Kaien秋葉原の鈴木です。当社の就労移行支援利用者の就職実績と、発達障害*のある人の就職トレンドを毎月お伝えしている「Kaienマンスリーレポート」。今回は4月分のデータを基にお話ししていきます。
4月の就職者は32名、これまでの最多人数を更新
4月の就職者数は6拠点合わせて32名でした。昨年の24名よりも3割ほど増加しており、これまでで最も多い月間就職者となりました。今月は当社創業時から繋がりの深い企業でまとめて数人採用されるなど、Kaien求人から内定獲得された方が3分の2を占めました。4月は年度の初めで元々採用が多くなる月でもありますが、継続して訓練生やガクプロ生を紹介させていただき企業様との関係性を築いてきたことが、これだけ多くの就職者を出せたという結果につながったのだと思います。また平均月給は16.8万円で、月給20万円以上の方も6名いらっしゃいました。
この当社サービスの要の1つである「Kaien非公開求人」。どのような求人なのか?またどんなポイントを踏まえて応募する求人を選定すればよいかご紹介します。
まずは利用説明会・個別無料相談へ
Kaienのサービスを使ってみようかなと思っている方のために、平日夜や土日祝日に「利用説明会」を開催しています。6拠点合わせて月6回程度実施していますので、ご都合のつく回にお申込みください。どの拠点でも同じ内容をご説明していますので、利用を検討されている拠点とは別の拠点の説明会に出ていただいても構いません。
また今後の就活方針や当社サービスの利用の仕方について相談できる「個別無料相談」を利用説明会参加者向けに開催しています。利用説明会会場で予約いただき、事前にオンラインフォームで履歴書などを情報登録いただいています。当日は30分ほど当社スタッフとお話しいただけます。
就労移行支援・ガクプロの利用をお勧め
Kaien非公開求人を閲覧できるのは、当社サービスをご利用中の方のみです。失業中もしくは就労経験がない方で、職業訓練に平日週5日通い手厚い就活サポートを受けたい方は就労移行支援がお勧めです。大学・専門学校生で就活サークルのような雰囲気の中でプチ職業訓練や就活サポートを受けたい場合はガクプロに参加ください。在職しながら転職したいなど職業訓練に通えない事情がおありの方には人材紹介のみのご利用も可能です。就労移行支援とガクプロはそれぞれ体験セッションを行っていますのでプログラムを体験いただいた上でお選びいただければと思います。
【参考】発達障害に特化した就労移行支援
【参考】ガクプロ 発達障害のある大学生支援プログラム
100件程度の非公開求人の一覧をウェブサイトで閲覧可能
就労移行支援やガクプロのサービスの利用開始後に、利用者専用のウェブサイトのURLをお伝えしています。2017年5月現在で100件あまりの求人が掲載されています。一覧のページには企業名と募集職種、勤務地や給与などの概要を掲載しています。気になる求人があったら、左端のIDナンバーをクリックすると詳細が閲覧できます。
詳細情報画面では、勤務時間や休日・福利厚生といった一般的な項目の他に、お任せする仕事の詳細や求められる能力・経験が掲載されています。またハローワーク求人ではあまりないと思いますが、企業が求める人物像として例えば「報告・連絡・相談が自らできる方」「こつこつと反復作業に取り組むことができる方」などのように記載されており、ご自身とフィットするお仕事かどうかイメージしやすくなっています。
またデータで保管できるようにPDF形式の求人票もダウンロードできるようになっています。事業所のプリンタで印刷いただくこともできます。
求人選びのコツは「新着」「見学・実習の有無」「相談」の3つ
100件も求人があったらどれに応募したらいいか選べない…という方のための求人選びのコツをお伝えします。
1. 新着求人から探す
新しく登録された求人は今まさに人手が足りず新しい社員がほしい!と採用熱が高まっているアクティブな求人です。求人の中には①〇月〇日入社を目指して募集・選考し予定人員が充足したら募集を終えるものと、②年間を通して募集しているものの2通りあります。①であれば募集締め切りまでに応募すれば問題ないですが、②の場合は現在お任せすることができるお仕事があるかどうか企業に確認をする必要があります。新着求人であれば①②どちらの場合も採用される可能性が大きいですので、新着求人を優先して検討することをお勧めします。
就労移行支援やガクプロを利用している方には専用サイトで最新の求人情報紹介ページが別途ありますのでそちらも参考にしていただけます。人材紹介利用の方にはフィットした求人がありましたら該当の方に当社からメールでお知らせしています。
2. 職場見学、実習選考がある求人から探す
求人に応募した後の選考ステップは、企業によって手順が少しずつ違います。書類選考後に1次面接、2次面接、最終面接というように2~3回面接を行うのが最も多いパターンですが、中にはまず初めに職場見学会を行ってから応募者を募るパターンや、書類応募後に実習を3~5日程度行い、実際にお任せしようと考えている業務に適正があるかや職場環境になじめるかどうかを確認する企業もあります。
発達障害のある人の中には実際の職場を見てみないと自分が働けるかどうかイメージを持ちづらく応募を躊躇してしまう方や、応募書類で自己PRを上手く書ききれず書類選考がなかなか通過しないとお悩みの方も少なくないのではと思います。そんな方は求人一覧や最新求人情報を確認して、選考プロセスに職場見学や実習が含まれる求人を選んでみてください。
3. Kaienのスタッフに相談する
新着求人を中心に求人情報を見ているが自分に合う職種や企業がわからない…という人は、就労移行支援のキャリアカウンセリングやガクプロの個別相談でKaienのスタッフに相談してみてください。これまでに取り組んだプログラムの中で得意だった作業と苦手だった作業を振り返り、現在アクティブな求人の中ではどれが自分に向いているか提案してもらいましょう。スタッフはその企業にこれまでどんなKaienの修了生が入社しているか把握しているので、自分のスキルや特性が企業とマッチするかどうかもアドバイスを受けることができます。
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます