の障害枠で働いたこともあります。
Tさんが困っていたことは…
Tさんは、訓練において、指示理解がとても正確で、作業も的確かつスピーディでした。そして、どんな作業を難なくこなしているように傍からは見えました。そうした様子を見ている周囲の人は、「Tさんは、いったいどこに困っているの?」と思うこともあります。しかし、おそらくは、そうした他者からの理解のされ方と、自己理解とのズレが、ご本人の中での辛さにつながっていたように思います。どんな人でも、周囲の強い期待が、ときにご本人の負担になることがあります。
訓練を振り返る 新たな環境へのチャレンジとチームワークの大切さ
Tさんが困難を感じていたことの一つは、周囲の人とのコミュニケーションでした。そこで、Tさんは、Kaienのスタッフと相談をした上で、通う拠点を変更して環境を変えたり、ご本人のクールっぽい「キャラクター」からはだいぶ離れている「元気のいい」職場を企業実習の先に選ぶことで、周囲とのコミュニケーションの取り方を変えようとしていきました。
Tさんは、修了に当たって次のようにお話しされました。
元々Kaien横浜で訓練してたんですけど、途中からKaien川崎で訓練を始めました。最初は家から遠くなるし、話せる人もいなくなっちゃって、嫌だったんですけど、毎日Kaien川崎に通うことで、だんだん慣れてきて、今では本当に来て良かったなっていう風に思っています。
僕は、目に見えるものに価値を重点的に置いてしまう傾向があるんですけれども、やっぱり人とのつながりだったりとか、チームワークっていうんですかね、同じチームの人たちを大切にするってことは、訓練でもそうですし、働いていく上でもすごい大切なことなんだなっていうのを実感しました。
Tさんの強みはいろいろあります。その中でも、訓練期間を通じて得た一番の強みは、「素直さ」ではないでしょうか。周囲の人のアドバイスに耳を傾けて、自分の行動や考えを修正していくこと。これは、仕事をしていくにおいてもとても大切なことです。Tさんは、訓練を通じてこうしたことを自ら学び取られていったのだと思います。
TさんはKaien横浜からKaien川崎に移籍されて環境を変えました。Kaien川崎は、横浜に比べると少し「若い」雰囲気があるように思います。当社の就労移行支援を利用されるご予定の方は、ご利用説明会に参加いただいた後、各拠点で訓練の体験ができます。ぜひ、Kaien横浜とKaien川崎の訓練の違いや雰囲気の差を、あなたの目で確かめてみてください。