Kaienの須賀です。
毎月、発達障害*に特化した就労移行支援Kaienのご利用者の就職の状況をお伝えしている「Kaienマンスリーレポート」。今月は、Kaienが幅広い年齢の発達障害の方の新しいチャレンジを応援しているエピソードをお届けしたいと思います。
1月は第10回Kaien合同面接会が3会場で開催
2018年1月のKaien就労移行支援7事業所全体での就職実績は19名でした。新しい年を新しい職場で迎えた皆様、本当におめでとうございます!
1月22日(川崎)、24日(新宿)、26日(秋葉原サテライト)の3日間にわたり、第10回Kaien合同面接会が開催されました。発達障害の方の採用・雇用に理解のある会社約30社と当社就労移行支援利用者、ガクプロ利用者そして人材紹介サービス登録者の皆様のべ約180名の方の面接が行われ、これまでの最大規模となりました。現在内定が出た方もいらっしゃいますが、2次選考以降の選考や実習まっただ中の方もいらっしゃいます。今後の選考をKaienスタッフ一同丁寧に伴走していきます。多くの方にサクラが咲きそうです!
【参考】内定だけではない ”成長の場”ともなる発達障害の方向けの面接会
また、2月27日、28日には第1回ガクプロ合同面接会も開催します。発達障害のある新卒学生の採用に前向きな19社の企業の参加が決定しています。2月2日、9日にガクプロ面接会の事前登録会(16日、23日にも開催予定)を実施しています。面接会参加予定者が面接に向けて、スタッフによるセッションやガクプロ独自の動画教材を使いながら自己PRや職場で働く上での工夫など、熱心に事前対策をしています。
Kaienでは今後も発達障害の方と企業との出会いの場をたくさんプロデュースしていきます。
【参考】19社が参加決定!発達障害のある”新卒学生”のための合同面接会
若者だけではない 40代、50代の方もKaienから就職しています
利用をご検討中の方からいただくご質問に「就労移行支援は若い人が多いんですよね?」というお問合せがあります。Kaienではガクプロという学生向けのサービスもしていますし、就労移行支援の利用者も確かに20代、30代の方が多いのは事実です。そのためどうしても「若者向け」という印象になりがち。でも、40代、50代の方も10人に一人くらいの割合でいらっしゃいます。世の中では中高年と言われる年齢ですが、みなさん大変真摯で熱心に職業訓練等のプログラムに参加し、他の利用者の方とも年齢を感じさせないほど自然に就活仲間としてお付き合いされています。Kaien代々木から3か月で就職した50代の方のエピソードを昨年ご紹介しています。
【参考】やはり最後は強みを活かすこと 50代後半 発達障害の方の就職体験記
さらに就職や新しい挑戦はいつからでも遅くないとスタッフの大きな励みになったエピソードをご紹介します。Kaienでは、「サロン」と言われる懇親会や「かいえんぴあ」というSNSで就職後もKaienにつながり続ける場を設けています。先日、間もなく就職して3年という50代の元利用者の方から「今の職場で間もなく還暦を迎える」、「定年(お勤めの会社は60歳定年の様子)後も嘱託として勤務することになった。」、「夢は大きく、70歳まで勤務したい」というご連絡をいただきました。Kaien利用前も利用中も就職後も様々な困難がありながら、Kaienのスタッフやその他の支援機関のサポートも得て、一つ一つ乗り越えてこられた方です。
40代後半や50代の方は、自分よりも年長の発達障害の方になかなか出会えないというお話しを聞きますが、Kaienは年齢に関わらず、その方が「働きたい」、「転職したい」と思ったときにアクセスしていただける場所です。8年余り発達障害に特化してきたからこそできることだと考えています。
「職業訓練・仕事術講座・就活支援・求人紹介・定着支援」
5つの柱で強力にバックアップしています
10代の学生から50代の職業経験のある方まで、Kaienには発達障害の強みを活かし、弱みを薄めて働きたいと考える方を強力にバックアップするプログラムやキャリアカウンセリング、Kaien独自求人があります。発達障害と企業を知り尽くしたKaienのノウハウを結集して作り上げています。まずは見て、聞いてみることがら始めましょう。Kaienの利用説明会に是非お越しください。
*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます