障害者枠就活の登竜門、参加のメリット・デメリット -平成27年度第1回ハローワーク障害者就職面接会①-

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Kaien秋葉原スタッフの鈴木です。

6月25日(木)に東京都労働局・都内ハローワーク主催の障害者就職面接会が東京体育館メインアリーナで開催されました。Kaien・ガクプロからは約60名の方が参加され、見学も含めると100名あまりの方が会場に足を運ばれました。

今回は2回に分け就職面接会の特徴やKaienで行っている面接会対策についてお話します。

次回(中央ブロック)は2015/10/21に東京ビッグサイトで開催予定です。

2月にブログ記事で紹介した通り、障害者就職面接会は年に3回開催される一大イベントで、障害者枠での就活の登竜門的位置づけになっています。本イベント参加のメリットとしては以下の点が挙げられます。

【適度に企業が絞られていて企業選定しやすい】

今回は260社あまりの企業が参加していますが、BtoCで有名な大企業からBtoBで一般には名前は知られていない中規模の企業まで様々です。参加申し込みをすると100ページ程の求人一覧表を配布され、職種ごとに分類された簡易求人情報から当日面接を受ける企業を選定します。企業選定するとなるとどうしても名前を耳にしたことがある大企業が目につきやすく、中規模の企業が狙い目だと聞いていてもどの企業を選んでいいのか困ってしまう方もいらっしゃいます。面接会ですと冊子でコンパクトに情報がまとまっており、今まで名前を知らなかった企業も応募の候補として検討しやすいようです。

【書類選考がなくその場で面接することができる】

通常面接を受けるには書類選考があります。障害者枠の採用は新卒採用は少なく中途採用がほとんどですし、中途採用の場合には職歴が浅かったり職務経験がない方は書類でアピールしづらいと感じる方も少なくないと思います。面接会では企業ごとに番号札を配布していて、番号札を取ることができればその場で面接を受けることができます。例えば応募したいとは思うが勤務時間など自分の条件と少し合わないので応募を思いとどまっている場合に、面接前に「このような事情で勤務時間をこういう形で希望しているのですが、面接を受けさせていただくことはできますでしょうか?」とその場で企業の担当者に相談をすることもできるのも面接会ならではだと思います。(相談はあまり混み合っていないブースで行うのが無難かもしれません。混んでいるということは人気企業なので他に条件が合う方がいればそちらが有利になるであろうからです。)

一方でデメリットとしては以下の点が挙げられます。

【ライバルが多く人気企業は倍率高い】

番号札は各企業50枚ずつほど配布しているようですが、Kaien調べでは今回7社で配布終了(つまり「売り切れ」)、30社以上が30枚以上番号札を配布しています。一方で募集人数は各社数人のことがほとんどで、人気企業では倍率がかなり高いことがわかります。とはいえこれは面接会だから倍率が高いわけではなく、人気企業は元々応募者が多く狭き門だということなので、この傾向を知った上で、あまり応募者は多くないが優良な求人を事前に求人一覧表を読み込んで見つけるというのも1つの方策だと思います。Kaienでは過去の面接会での人気企業ランキングを作成して訓練生に公開しており、応募企業選定や番号札を取る順番など戦略を練るための情報として利用いただいています。

【面接時間が限られていて短時間でアピールする必要がある】

面接会は13:00~16:00の3時間で、例えば30名と面接を行うためには単純計算で1人6分の面接時間となってしまいます。大体10分程度が標準的な面接時間のようです。短時間で面接官に「もう一度面接をして話を詳しく聞きたい」と思って頂くためには簡潔明瞭に自身の強みをお伝えする必要があります。どんなことをどういう形で端的にお伝えすればいいか考えるのが難しいと仰る訓練生が多いです。別の見方をすれば、1次面接・2次面接と面接の場慣れをしていない方でも、ポイント絞ってアピールができれば次の面接に進むことができるということも言えると思います。Kaienではスタッフによる面接想定問答集の添削や、大企業の管理職を経験したアクティブシニアの講師による臨場感あふれる面接練習を行っており、面接用の準備をプログラムの中で行うことができます。

次回はKaienではどのような面接会対策を行い訓練生の「就活スイッチ」をオンにしているかをご紹介します。