こんにちは、Kaienの湊です。
先日Kaien横浜で、支援機関向けの見学会を開催しました。今回は、ハローワーク・企業・大学と幅広い層の方にお越しいただきました。
大学も気にしている「発達障害*」
ブログや当社サイトでもご紹介していますが、障害者差別解消法の施行によって、大学も発達障害のある学生への合理的配慮を考えていらっしゃるのを最近の支援者見学会参加希望者を見て感じられました。
発達障害は先天的な脳障害ですが、大人になってから特性が顕著になって診断を受ける人も増えています。理由として、高校までは、カリキュラムが組まれていたり、教科書があったり、やることが明確なので、発達障害の特性も見えにくいということがあるようです。しかし、大学生になって、自分で授業を組み立てたり、勉強方法も決まった教科書があるわけではないので、段取りが苦手・曖昧が苦手という発達障害の特性が出やすいのです。
もちろん大学にもよりますが、今回お越しいただいた大学の方は「初めから特性があるとわかっていれば、授業の組み立てや就職活動で支援ができるかもしれない」とお話しくださいました。だからこそ、ご本人もご家族も自覚がなかったり、アドバイスを受け入れられなかったり、そういった場合にどうにか支援ができないかとお困りのご相談もいただきました。
支援者間のつながりを作りたい
過去に様々な場面で行っている「凸凹発達障害ゲーム」を今回の支援者見学会でも行いました。発達障害の支援は誰かが単独に行えるものではなく、地域を中心に様々な役割を持った機関が協力して行えるものです。もちろんKaienも地域の支援機関・ハローワーク・大学の支援課などに訪問させていただいたり、ケースでご協力いただくことも多くあります。そういったネットワークを作れればと思い、「凸凹発達障害ゲーム」を通じて意見交換をしました。同じ課題があれば協力出来たり、異なる役割を持った機関であれば新しい発見があったり有意義な時間を過ごせていただけていたら幸いです。
引き続き、Kaienでは発達障害とかかわりのある機関とつながりを持っていきたいと考えています。次回の支援者見学会は秋葉原で12月2日(金)に開催いたします。(詳細はこちら)皆様とお会いできるのを楽しみにしています。
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます