Kaien秋葉原スタッフの鈴木です。
当社の支援は「就職活動で内定を勝ち取る」お手伝いだけではありません。企業に入社してから「どう働いていくか」ということについてもいろいろな形で支援させていただいています。
昨年12月から既存の在職者向けサービスをパワーアップし、「Kaien倶楽部」というサービスをスタートしました。「発達障害の特性を持ちながら働く方々のための勉強会」という位置づけです。本日はKaien倶楽部でどのようなプログラムを行っているかご紹介させていただきます。
4月4日の土曜セッションには12名の方が参加されました。4月から第1土曜日には「就職ビギナー向け」のビジネススキル講座を開催しています。今回は12名中、4月から就労されたガクプロ修了生の方4名が参加されました。
前半は優先順位のつけ方を学ぶプログラムです。職場で複数のタスクをアサインされた時、どのタスクからどういう順序で完了させていけばいいか、判断することに苦手感を感じる方が多くいらっしゃいます。今回は架空のケースを設定し、自分なら与えられたタスクをどれから取り組むか順位を決め、その後に参加者同士でどうしてそうしようと思ったか話し合って頂きました。判断の基準がわからない、という声もありましたが、ケースの具体例で説明しながら、「緊急度」や「重要度」で決めていけばOKということをお伝えしました。
後半は職場で困っているが上司や同僚にはなかなか質問できないようなことを当社スタッフがお答えするプログラムです。これまでに当社に寄せられた「よくある質問」からピックアップしたものを挙げてみたところ、「私もこれで困っています!」という共感の声が聞かれました。例えば「部屋に入るときのノックの回数は何回?」といった、一見細かすぎて気にしなくてもよさそうなお悩みですが、同じことでモヤモヤしていた方は複数いらっしゃって場が盛り上がりました。細かすぎると思われてしまうかもしれず周囲に聞けない、何回でもいいような気もするが本当にそれでいいのか確信が持てず気になってしまう、ということのようです。そのようなお悩みも安心してご質問頂き解決していって頂ける場にしていこうと考えています。(ちなみにノックの数は「4回、日本では3回でもOK」だそうです。)
またしっかり学んだ後は、リラックスして参加者同士でお話頂く時間も設けています。「サロン」と呼んでいる茶話会には、就労移行支援の訓練生や修了生・ガクプロ生も参加します。一緒に職業訓練に参加した方同士でちょっとした同窓会のようになったりもします。
上記のプログラム以外にも、4月から第2・4土曜日には現職で安定して働きたい・キャリアアップをしていきたい方向けの講座を、第3土曜日には転職を検討されている方向けの講座を開講予定です。入社したばかりの方から長い職歴がおありの方まで、「Kaien倶楽部」の勉強会が職業生活の伴走者の役割を果たすことができればうれしく思います。