発達障害の傾向がある大学生・専門学生必携本『ガクプロ手帖』をリリース

発達障害(含・疑い)のある学生のための”生徒手帳”
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Kaien/ガクプロの藤です。

本日、発達障害*(含・疑い)のある学生向け”生徒手帳”とも言える『ガクプロ手帖』をリリースしました。

全50ページ、発達障害のある学生のすべてが詰まった冊子です。内容は、ガクプロの利用方法、セッションの参加の仕方、(世の中には情報がほとんど出回っていない)一般枠と障害者枠の新卒の就活の違い、親御様向け情報など盛りだくさんです。

目次から一部をご紹介します。

  • 働くイメージを付けたい (職業訓練、電話、メール、優先順位付け、微細粗大運動)
  • 就活対策をしたい(自己分析、書類作成、会社選び、面接 会社訪問)
  • 就活でGO!!
  • 仲間と出会い、自己理解を深めたい(しゃべり場、アイスブレイク、懇親会)
  • 悩みを相談したい(個別相談、よろず相談、セッションの参加方法)
  • お役立ち情報(学生生活、最終学年向け、その他学年向け、困ったときの解決策)
  • 親御様向け情報(学生生活、就職活動)

かなり時間をかけて作ったので(かけ過ぎてしまったので)、配布の際は感無量でした。実は、配布前にガクプロ生や親御様向けの個別相談をしている際に先行して使っていましたが、なぜ早く作らなかったのだろうと自分でも思うほど、様々な情報を網羅しています。

表紙を少しだけお見せします…!いつでもページを追加できるようにファイル式になっています。

ご本人だけでなく、食い入るように見入る親御さんも

ガクプロ手帖を読み始めたガクプロ生の皆さんに感想を聞いてみました。

「就活の情報がぎっしりつまっていてすごい!」

「何もないまま社会に放り出される不安があったけど、これを見ながらだったら何とかできそう」

「こんなに大きいのはなくさないため?(その通り!A4大横サイズです)」

「表紙に何か貼っていいですか?(ぜひ!今は無味乾燥なただのファイルです)」

体験で来ていた親御様にも閲覧用に見ていただいたのですが、娘が体験セッションを受けるそばで、親御さんが何時間も掛けてメモを取りながらガクプロ手帖を読んでいただいたのが大変印象的でした。発達障害のある人たちが、学生生活・就職活動を過ごすための情報は、世の中にほとんどまとまっていないのだなぁと再確認する場面でした。

実際に今日使ってみて、いろいろカイゼン点が見つかっています。バージョンアップをしていきたいと思います。

就活でGO!!で目指せ、ハイパーループ!

最大の見どころは「就活でGO!!」です。就活で達成していく「小さな目標」を某ゲームに見立てて、チェックしていく就活ツールです。

発達障害支援のポイントは、①スモールステップと②トークン(ご褒美)制。それを就活で取り入れました。かつガクプロ生の趣味として鉄板の③鉄道ネタとしています。つまり、面接や書類作成など、就活で必要なステップを約100に分解。一つ一つ達成していくごとにポイントが溜まり、徐々に早い車両に”称号”が変わっていくというものです。

ポイントをすべて達成できたら「新幹線」でも「リニアモーターカー」でもなく、「ハイパーループ」の称号が与えられます。私はハイパーループのことを今回初めて知りましたが、鉄分高いガクプロ生が解説をしてくれました。

おりしも、今日は年度内最後の土曜セッションでした。長い就活を終えて、4月から就職をしていく卒業生から、就活を始めたばかりのガクプロ生にアドバイスする姿を見ながら、今年の就活生には「就活でGO!!」を存分に使ってもらえればと思っています。

達成した目標に応じてポイントをつけていきます。ハイパーループまで達成できたら内定間違いなし!?

関連ページ

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます