発達障害という地雷ワードを使わずに、でも特性に配慮して支援をする取り組み

Kaien社長ブログ
HOMEスタッフブログ発達障害という地雷ワードを使わずに、でも特性に配慮して支援をする取り組み

Kaien社長鈴木です。 昨日に続いてグレーゾーンの話題です。

今朝、神尾先生→松澤先生という見事なパスで、発達障害*グレーゾーンについてのチャートがTwitter上で案内されていました。

右に行けば行くほど、特性が強い。なので診断に繋がる可能性が高いとも言えますが、松澤先生の解説通り適応できる環境ならばわざわざ診断することもないし、環境や本人の状態によってはむしろ左に近い方の場合も診断によって楽に感じる場合もあるというものです。論文自体は難しいのかもしれませんが・・・図一つで伝わる威力ってすごいなぁと感心したところです。

とはいえ、今必死に苦しんで発達障害という言葉に抵抗がある思春期や若者は多いのも現場の実態。「発達障害」という言葉を掲げると、せっかく有効なアドバイスやサポートも受けられる場にも「来たくない!」となってしまう可能性が高いのは、今も昔も変わらないところです。

ということで2年ほど前から当社が行っているのが「発達障害という言葉を使わない」セッション。でも発達障害の特性を加味してサポートしようというセッションです。少しでもご本人の等身大の自己理解を支える一助になれば、また多くの場合は大学や専門学校のカウンセラーのみなさんが苦労する「周囲は感じているけれども、自分はまだ気づいていなかったり受け止められていない学生たち」へ勧められるプログラムとして、参加した方からは高い満足度を頂いています。下記のリンクをクリックしてみて下さい。

発達障害やグレーゾーンの方向け 発達障害という言葉を使わない就活準備講座

大学がお休みになる春休みに2・3セッションを企画しています。グレーゾーンの方、まだ障害や特性という言葉が地雷になっている人にも安心して参加いただけますので、ぜひ周囲の方がこれ受けてみない!?と誘っていただければと思います。

文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS大学生向けの就活サークル ガクプロ就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます