今日発表された失業者数、有効求人倍率は、いずれも悪化。有効求人倍率は1年前の1.6倍台から1.0倍台へと落ち込み、勢いは鈍化するどころか回復の気配が見えない状態です。
障害者雇用の求人についても「”コロナが~”という短期的な話ではなく、中長期的に”業績が悪くて追加採用の見通しが立たない”という話が増えてきました」(当社 法人担当談)という状態です。
当社では第一波が訪れ始めた今春3月に幅広く影響調査を実施。それから約半年がたった今月8月下旬(8/24~31)に再び、障害福祉(就労移行など)のサービス利用者と、発達障害*の在職者に新型コロナウイルスの影響を調査しました。
先ほど簡単にチャート化しましたので、下記に共有します。
職を失ったのは4% 給与水準が下がったのは2割弱
依然15%が自宅待機を強いられることがあり
雇用継続への不安は、障害者雇用よりも一般雇用の在職者が大きい
生活への不安も残り、ストレスも半数以上が高止まりしている
回答者
過去の調査(2020年3月)
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます