Kaienでは、「たくさん失敗してください」と日々お伝えしています。
訓練生の中には、“失敗してはならない”と過度に慎重になったり、失敗が怖いという理由で挑戦をためらう方もいます。子どもの頃からクラスの友達が簡単にできることも自分にはできず「なぜできないの?」「サボってばかりいないの!」と、いつも先生に叱られてきた経験があったり、職場で失敗をした際に叱責や罵倒を受けた経験を持つ訓練生にとっては、「失敗は成功のもと」などど簡単には受け止められない場合もあるなと感じます。また、話しを聞いてみると叱られた原因をあまり理解せずに「自分がいけなかったんだ」と、黙って受け止めてきたと答える訓練生も多いです。
大企業で部課長をつとめたスタッフが”上司” 失敗を上手にスキルにつなげてくれます |
Kaienでは、失敗が許される“訓練”という環境の中でできるだけ多くの失敗を重ねて欲しいと考えています。ですから、「たくさん失敗してください」と訓練でも繰り返しお伝えしています。失敗をした際には、何がいけなかったのかを訓練生に考えてもらいます。それでも解らない場合にはスタッフや講師がヒントを出し、自分で考えその理由に辿り着いてもらうようにしています。失敗経験を積むことで、原因は何だったのか?どうすれば良かったのか?を追求・改善できるチカラが自然と身に付き、就職後も活躍できる逞しい人材としてどんどん成長されていると感じます。失敗=許されない・怖いと考えていた訓練生も、安心して失敗できる環境で失敗と成功を繰り返し、日々働く準備を整えています。
また、失敗から成功に結びつくこともあれば、どんなに対策を練っても“できない”ということもあります。訓練を通じて得意なことを見つけて欲しいと願う一方で、苦手なことを理解し、時には“納得して諦めてもらうこと”も大切だと思っています。私たちが目指すのは、訓練生の皆さんに「長く働き続けることのできる仕事に就いてもらうこと」です。通い始めた頃は自分の適職を想像すらできなかった訓練生も、多くの失敗経験を積んで自分の得意・不得意を知ることで「強みを活かせる仕事」「働き続けられる仕事」を選択できるようになっています。
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(文:ブリッジコンサルタント 高本)