いつも安心できる「基地」でありたい ~ハローワーク面接会に同行して~

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先週2月18日は、ハローワーク主催、障害者合同面接会でした。この日は東京と横浜で同日開催であったため、Kaienの各拠点から多くの訓練生が参加しました。今回は横浜会場の様子とともに、「Kaien基地」スタッフとして参加したKaien川崎の正宗が感じたことをお伝えします。

百聞は一見にしかず。そして、百考は一行にしかず。

当日は、開場10分前にはすでに開場入口に長蛇の列。早めに到着した訓練生によると、「1時間前に来たときにはすでに70人いました」とのこと、さすがハローワーク合同面接会、という感じでした。私たちは、それぞれが受付に向かう前に、「Kaien基地」(スタッフが常駐している、一休みスペース)の場所を確認。いつでも休みに来てください、とお伝えしていったん解散。面接を受ける訓練生は応募企業のそばで待機し、面接会開始の合図とともに面接の番号札をもらいます。見学者も、それぞれの気になる面接ブースの近くへ。私は、川崎から参加の訓練生が第一希望の企業の前の椅子を確保できたことを確認してから基地へ向かいました。

東京と横浜で合わせて80名以上がKaienから参加・見学しました

今回は見学での参加者が多かったです。人気企業は札が売り切れること、会場はかなりざわざわしていることなどは事前にお伝えはしていたのですが、やはり会場の熱気はすごいです。基地に休憩に来ては「〇○のブースは、すぐに札が無くなってしまっていた!」「きちんと受ける企業を決めておかないと、面接が受けられない可能性もありますね!」と、驚かれていたようでした。スタッフの私としては、「伝えておいたはずなんだけどなぁ」と思いつつ、やはり百聞は一見にしかずとはこういうことか、と実感していました。目当ての企業まで絞って見学に参加された方は、「面接官の雰囲気が分かった」「あとは練習するだけだと踏ん切りがついた」との話をしてくださり、見学での学びをしっかりと面接練習に活かしていただければ、と強く思いました。

見学者だけでなく面接を受ける参加者の方も、ほとんどの方が面接の合間に基地に一休みに来てくださいました。反省点を整理して、次の面接に気持ちを切り替えたり、想定問答集を再確認したりということを、落ち着いて行っていました。他の訓練生と話しをすることも、気持ちの切り替えの一助になったようです。「1社目の反省を活かして次に臨みます」と基地を出発されていく方。面接が終わり基地に戻って、「もし選考がダメでも、とてもいい経験になりました。面接を受けてよかった」と報告してくださる方。後者の方は面接に苦手意識のある方でしたので、一歩を踏み出したことが自信につながったのだと思います。「百聞は一見にしかず」の続きに「百考は一行にしかず」とあるようですが、これを実感していただけたのかなと思いました。

安心できる場所、「Kaien基地」。実は、面接会だけのものではない

緊張の張り詰めた会場と、Kaien基地。参加者の方に「基地があると安心できますね」と言っていただき、逆にスタッフとしてもそのような場所として思ってもらえているのだな、とひと安心。見学者のお一人からは、「求人票に書いてないことも、配慮をお願いできるのだろうか?」と質問があり、「してくれるところもありますよ」とお話したところ、その方は、面接ブースの空きを見計らって企業の方に直接質問をされたそうです。結果として、求人票に書いてないことも場合によっては配慮をお願いできるということを聞けたようで、面接への意気込みも高まったようです。基地で報告を聞いた時には、その積極的な姿勢に、こちらが驚いてしまいました。

さて、この基地ですが、実は「Kaien基地」は面接会当日だけのものではありません。スタッフは、キャリアカウンセリングの時間などを通してそれぞれの訓練生と一緒に模擬職場(職業訓練)で取り組むべき課題を整理し、発達障害の特性を活かした就職を行う上での計画をともに立てて、行動につなげていきます。そして、就職されていった後も、職場訪問やSNS「かいえんぴあ」などの定着支援を通して、「基地」としてしっかりとサポートしつづけます。
スタッフとしては、Kaienが一人ひとりの訓練生にとって今まで以上に「安心できる基地」になれるよう務めていきたいということを、あらためて認識した一日でした。

「基地」として、就職活動から在職中までサポートするKaienの就労移行支援について、詳しくはこちらの説明会でご説明しています。